Vortex 加工は、3D パーツの工具負荷をコントロールしながら材料をスピーディに除去する領域加工ストラテジーです。ソリッド カーバイド製の工具に最も適しており、多くの場合はステップ切削とともに使用されます。
このツールパスはオフセット スタイルのツールパスで、次のような特性があります。
- エンゲージメント角度が、指定のステップオーバーによるまっすぐなカットの 15% より大きくなることはありません。これにより、工具負荷を抑えて幅全体で切削しないようにします。その結果、送り速度を上げることができます。他の領域加工ツールパスでは、値は切削のフル エンゲージメントに耐えうるよう、工具製造元のスロット加工パラメーターに基づいています。工具が最大エンゲージメント角度に近付くと、ツールパスはトロコイド パスに変化してオーバーロードを回避します。
- Vortex は工具の側面で加工するためソリッド カーバイド製の工具に適していますが、他の工具を使用することもできます。
- PowerMill は工具エンゲージメントをコントロールするため、切込みを増加して加工時間を短縮することができます。
- Vortex 加工は、材料を最大限に除去しつつ段差を削減できるよう、多くの場合 ステップ切削 とともに使用されます。
- Vortex ツールパスには、安全チェックが自動的に実行されます。ツールパスが安全でない場合、PowerMill は警告メッセージを表示し、安全な場合は安全として(
)表示されます。
次の方法で、Vortex 加工を最大限に活用します。
- ステップ切削 を使用して、切込みの増加による段差を削減します。
- ポイント分布 ページで、トレランスと円弧保存 の 出力タイプ を選択します。
設定を最適化することで、Vortex での加工時間を大幅に短縮することができます。