ビデオ: ジェネレーティブデザインの概要

Revitのジェネレーティブデザインを使用してデザイン上の課題に対する代替デザインを生成して検討する方法について説明します。

このビデオでは、次の質問に回答します。

トランスクリプト

ジェネレーティブ デザインは、デザインの問題を解決するための、人とコンピュータによるコラボレーション プロセスです。このプロセスでは、設計者が目標と設計パラメータを定義します。コンピュータは、最適なソリューションのセットを見つけるために、数多くの設計案を生成します。

たとえば、医療施設を設計する場合を考えます。看護師が A 地点から B 地点にできるだけ速く移動できるように、一定の数の部屋を配置するとします。設計者が目標とパラメータを定義すると、コンピュータは何十もしくは何百もの代替案をすばやく生成します。その中には、設計者が考えつかなかった選択肢もいくつか含まれているかもしれません。

設計者が 1 日に考えつく設計案はせいぜい 3 つくらいではないでしょうか。しかし、目標とパラメータを定義すれば、コンピュータが設計者に代わって数多くの代替案を生成することができます。その中から、設計を評価して最適なソリューションを見つけることができます。

別の例を考えてみましょう。駐車場の設計では、相反する目標を同時に達成する必要があります。その目標とは、可能な限り多くの駐車スペースを確保することと、簡単かつ安全に出入庫できるようにレイアウトする、ということです。コンピュータはこの目標に合わせて数多くの代替案をすばやく生成するため、設計者は短時間に多くの選択肢を検討し、十分な情報に基づいた設計判断をより迅速に行うことができるようになります。

さらに複雑な例として、スタジアムの設計を考えてみましょう。スタジアムでは、数多くの観客席を用意し、すべての座席において良好な視界を確保する必要があります。数学的計算を使用すると、良好な視界とはどのようなものかを数値化できます。そして、その目標をスタジアムのサイズとの関係に置くことができます。

ジェネレーティブデザインは、オートデスクのビジュアル プログラミング環境である Dynamo の機能を使用して、これらの計算と関係を定義します。Dynamo の作成者は、特定の設計課題の設計パラメータと目標を取り込むスクリプトを作成します。次に、Revitのジェネレーティブデザインを使用して、モデルのコンテキストでスクリプトを実行します。

設計スタディに対して、実行するスタディのタイプを選択し、次に、検討する目標とパラメータを選択します。コンピュータは、ユーザの入力に基づいて設計の代替案を生成し、各生成結果を改善して最適な一連のソリューションに導きます。最適なソリューションが得られたら、ボタンをクリックしてモデルに統合します。

Revitのジェネレーティブデザインを使用することで、計算処理能力を活用してより多くの選択肢を検討し、設計の代替案をより深く分析し、より多くの情報に基づいて迅速に設計を決定することができます。