概要 - 参照テンプレート

参照テンプレートを使用すると、スタイル、設定、画層、その他の標準の図面コンポーネントを管理することができます。

1 つまたは複数の参照テンプレートを Autodesk Civil 3D 図面にアタッチし、テンプレート内の参照コンポーネントの変更によって図面を継続的に更新することができます。

参照テンプレートを図面にアタッチすると、参照テンプレート内にある参照コンポーネント(スタイル、設定、プロパティ セット、画層、ブロック、文字スタイル、線種)が図面にコピーされ、図面と参照テンプレート間の接続が維持されます。

[参照テンプレートの既定値を設定]コマンドを使用して、参照テンプレートから参照するスタイルおよび設定を事前に指定することができます。たとえば、テンプレートに 10 個のポイント スタイルが存在する場合、必要な 5 つのみを参照するように選択できます。

参照テンプレートの変更は継続的に図面に取り込まれるため、図面を最新の状態に保つことができます。

複数の参照テンプレートを図面にアタッチできます。たとえば、都道府県標準、会社標準、プロジェクト標準のテンプレートを使用するとします。

複数のテンプレートが図面にアタッチされている場合、解決方法を決定できるようするためにテンプレート内のコンポーネントを複製するよう警告が表示されます。テンプレートの優先順位の変更や、低い優先度のテンプレートからのコンポーネントの参照を行うことができます。

参照テンプレートを設定する

[参照テンプレートの既定値を設定]コマンドを使用して、参照するテンプレートのコンポーネントを指定することができます。テンプレートを図面にアタッチすると、既定では選択されているアイテムのみがホスト図面で参照されます。

[参照テンプレートの既定値を設定]コマンドは、DWT ファイルでの作業時にリボンで選択できます。

[参照テンプレートの既定値を設定]コマンドを使用して事前に参照テンプレートを設定しない場合、[参照テンプレートをアタッチ]コマンドを使用してテンプレートを図面にアタッチした後で、テンプレートから参照されるスタイルおよび設定の選択を変更できます。

次のコンポーネントを参照できます。

  • スタイル:
    • オブジェクト スタイル
    • ラベル スタイル
    • テーブル スタイル
    • 数量算出基準
    • パイプ ルール セットと構造物ルール セット
    • パイプ ネットワークおよび圧力管ネットワークのパーツ リスト
    • 注: すべての式、線形デザイン チェック セット、および縦断デザイン チェック セットは、既定で参照されます。
  • 設定:
    • 図面設定:
      • オブジェクト レイヤ
      • 略語
      • 環境設定
    • ラベル スタイルの既定の設定
    • フィーチャ設定
  • AutoCAD レイヤ
  • AutoCAD ブロック、文字スタイル、線種
  • プロパティ セット

参照テンプレートへのリンクを管理する

参照テンプレートが見つからない図面を開いた場合(現在アクセスできないネットワーク場所にテンプレートが存在する場合や、参照テンプレートを移動、名前変更、削除した場合など)、[参照先のテンプレートをアタッチ]ダイアログ ボックスの[ステータス]列に「見つかりません」という通知が表示されます。

参照テンプレートが見つからない場合、引き続き図面で参照している参照コンポーネントを使用することはできますが、パスが復元されるまで参照コンポーネントは更新されません。

テンプレートの名前または場所が変更された場合は、ダイアログ ボックスでパスを変更できます。[保存パス]フィールドをダブルクリックし、参照ボタンをクリックしてテンプレートを再選択します。
注: ファイルを Autodesk Vault にチェック インするとき、または e-トランスミットを使用しているときに、参照テンプレートはファイル依存関係として自動的に追加されません。必要に応じて、参照テンプレートは手動で追加できます。

参照コンポーネントを更新する

参照テンプレートを図面にアタッチした後は、参照テンプレートをアタッチした図面内ではなく、元のテンプレート内で参照コンポーネントを編集する必要があります。