Vortex

Vortex ページでは、3 軸ツールパスを作成します。このツールパスは、ほぼ常時、指定加工送り速度で加工を行います。 このページには、以下のオプションが表示されます。

スタイル - Vortex ツールパス用にツールパス オフセットを生成する方法を選択します。

加工送り速度送り/速度 ダイアログで指定された加工送り速度を表示します。

加工送り速度 は、最適な条件下で工具を操作するために欠かせません。これは、工具および素材のプロパティの組み合わせによって異なります。最小加工送り速度には、側面加工または輪郭加工に対して工具製造元が推奨する送り速度を使用します。テストにより、これらの推奨値は、Vortex 加工に対しては控えめな値であることが確認されています。すなわち、推奨送り速度または推奨 Z 方向削り込み量を大幅に増加させることができます。

多くのツールパスで、シャープな内部コーナーを入力すると、工具エンゲージメント角度が増加し、工具負荷の原因となります。そのため、工具負荷を回避するために、送り速度の削減が必要になります。シャープな内部コーナーへの進入時には、工具がトロコイドパスに変更します。これにより、工具負荷が回避されるため、Vortex ツールパスでは送り速度の削減は不要です。

送り/速度送り/速度 ダイアログを表示します。このダイアログを使用して、加工送り速度を変更できます。

ターゲット半径(r) - ストラテジーが使用する円弧の半径を入力します。ただし、必要になる円弧がこの値よりも大きくなる場合や小さくなる場合があります。たとえば、コーナーにアクセスしたときには、半径がこの値よりも小さい円弧が生成される場合があります。送り速度が増加すると、推奨ターゲット半径も増加します。これにより、工具で大きな加速が発生してもマシンが減速しないようにすることができます。

警告: PowerMill に算出された値の使用を推奨します。特別な事情がある場合にのみ、ターゲット半径に独自の値を入力します。

最小ポイント間隔 - 指定送り速度でマシンが移動可能な、最小ポイント間隔です。既定では、PowerMill は指定された送り速度で、一般的なマシンに適した値を使用します。処理が必要な多くのポイントがある場合、マシンは指定送り速度の保持ができなくなります。

注: このオプションは、モデルからスタイル にのみ使用できます。
警告: PowerMill に算出された値の使用を推奨します。特別な事情がある場合にのみ、最小ポイント間隔に独自の値を入力します。

リターン動作時にリフト - トロコイドの背部の高さ(ツールパスがエアーカットになる部分)を上昇させます。未選択時には、トロコイド全体が加工レベルになります。

送り速度増加(非加工移動)PowerMill の非加工移動の加速を有効にします。

加速率の変化や振動などで、マシンが希望通りの動作を行わない場合、以下のように回避することができます。

マシンによる非加工送り速度への加速に対し、非加工移動が短すぎると判断すると、PowerMill は加工送り速度を減速します。また、PowerMill は、非加工送り速度の割合で、該当する非加工移動を作成します。

非加工移動上のリトラクトPowerMill が、より効率的なリフト動作に特定の長さを超過する非加工移動を変更する方法を指定します。

詳細については、「Vortex 加工」、「Vortex/ステップ加工の例」、「2D フィーチャーの Vortex 加工」を参照してください。