図面とオブジェクトの関係

最小規模のプロジェクトを除き、現況地盤サーフェスや線形などの一般的な設計オブジェクトのマスター図面は保持します。これらのオブジェクトは、元のオブジェクトの軽量コピーとして他の図面の中で参照できます。そのため、必要な容量が非常に少なくなります。また、参照されるオブジェクトは読み込み専用コピーなので、参照によってソース データが誤って変更されることがありません。ソース データは、ホスト図面では変更できません。

参照の使用は、オブジェクト間の動的な関係を活用します。 ソース オブジェクトが編集されると、その変更は他の図面内の参照されるすべてのコピーに自動的に適用されます。Autodesk Civil 3D では、次の 3 種類の参照を使用できます。

詳細は、本章の「データ参照タイプ」を参照してください。

プロジェクト図面間にデータ参照を作成すると、図面のネットワークが構築されます。多くの人がかかわる大規模なプロジェクトを扱う場合、このネットワークは複雑になり、管理が困難になります。データ参照のメリットを活用するには、あらかじめ図面関係を計画し、プロジェクト チームが参照するための図を実際に作成します。

図 1: 3 レベルのプロジェクト図面構造

図 1 に、サンプル プロジェクト構造を示します。この 3 レベルの構造は、Vault またはデータ ショートカット プロジェクトで使用することができます。次のセクションでは、各レベルについて説明します。