ビデオ: ビュー範囲を使用する

ビュー範囲の平面の位置を調整して、モデルに要素を適切に表示します。

このビデオは、次のことについて解説します。

  1. ビュー範囲の定義を理解する。
  2. プロパティ パレットの[ビュー範囲]ダイアログの概要。
  3. 断面図ビューでのビュー範囲の設定を図示する。
  4. 切断可能および切断不可能の要素にビュー平面が与える影響について理解する。
  5. [メイン範囲]と[ビューの奥行き]のどちらにあるかに応じた要素の表示方法を理解する。
注: このビデオは、Revit 2018 を使用して作成されました。Revit LT を使用して手順を実行するときは、機能やユーザ インタフェースが多少異なる場合があります。

トランスクリプト

平面図のビュー範囲は、一連の水平面で構成されています。これらの平面の位置は、複数ある設定の 1 つであり、ビュー内の要素の可視性をコントロールします。また、平面では、ビュー範囲の要素を切断、投影、あるいは背景として表示するかを定義します。

プロパティ パレットから[ビュー範囲]ダイアログを開きます。[ビュー範囲]ダイアログは、[メイン範囲]と[ビューの奥行き]の 2 つのセクションに分かれています。ダイアログで値を設定して、ビュー範囲を構成する水平面の相対的な位置を定義します。ビュー範囲はビューのレベルに対して平行な水平面で示されているため、断面図ビューを見ると理解しやすくなります。

この断面図ビューには、ビュー範囲の設定を示す注釈が追加されています。この例では、ビュー範囲内のすべての平面では、関連したレベルをオフセットの参照点として使用します。この場合、平面図は 1 階レベルのデータムから作成されるため、関連したレベルは 1 階になっています。ビュー範囲の各平面のオフセットの値は、1 階のレベルから測定されます。

メイン範囲の中で、ビュー範囲の切断面と交差する要素は、切断として表示されます。たとえば、壁、窓、ドアは切断要素です。背の高いキャビネットはビューの切断面と交差しますが、収納設備カテゴリは切断不可能であるため、投影として表示されます。Revit には、切断不可能なカテゴリがいくつかあります。切断面からメイン範囲の下部面までの間にある要素は、投影として表示されます。

下部面とレベル面の間の、ビューの奥行き内の要素は、赤い破線の<背景>線種で表示されます。この例では表示スタイルが隠線になっているため、床のトラスは表示されません。表示スタイルを[ワイヤ フレーム]に設定するとトラスが現れ、<背景>の線種で表示されます。この平面図で基礎のエッジを表示するには、オフセットを十分に低く設定して、関連したレベルまたはオフセットを変更して、基礎要素がビューの奥行き内に収まるようにします。下部面から 4 フィート以内の床、スロープ、階段は、[ビューの奥行き]の設定に関係なく投影として表示されます。

切断面からメイン範囲の上部面までの間にある要素は、窓、収納設備、一般モデルの 3 つのカテゴリのうちのいずれかである場合にのみ表示されます。その他のカテゴリの要素は表示されません。この例では、壁に取り付けられた収納設備は表示されていますが、壁に取り付けられた電灯、天井、機械設備はメイン範囲内にあっても表示されていません。上部面を収納設備の下にまで動かすと、その収納設備は表示されなくなります。

ビュー範囲の平面の位置を調整して、平面図ビューに要素を表示します。メイン範囲の要素は、切断面の位置に応じて投影または切断として表示されます。ビューの奥行き内にある要素は、[背景]線種で描画されます。