アセンブリモデリングにより、標準コンポーネントの複雑なアセンブリを、時間をかけずに容易に作成することができます。ソリッドをコンポーネント定義として登録し、そのコンポーネントの複数インスタンスをアセンブリに作成することができます。例えば、自動車は 4 つのタイヤコンポーネントと、車体コンポーネントから構成されるアセンブリと考えることができます。各タイヤコンポーネントは、同一のタイヤコンポーネント定義から作成されています。車体コンポーネントは、車体コンポーネント定義から作成されています。
コンポーネントに加えて、アセンブリにも、アタッチメントを使用して複数のコンポーネントの組み合わせ方法を指定する一連のリレーションや、作成されたアセンブリを解析するためのさまざまなツールが含まれています。
- コンポーネント定義: グラフィック オブジェクトのジオメトリを格納するためのメカニズム。グラフィックオブジェクトは、車のパーツなどの、完全なエンジニアリングパーツを表すために使用できます。
選択したユーザー定義ソリッドから、またはパワー フィーチャーを持つソリッドからコンポーネントを作成する際、またはコンポーネント ライブラリからコンポーネントを追加する際に、コンポーネント定義が自動的に作成されます。コンポーネント定義が作成されると、不可視の状態で保管されます。その定義を使用して、グラフィック コンポーネントを作成したり、アセンブリを構築したりできます。
- コンポーネント: モデル内の特定の位置と方向で、コンポーネント定義のインスタンスから作成された可視オブジェクト。アセンブリ内のコンポーネントのセットを グループ と呼びますが、グループは、アセンブリ階層を定義しません。
- アセンブリ: 指定のリレーションに応じて組み合わされるコンポーネントのコレクション。自動車のアセンブリでは、4 つのタイヤコンポーネントと、車体コンポーネントを作成することができます。アセンブリには、これらのコンポーネントを自動車に組み立てるための情報も格納されます。
アセンブリ。
コンポーネント
コンポーネント定義
サブアセンブリ(別のアセンブリのパーツを作成するアセンブリ)を作成することもできます。
- アタッチメント: アタッチメントを使用すると、コンポーネントをアセンブリ内の他のコンポーネントにアタッチすることができます。アタッチメントは、他のコンポーネントをアタッチできる、平坦フェース、軸、直線エッジ、またはコンポーネント上のポイントです。コンポーネントを登録すると、利用可能な全てのアタッチメントが自動検出されます。
次の例で、アタッチメントを生成します。
平面
ライン
ポイント

- リレーション: 異なるコンポーネント上のアタッチメント間の関係です。平面アタッチメントの場合、他の平面アタッチメントと完全一致する面であったり、任意の距離だけ離れた平行な面であったりします。
- コンポーネント自体の位置を定義するリレーションは、(他のコンポーネントにアタッチされるため)第 2 リレーションと呼ばれます。
- 他のコンポーネントの位置を定義するリレーションは、(第 1 コンポーネントにアタッチされるため)第 1 リレーションと呼ばれます。
1 つのコンポーネントの第 1 リレーションは、別の(関連する)コンポーネントの第 2 リレーションと常に照合されます。リレーションは、アセンブリツリーで、コンポーネントの第 1 リレーションまたは第 2 リレーションのブランチ領域に表示されます。
- サブアイテム: アセンブリ内の各アイテムには、サブアイテムを関連付けることができます。コンポーネント で、サブアイテムは、コンポーネントが作成されるソリッド、または、コンポーネントのワークプレーンにすることができます。 サブアセンブリ に対しては、サブアセンブリ内のコンポーネントがサブアイテムになります。 グループ で、コンポーネントがサブアイテムになります。
注: アセンブリ モデリングの既定の設定を指定するには、[ファイル] > [オプション] > [アプリケーションオプション] > [アセンブリ]を使用します。