このセクションでは、HIN ファイルの使用と現在の機能について説明します。
HELIUS 引数で指定されたパラメータに加えて、いくつかの解析パラメータを入力することができます。HIN ファイルは、これらのパラメータと関連付けられたキーワードが含まれる手動で作成された補助テキスト ファイルです。
HIN ファイルを適切に使用するには、jobname.*hin という名前を付ける必要があります。この中の *jobname はモデルの入力ファイル名です。モデルの入力ファイルと同じフォルダに格納する必要があります。たとえば、ANSYS 入力ファイル example-job.ans を実行しているときに、example-job.hin が同じフォルダ内に存在していると、ソフトウェアは HIN ファイルとしてこのファイルを読み取ろうとします。HIN ファイルの現在の機能は以下のとおりです。
HIN ファイル内にある材料の定義と特性は、常に ANSYS ユーザ材料定義(HELIUS マクロ)または Helius PFA 材料ファイル(mdata)内のあらゆる定義または特性に優先します。たとえば、ユーザ材料内で瞬間的な劣化による損傷の進展が定義され、HIN ファイルではエネルギー ベースの劣化(「損傷の進展」を参照)が定義されている場合、エネルギー ベースの劣化の定義が瞬間的な劣化の定義よりも優先されます。このルールは、ユーザ材料定数を廃止して、HIN ファイルに移行することも反映されています。Helius PFA の今後のバージョンでは、ユーザ材料定数のほとんどの機能は廃止され、HIN ファイルが必要となります。