ビデオ: フェーズ フィルタ

フェーズ フィルタは、要素の表示設定をコントロールして、プロジェクトの各フェーズについての情報を伝えます。

このビデオは、次のことについて解説します。

  1. どのような場合にフェーズ フィルタを使用するか。
  2. 要素のフェーズ ステータスと値。
  3. フェーズ フィルタがビューに及ぼす影響。
注: このビデオは、Revit 2015 を使用して作成されました。Revit LT を使用して手順を実行するときは、機能やユーザ インタフェースが多少異なる場合があります。

トランスクリプト

フェーズ作成ツールは、要素の表示をコントロールして、要素がプロジェクトのタイムラインとどう関係しているのかを示します。ビューのフェーズ フィルタの設定を使用して、プロジェクトのすべてのビューにわたって要素の視覚的な表現をコントロールできます。たとえば、既存の要素をハーフトーンで表示し、解体された要素を点線で表示し、新しい要素を表示変更を一切せずに表示する、といったことができます。

プロジェクト内の要素はすべて、ビューの[フェーズ]パラメータと要素の[構築されたフェーズ]/[解体されたフェーズ]パラメータに基づいて、4 つのステータスの候補のうちいずれか 1 つを取ります。その 4 つとは、[既設]、[新設]、[解体]、[仮設]です。各ステータスには、3 つの値のうち 1 つが割り当てられる可能性があります。その 3 つとは、[カテゴリ別]、[上書き指定による]、[表示しない]です。

  • [カテゴリ別]は、要素のステータスに基づくグラフィックスの上書きが適用されない、つまり、表示が変化しないことを意味します。代わりに、要素のカテゴリの表示設定がビューの中で使用されます。
  • [表示しない]は、要素がビューに表示されないことを意味します。
  • [上書き指定による]は、要素のステータスについてグラフィックスの上書きが適用されることを意味します。

たとえば、このプロジェクトでは 3 つの平面図ビューがプロジェクトのフェーズ 1 に割り当てられています。それらは、解体平面図、施工図面ビュー、そして、フェーズ 1 の終わりにおけるプロジェクトの完成状態を示すプレゼンテーション平面図です。ビューではそれぞれ異なるフェーズ フィルタを使用して、要素の表示方法をコントロールします。解体平面図では、[解体を表示]フィルタを使用します。このフィルタでは、新設の要素と仮設の要素は表示されず、既設の要素と解体済みの要素でグラフィックスの上書きが適用されます。

[フェーズ作成]ダイアログの[グラフィックスの上書き]タブで、各要素のステータスについて上書きの値を確認できます。このプロジェクトでは、既設の要素は上書きされ、切断線と投影線に灰色の線が使用されています。解体された要素は上書きされ、破線が使用されています。これらのグラフィックスの上書きがプロジェクトのすべてのビューに適用されます。したがって、既設の上書きが別の色を使用するように変更された場合は、既設の要素を含むすべてのビューが新しい色に更新されます。

フェーズ 1 に割り当てられた他の平面図ビューでも、同様の方法でフェーズ フィルタが使用され、表示設定がコントロールされます。施工図面ビューでは、解体された壁は表示されていません。プレゼンテーション平面図では、既存の壁から上書きが削除されています。定義済みのフェーズ フィルタを使用するか、新しいフェーズ フィルタを作成して、プロジェクトの各フェーズをチーム メンバーに伝えるような方法で、要素の表示をコントロールします。