サンプル ツール カタログ ATC ファイル

サンプル ツール カタログ .atc ファイルには、Autodesk のサブアセンブリ ツール カタログの内容と構成が定義されています。通常、これらは管理しやすいように複数のファイルに分割され、ツールのすべてのカテゴリのリストを収めた 1 つのファイルと、1 つのカテゴリ内のツールのリストを収めた複数のファイルで構成されます。

注:

ATC ファイルの XML タグでは、大文字と小文字が区別されます。ファイルのタグが、本章で示されているタグの大文字/小文字と一致しているか確認してください。

主カタログ ファイルの例

次に、“Autodesk Civil 3D Metric Corridor Catalog.atc” ファイルの一部を示します。このファイルには、ツール カテゴリのリストが含まれています。ファイルの内容については、サンプルの下の表を参照してください。このサンプルには、ツールの「スタートアップ」カテゴリだけが含まれています。

1)  <Catalog option="0">
2)     <ItemID idValue="{0D75EF58-D86B-44DF-B39E-CE39E96077EC}"/>
3)     <Properties>
4)        <ItemName resource="9250" src="AeccStockSubassemblyScriptsRC.dll"/>
5)        <Images option="0">
6)           <Image cx="93" cy="123" src=".\Images\AeccCorridorModel.png"/>
7)        </Images>
8)        <Description resource="9201" src="AeccStockSubassemblyScriptsRC.dll"/>
9)        <AccessRight>1</AccessRight>
10)       <Time createdUniversalDateTime="2003-01-22T00:31:56" modifiedUniversalDateTime="2006-09-04T13:28:12"/>
11)    </Properties>
12)    <Source>
13)       <Publisher>
14)          <PublisherName>Autodesk</PublisherName>
15)       </Publisher>
16)    </Source>
17)    <Tools/>
18)    <Palettes/>
19)    <Packages/>
20)    <Categories>
21)       <Category option="0">
22)          <ItemID idValue="{4F5BFBF8-11E8-4479-99E0-4AA69B1DC292}"/>
23)          <Url href=".\\C3D Metric Getting Started Subassembly Catalog.atc"/>
24)          <Properties>
25)             <ItemName resource="9212" src="AeccStockSubassemblyScriptsRC.dll"/>
26)             <Images option="0">
27)                <Image cx="93" cy="123" src=".\Images\AeccGenericSubassemblies.png"/>
28)             </Images>
29)             <Description resource="9213" src="AeccStockSubassemblyScriptsRC.dll"/>
30)             <AccessRight>1</AccessRight>
31)          </Properties>
32)          <Source/>
33)       </Category>
34)  
35) <!-- Other category items omitted -->
36)  
37)    </Categories>
38)    <StockTools/>
39)    <Catalogs/>
40) </Catalog>
行番号 説 明
1-40 <Catalog>セクションにはカタログ ファイルのコンテンツ全体が含まれています。
2 この<ItemID>には、カタログの GUID を定義します。このカタログを識別するには、レジストリ ファイルで同じ GUID を使用する必要があります。
3-11 このセクションではカタログの一般的なプロパティを定義します。
4 <ItemName>でカタログ ブラウザのカタログ アイコンの下に表示される名前を定義します。この場合、ローカライゼーションをサポートするために文字列リソースを使用します。「<ItemName>Name</ItemName>」行を使用して定数文字列を指定することもできます。
5-7 <Images>でカタログ ブラウザのカタログを表示するアイコンのイメージ ファイルを定義します。カタログやサブアセンブリに使用するイメージは、64x64 ピクセル イメージである必要があります。イメージ ファイルの有効なタイプは、.bmp.gif.jpg.png です。
8 <Description>にはカタログの文字列説明を記述します。この場合、ローカライゼーションをサポートするために文字列リソースを使用します。「<Description>String</Description>」行を使用して、定数文字列を指定することもできます。
10 <Time>でカタログ作成の日時をユニバーサルの日時形式で定義します。これは必須の情報ですが、使用されません。すべての日時は指定されている可能性があります。
12-16 <Source>でカタログのソースまたは作成者を定義します。
17-19 ツール、パレット、パッケージの空の定義。
20-36 <Categories>グループでサブ カテゴリまたはサブアセンブリ ツールを含むことができるカテゴリのリストを定義します。
21-33 「スタートアップ」カテゴリの定義。このブロックは、別のファイルからすべてのカテゴリ情報をロードするように設計されています。1 つの .atc ファイルだけが必要な場合、ツール ファイルの例で説明されているように <Category> セクションを使用することによってカテゴリ情報をこのファイルに配置することもできます。
22 <ItemID>でこのカテゴリに一意の GUID を定義します。これは、別個のカテゴリ .atc ファイル内の GUID と同じでなければなりません。
23 <Url>にはカテゴリ .atc ファイルの場所を指定します。
24-31 カテゴリのプロパティ。
25 <ItemName>でツールのこのカテゴリの名前を定義します。この場合、ローカライゼーションをサポートするために文字列リソースを使用します。「<ItemName>Name</ItemName>」行を使用して定数文字列を指定することもできます。
26-28 カテゴリを識別するためのイメージを設定します。
29 <Description>にはカテゴリの文字列説明を記述します。この場合、ローカライゼーションをサポートするために文字列リソースを使用します。「<Description>String</Description>」行を使用して定数文字列を指定することもできます
32 ソースの空の定義。
39 StockTools の空の定義。

