2025 には、Alias スイッチ シェーダを処理するための[スイッチ マテリアルを読み込み]、サブサーフェス スキャタリング用のサーフェスの粗さ、ストリーミング アプリ用の DLSS、エリア ライトの可視化などの機能があります。さらに、VRED Design ユーザは、以前に除外された一部のシーングラフ ノード、注釈、CPU と GPU のノイズ除去、レンダー レイヤ、ICC カラー プロファイル、イメージ メタデータ(読み込まれたレンダリング メタデータを含む)、フォトマッピングにアクセスできるようになりました。

スイッチ マテリアルを含む Autodesk Alias WIRE ファイルを読み込む場合のために、[ファイルを読み込み]ダイアログおよび基本設定に [スイッチ マテリアルを読み込み] が追加されました。これにより、Alias スイッチ シェーダをスイッチ マテリアルとして読み込むことが可能になります。ただし、このオプションをオフにすると、Alias スイッチ シェーダ内のアクティブなシェーダのみが読み込まれ、スイッチの他のすべてのシェーダは読み込まれなくなります。
[編集] > [基本設定] > [読み込み/書き出し] > [ファイル タイプ] > [Alias]の [スイッチ マテリアルを読み込み] 基本設定で、Alias スイッチ シェーダが格納されている Autodesk Alias WIRE ファイルを読み込む場合の既定の動作を設定します。
VRED 2025 より前のエリア ライトは両面であるため、片側(A 側)が照らされている間、反対側(B 側)は不透明でした。
| 2024 A 側 | 2024 B 側 |
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VRED 2025 では、照らされていない側を透明にして、ワイヤフレームのアウトラインを追加しました。これで、カメラがこの側を向いているときに、ライトが見つかるようになりました。
| 2025 A 側 | 2025 B 側(ワイヤフレーム) |
|---|---|
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エリア ライトがワイヤフレームで表示されるようになりました。ワイヤフレームを非表示にすることもできます。[ライト エディタ] > [ライトの設定] > [可視化]セクションにある[ライトを表示]を使用して、ワイヤフレームの表示/非表示を切り替えることができます。
| [ライトを表示]がオン | [ライトを表示]がオフ |
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マテリアルの粗さを有効にして、ライトがボリュームの内部または外部に拡散する方法を変更できるようにするために、マテリアル エディタの[サブサーフェス スキャタリング]セクションに[サーフェスの粗さを使用]を導入しました。これによって作成される効果は通常、蜜ろう、スキン、リーフなどの有機的なマテリアルの場合に発生します。
Linux RedHat 9 のサポートが追加され、2024 年 6 月 24 日のメンテナンス終了に伴い、RedHat Enterprise Linux 7 のサポートが終了します。
API の変更により、ATF 13.1.0 と ASM 230.0.1 をサポートするようになりました。また、RealDWG は ASM 229 でのみ機能するため、Autodesk AutoCAD の DWG の読み込みを実行できなくなりました。
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カメラ エディタのツールバーにある新しいアイコンを使用して、[距離を有効化]
および [高さを有効化]
フォグ パラメータのオン/オフを切り替えます。
ストリーミング アプリに対する次の変更点を確認してください。

ビューポイントのサムネイルを広いサイズに変更する
、ビューポイントのサムネイルを狭いサイズに変更する
、パネルを展開または縮小する
が追加されました。
詳細については、「VRED ストリーミング アプリ」を参照してください。
ストリーミング アプリ用の DLSS が追加されました。設定
で、[レンダリング品質] > [レンダリング モード] > [GPU レイトレーシング]を有効にすると、DLSS オプションが使用できるようになります。DLSS を使用してレンダリング イメージのアップスケールとアンチエイリアシングを行うことで、パフォーマンスにほとんど影響を与えることなく、レンダリング速度を向上させて、低解像度のイメージから高解像度に見えるイメージを生成できます。
次のオプションから選択できます。
[オフ]: DLSS をオフにします。イメージの詳細は変更されません。
[超高性能]: 元の解像度の 1/3 でシーンをレンダリングします。8K ディスプレイ用です。
[パフォーマンス]: 元の解像度の 50% でシーンをレンダリングします。
[バランス]:元の解像度の 58% で シーンをレンダリングします。
[品質]: 元の解像度の 66.6% で シーンをレンダリングします。

ストリーミング アプリの DLSS オプションとして isDLSSSupported() を vrOSGWidget に追加しました。
Windows ユーザが DLSS RR を使用するには、NVIDIA ドライバ v.537.13 が必要です。そうでない場合、VRED は既定でバージョン 2024.1 の DLSS を使用します。
Linux ユーザが DLSS RR を使用するには、NVIDIA ドライバ v.535.104 が必要です。そうでない場合、VRED は既定でバージョン 2024.1 の DLSS を使用します。
カスタム カメラの応答曲線に対する対数LUT マッピングを追加しました後処理のカラー補正に 3D ルックアップ テーブルを使用すると、より高度なカラー変換を行うことができます。
[カーブ マッピング]: 物理的なカメラのトーンマッパーとカスタム応答曲線センサーの応答を使用している場合のみ有効です。入力値とセンサー応答曲線ルックアップ テーブルのマッピングを設定します。
[リニア] ([レガシー]オプション): HDR レンダリング結果を 0 ~ 1 の範囲にクランプし、ルックアップ テーブルへの入力として使用します。
[対数]: HDR レンダリング結果の log2 (範囲は -12.473930 ~ 12.56068812)をルックアップ テーブルへの入力として使用します。これにより、ダイナミック レンジのストップ数を 25 に設定できます。

VRED の製品比較表を、フォーラムからオンライン ドキュメントの「スタートアップ」セクションに移動しました。各国語で情報をご確認いただけます。また、VRED でサポートされている CAD および 3D 以外の CAD ファイル形式のリストへのリンクも追加されています。
いくつかの改善の結果、OpenGL のパフォーマンスは15 ~ 30% fps 増加します。ただし、CPU および GPU レイトレーサに関して、あまりメリットがありません。
VRED Design ユーザは、以前に除外された一部のシーングラフ ノード、注釈、CPU と GPU のノイズ除去、レンダー レイヤ、ICC カラー プロファイル、イメージ メタデータ(読み込まれたレンダリング メタデータを含む)、フォトマッピングを使用できるようになりました。
ボリュームに追加された新しい Python クラスおよびタイプは、次のとおりです。新しいクラスと変更点の完全なリストについては、「API v1 と v2 2025 の新機能」を参照してください。