IFC および 3D マニュファクチャリング形式(3MF)の読み込み、および .VPB、.OSB、.FBX、.3MF、.JT ファイルを書き出すための[ファイル] > [選択を書き出し]ダイアログボックスを追加しました。このダイアログ ボックスには、書き出しプロセスの進行状況を示す進行状況バーが含まれています。このダイアログ ボックスを使用して、特定のフィーチャを削除したり、書き出し時にファイルを変換して、後工程の処理を容易にします。
ビデオ キャプション: カスタマー エクスペリエンスを向上させるため、Autodesk VRED 2024.1 では継続的な UI の最新化にさらに取り組みました。データ パイプラインを改善するために、読み込みと書き出しの新機能および新しい形式をいくつか追加しました。
まず、.VPB または .OSB ファイルを書き出すときに、複数の項目を含める、または除外するさまざまなオプションを設定できるようになりました。また、元のサーフェス データを出力しない場合は、自動的にメッシュに変換することもできます。その他にも多数の機能があります。
また、既存の Autodesk FBX 書き出し形式と、新しい Siemens Jupiter Tessellation (JT)および 3D マニュファクチャリング形式(3MF)書き出し形式のためのオプション ウィンドウが実装されました。このウィンドウで、書き出すファイルに含めるフィーチャまたは除外するフィーチャを選択できます。これにより、データを下流工程に進める場合や、単にシーンを変換する場合に、ワークフローを大幅に簡素化できます。
データを読み込むときのために、次の 2 つの新しいファイル形式が実装されました。まず、3D マニュファクチャリング形式(3MF)ファイルの読み込みが可能になりました。このファイル タイプは、現在の積層造形ワークフローを正確に反映できない古い形式の代わりに、積層造形の分野で頻繁に使用されます。これは、3D プリント用のファイルを視覚化する必要がある場合などに役立ちます。
2 番目のファイル形式は、IFC (Industry Foundation Classes)です。これは、建物および土木インフラストラクチャ データを含めることができる業界標準です。IFC は建築分野で使用され、BIM プロジェクトなど、多数のさまざまなチームのクロスプラットフォーム ワークフローで使用されます。つまり、IFC 形式を使用すると、Revit データを VRED に簡単に取り込むことができます。これにより、Autodesk Revit ファイルを Autodesk FBX に書き出す場合と比較して、はるかに良い結果が得られます。さらに、マテリアルやメタデータなどの追加情報をロードすることができます。
[ファイル] > [選択を書き出し]ダイアログ ボックスを使用し、.VPB、.OSB、.FBX、.3MF、.JT ファイルを書き出して特定のフィーチャを削除したり、書き出し時にファイルを変換して後工程の処理を容易にします。
Autodesk FBX ファイル形式の場合、 [ジオメトリ オプション] セクションで、書き出し時に NURBS サーフェスをメッシュ ジオメトリに変換できます。現在のシーン構造は変更されません。シーンから特定のフィーチャを削除することもできます。
*** JT ファイル形式の場合*** 、 [ジオメトリ オプション] セクションで、NURBS サーフェスをサーフェスとして書き出したり、書き出し時にメッシュ ジオメトリに変換することができます。必要に応じて、NURBS データと追加のメッシュ表現を保持することもできます。
VRED のシーンを JT として書き出した場合、ジオメトリに保存されているすべてのメタデータは失われます。JT では、メタデータをグループ レベルで保存することのみが許可されます。したがって、メタデータがジオメトリに保存されている Autodesk VRED ファイルを (Siemens Jupiter Tessellation) JT として書き出して、Autodesk VRED に再度読み込むと、ジオメトリ レベルで保存されているメタデータは失われるため、異なるファイルが生成されます。
書き出しを開始すると、進行状況バーが表示され、書き出しプロセスの進行状況が示されます。いつでも[中止]を使用して、書き出しプロセスをキャンセルできます。
選択したファイル形式によって、[選択を書き出し]ダイアログ ボックスのオプションが決まります。それぞれの説明については、「 選択を書き出し 」を参照してください。
3MF は、設計およびエンジニアリング アプリケーションから他のソフトウェア、ハードウェア、サービスの組み合わせに、完全に正確な 3D モデルと積層造形データを送信するための 3D プリンティング形式を定義している業界団体です。3D マニュファクチャリング形式(3MF)の目的は、工業用の積層造形ワークフロー向けに最適化されていない STL など、以前に使用されていたファイル形式に関する問題を解消する仕様を提供することです。
読み込む 3D マニュファクチャリング形式(3MF)ファイルには、カラーおよびテクスチャの情報が含まれています。これらの情報は、VRED から書き出すこともできます。
3D マニュファクチャリング形式(3MF)形式の 3D プリントの例 |
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一般に、IFC とは、建築および土木インフラストラクチャなどの建築環境を記述する、標準化されたデジタル方式のことです。オープンな国際規格であるため、ベンダーに対して中立であり、ベンダーに依存することもありません。また、さまざまな使用事例に対応する幅広いハードウェア デバイス、ソフトウェア・プラットフォーム、インタフェースで使用できます。IFC スキーマの仕様は、openBIM® を推進するという目標を達成するために buildingSMART International が策定した、技術上の主要な成果物です。現在、IFC は、特定のビジネス取引で関係者間の情報交換を行うために AEC の領域で一般に使用されています。
IFC ファイルを読み込む場合は、計測値、マテリアル、マテリアルの正しい名前、NURBS、ノード命名規則、およびメタデータがすべて含まれると想定してください。読み込まれた IFC モデルは、1 つの大きなメッシュではなく、個々のサーフェスに分割されます。
IFC ファイル形式を使用した Revit から VRED へのファイル交換 |
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ノードを書き出す新しいメソッドが追加されました。vrFileIoService
、vrdFileExportSettings
、および vrdFileExportSettings::SurfaceExportMode
を確認してください。ファイルの読み込み方法と書き出し方法、およびこれらの設定の変更方法を示す基本的な例を vrFileIOService
に追加しました。詳細については、「 vrdFileExportSettings 」および「 vrdFileExportSettings の例 」を参照してください。