ツール ファイルの例

次に、Autodesk Metric Getting Started Subassembly Catalog.atc ファイルの一部を示します。このファイルには、「スタートアップ」カタログのすべてのツールが含まれています。このサンプルには、「基本バリア」ツールだけが含まれています。

1)  <Category>
2)     <ItemID idValue="{4F5BFBF8-11E8-4479-99E0-4AA69B1DC292}"/>
3)     <Properties>
4)        <ItemName src="AeccStockSubassemblyScriptsRC.dll" resource="9212"/>
5)        <Images>
6)           <Image cx="93" cy="123" src=".\Images\AeccGenericSubassemblies.png"/>
7)        </Images>
8)             <Description src="AeccStockSubassemblyScriptsRC.dll" resource="9213"/>
9)        <AccessRight>1</AccessRight>
10)       <Time createdUniversalDateTime="2002-09-16T14:23:31" modifiedUniversalDateTime="2004-06-17T07:08:09"/>
11)    </Properties>
12)    <CustomData/>
13)    <Source/>
14)    <Palettes/>
15)    <Packages/>
16) <Tools>
17) <Tool>
18)    <ItemID idValue="{F6F066F4-ABF2-4838-B007-17DFDDE2C869}"/>
19)    <Properties>
20)            <ItemName resource="101" src="AeccStockSubassemblyScriptsRC.dll"/>
21)       <Images>
22)          <Image cx="64" cy="64" src=".\Images\AeccBasicBarrier.png"/>
23)       </Images>
24)       <Description resource="102" src="AeccStockSubassemblyScriptsRC.dll"/>
25)       <Keywords>_barrier subassembly</Keywords>
26)       <Help>
27)          <HelpFile>.\Help\C3DStockSubassemblyHelp.chm</HelpFile>
28)          <HelpCommand>HELP_HHWND_TOPIC</HelpCommand>
29)          <HelpData>SA_BasicBarrier.htm</HelpData>
30)       </Help>
31)       <Time createdUniversalDateTime="2002-04-05T21:58:00" modifiedUniversalDateTime="2002-04-05T21:58:00"/>
32)    </Properties>
33)    <Source/>
34)    <StockToolRef idValue="{7F55AAC0-0256-48D7-BFA5-914702663FDE}"/>
35)    <Data>
36)       <AeccDbSubassembly>
37)          <GeometryGenerateMode>UseDotNet</GeometryGenerateMode>
38)          <DotNetClass Assembly=".\C3DStockSubassemblies.dll">Subassembly.BasicBarrier</DotNetClass>
39)          <Resource Module="AeccStockSubassemblyScriptsRC.dll"/>
40)          <Content DownloadLocation="http://www.autodesk.com/subscriptionlogin"/>
41)          <Params>
42)             <Version DataType="String" DisplayName="Version" Description="Version">R2007</Version>
43)             <TopWidth     DataType="Double" TypeInfo="16" DisplayName="105" Description="106">0.15</TopWidth>
44)             <MiddleWidth  DataType="Double" TypeInfo="16" DisplayName="107" Description="108">0.225</MiddleWidth>
45)             <CurbWidth    DataType="Double" TypeInfo="16" DisplayName="109" Description="110">0.57</CurbWidth>
46)             <BottomWidth  DataType="Double" TypeInfo="16" DisplayName="111" Description="112">0.6</BottomWidth>
47)             <TopHeight    DataType="Double" TypeInfo="16" DisplayName="113" Description="114">0.9</TopHeight>
