既定では、単一の湿度環境が解析全体で使用されます。この環境は、ANSYS の MATPFA キーワードの MOIST フィールドによって決定されます。解析の各ステップに固有の含水率を定義するには、HIN ファイルを使用することができます。
*STEP, NUMBER=N, MOISTURE=AMBIENT/DRY/WET
ここで、N は、入力ファイル内のステップに対応する整数です。ステップに対する湿度状態を定義するには、AMBIENT、DRY、または WET を選択します。 *STEP キーワードを繰り返し使用して、解析ステップごとに固有の含水条件を定義できます。 指定したステップに対して選択した含水条件は、次のステップで明示的に変更しない限り、解析の残りの部分に使用されます。
次の例を考えます。これは、硬化サイクルをシミュレーションする場合に材料特性 AMBIENT を使用し、機械的荷重をシミュレーションする場合に材料特性 WET を使用する場合です。
*STEP, NUMBER=1, MOISTURE=AMBIENT
*STEP, NUMBER=2, MOISTURE=WET