Revit では、配管のジオメトリと表面粗度、流体密度、流体動粘度に基づいて、配管内の圧力損失が計算されます。
密度と動粘度の値は、[機器設定]ダイアログで指定されます。粗度は、配管/配管継手のコンポーネント ファミリのタイプ プロパティで指定されます。
Revit では、ダルシー ワイスバッハの式を使用して、配管セグメント、継手、および付属品の圧力損失が計算されます。ダルシー ワイスバッハの式で使用する摩擦係数の計算式として、Haaland の式と Colebrook の式のいずれかを選択できます。
密閉式の冷温水配管系統の場合、
Revit によって、配管経路に含まれるポンプ器具の総流量と圧力損失が集計され、配管の循環系統のクリティカル パスにおける圧力損失の合計が算出されます。複数の温度を含む配管系統では、最低温度での密度と動粘度が使用されます。密閉式の冷温水配管系統には次のものが含まれます。
- ボイラや冷凍機など、単体の温冷熱源機器コンポーネント(省略可能)
- 単体のポンプまたは循環装置
- 任意の数の負荷(放熱器やファン コイル ユニットなど)
- 循環系統の給気区分と還気区分に含まれる任意の数の配管セグメント