48)             <MiddleHeight DataType="Double" TypeInfo="16" DisplayName="115" Description="116">0.45</MiddleHeight>
49)             <CurbHeight   DataType="Double" TypeInfo="16" DisplayName="117" Description="118">0.075</CurbHeight>
50)          </Params>
51)       </AeccDbSubassembly>
52)       <Units>m</Units>
53)    </Data>
54) </Tool>
55)  
56) <!-- Other tool items omitted -->
57)  
58) </Tools> 
59) <StockTools/>
60) </Category> 
行番号 説 明
1-59 <Category>はサブアセンブリのリストです。
2 <ItemID>でこのカテゴリに一意の GUID を定義します。これは親のカタログ .atc ファイル内の GUID と同じでなければなりません。
3-11 カテゴリのプロパティ。
4 <ItemName>でツールのこのカテゴリの名前を定義します。この場合、ローカライゼーションをサポートするために文字列リソースを使用します。「<ItemName>Name</ItemName>」行を使用して定数文字列を指定することもできます。
5-7 カテゴリを識別するためのイメージを設定します。
8 <Description>にはカテゴリの文字列説明を記述します。この場合、ローカライゼーションをサポートするために文字列リソースを使用します。「<Description>String</Description>」行を使用して、定数文字列を指定することもできます。
12-15 カスタム データ、ソース、パレット、パッケージの空の定義。
16-57 <Tools>にすべてのサブアセンブリを定義します。
17-53 <Tool>は単一のサブアセンブリを表します。
18 <ItemID>でこのサブアセンブリの一意の GUID を定義します。
19-32 サブアセンブリのプロパティ。
20 <ItemName>でサブアセンブリの名前を定義します。この場合、ローカライゼーションをサポートするために文字列リソースを使用します。「<ItemName>Name</ItemName>」行を使用して定数文字列を指定することもできます。
21-23 サブアセンブリを識別するためのイメージを設定します。
24 <Description>でサブアセンブリの名前を定義します。この場合、ローカライゼーションをサポートするために文字列リソースを使用します。「<Description>String</Description>」行を使用して、定数文字列を指定することもできます。
25 サブアセンブリを説明するキーワード。
27 <HelpFile>でヘルプ ファイルの名前とパスを定義します。
28 <HelpCommand>でヘルプ ファイルを表示するコマンドを定義します。
29 <HelpData>はヘルプ ファイル内の表示する特定のトピックです。
31 <Time>でカタログ作成の日時をユニバーサルの日時形式で定義します。これは必須の情報ですが、使用されません。すべての日時は指定されている可能性があります。
33 空のソース タグ。
34 <StockToolRef>でカタログ ツール固有の GUID を定義します。idVlaue として {7F55AAC0-0256-48D7-BFA5-914702663FDE} を使用する必要があります。
35-52 サブアセンブリの性質を記述します。
36-50 ツールをサブアセンブリとして識別します。
37 <GeometryGenerateMode> は、サブアセンブリのソース コードを記述する新しいタグです。この値は、「UseDotNet」または「UseVBA」です。このタグを使用しない場合、UseVBA が使用されます。
38 <DotNetClass> は、サブアセンブリを含む .NET アセンブリとクラスを定義する新しいタグです。相当する VBA タグは、<Macro> タグです。ATC ファイルで指定したパスはすべて ATC ファイル自身への相対パスである必要があることに注意してください。
39 サブアセンブリ ツールで使用するリソース文字列とイメージが含まれている .dll
40 <Content> は、サブアセンブリがローカル コンピュータにない場合に、サブアセンブリのダウンロード先を指定する新しいタグです。サブアセンブリがダウンロードされていない場合、DownloadLocation 属性の場所がイベント ビューアに表示されます。
41-50 <Params>でサブアセンブリ ツールに関連付けられた入力パラメータの名前を定義します。このリストは、サブアセンブリのプロパティ ページに、.atc ファイルに表示されるのと同じ順番で表示されます。各パラメータは 1 つの行で定義されます。
42-49

各パラメータの説明は次のとおりです。

パラメータ名 - パラメータの内部名(たとえば、「CrownHeight」)。パラメータをパラメータ バケットに保存または確認する際にこの名前を使用する必要があります。

DataType – 長整数、倍精度、またはストリングなどのパラメータ値の保存に使用する変数のタイプを定義します。詳細は、「ツール カタログ データ タイプに関する情報」を参照してください。

DisplayName – サブアセンブリ プロパティ ページのパラメータに対して表示される名前を定義します。各パラメータを識別するためにユーザがこのようにして表示します。

Description – 入力パラメータの説明を表示します。パラメータ名がサブアセンブリ [プロパティ]ページでハイライト表示されると、説明がページの下部に表示されます。

値 – パラメータの既定値。これは、サブアセンブリ [プロパティ]ページのパラメータに対して表示される値です。

52 <Units>でサブアセンブリの単位のタイプを定義します。有効な値は、「m」(メートル)または「foot」(フィート)です。