テキスト ラベルを図面オブジェクトにアタッチするには、最初に注釈テンプレートを作成します。注釈テンプレートは、AutoCAD ブロックの一種です。[ブロック エディタ]でブロックを定義することによって、テンプレートを定義します。 [ブロック エディタ]は、注釈のコンポーネントを配置するキャンバスです。 各コンポーネント間の関係により、後で注釈をアタッチしたときに各オブジェクトで注釈がどのように表示されるかが決まります。たとえば、動的な値の上に静止ラベルを配置すると、最終的な注釈は、次の例のように2つの行になります(一方の上に他方がある)。
テキスト "Speed Limit =" は、静止テキスト ラベルです。"50" というテキストは、オブジェクト データ テーブルから指定された動的な値です。
図面にオブジェクト データが含まれている場合や、図面が外部データにリンクされている場合は、そのデータのプロパティを注釈の値として指定できます。これらのプロパティは動的です。注釈をオブジェクトにアタッチすると、各オブジェクトにはそのプロパティに対するオブジェクト自体の値が表示されます。
たとえば、オブジェクト データ プロパティ "NumberOfLanes" を使用する道路の注釈を定義し、そのテンプレートを道路のセットにアタッチします。最終的な注釈には、道路ごとの車線数が表示されます。
このチュートリアルでは、AnnotationTutorial.dwg という、オブジェクト データ テーブルが含まれる図面を使用します。オブジェクト データ テーブルのプロパティを注釈タグの値として使用します。
注釈テンプレートを作成するには
クイック アクセスツールバーの[開く]をクリックします。
図面が開き、レディング市の中心にクローバー型立体交差路が表示されます。
注釈テンプレートがまだないため、このダイアログ ボックスの他のオプションは使用できません。注釈テンプレートを作成および保存すると、ダイアログ ボックスが再表示されます。
[ブロック エディタ]という新しいタブがリボンに表示され、[ブロック エディタ]に新しい図面が開きます。
コマンド MAPANNTEXT を入力することもできます。
プロンプトに応答して[Enter]を押します。[注釈文字列]ダイアログ ボックスが表示されます。
[値]フィールドの右側にあるボタンが[式ビルダ]ボタンです。
[SpeedLimit]が表示されるまで、[オブジェクト データ]ノードを展開します。
注釈文字列を青で30の単位高さにします。
マウスを交差に合わせ、ウィンドウの左下のコーナーを確認することによって、軸マーカーの場所をチェックします。
0,0は、オブジェクト上のアンカー ポイントを表します。注釈ブロックは、0,0から注釈ブロックの交差までの距離に応じて、オブジェクトからオフセットされます。
軸が0,0にない場合は、軸を選択し、0,0までドラッグします。
軸の点を0,0に位置合わせしたら、X 軸と Y 軸が交差する正確な場所ではなく、その近くをクリックします。次に、[Enter]を押します。
注釈文字列の開始位置をクリックします。
代替名 "SpeedLimit" が各道路の実際の速度制限に置き換えられます。
[注釈テンプレートを定義]ダイアログ ボックスが表示されます。
テンプレートをオブジェクトにアタッチするまで、注釈は図面に表示されません。
このチュートリアルを続けるには、「演習 2: 注釈を図面オブジェクトにアタッチする」へ進みます。