VRED のこのリリースの新機能と改善点について説明します。技術的な詳細やバグ修正に関する情報は、「2025 リリース ノート」を、Autodesk VRED 製品を確実に、かつ最大限に活用するには、「Autodesk VRED 2025 製品の動作環境」を参照してください。
不足していた VREDServerNode 実行可能ファイルを追加しました
Windows をご使用の場合、2025 には NVIDIA RTX ドライバ v.527.41 以降が必要です。DLSS RR を使用するには、NVIDIA ドライバ v.537.13 が必要です。そうでない場合、VRED は既定でバージョン 2024.1 の DLSS を使用します。
Linux をご使用の場合、2025 には NVIDIA ドライバ v.525.60 以降が必要です。DLSS RR を使用するには、NVIDIA ドライバ v.535.104 が必要です。そうでない場合、VRED は既定でバージョン 2024.1 の DLSS を使用します。
Render Node の Linux に対する依存性のため、VRED 2025 Render Node を実行する Linux マシンでは、ローカル ディレクトリを /var/opt/Autodesk に設定し、書き込み権限を与えてください。
インストールの変更: ブートストラップ ファイルは、インストールの内容と方法(ダウンロード インストールまたはカスタム インストール)を選択した後に、アカウントからダウンロードできます。
ビデオ キャプション: UI の最新化に向けた取り組みとして、いくつかの新しい機能強化を追加しました。VRED を起動すると、オンボーディング画面にいくつかの変更が行われてることがわかります。ここには、最近開いたファイルのリストが表示されます。これをタイル ビューに変更して、ファイルの視覚的な概要をより適切かつ迅速に確認することもできます。オンボーディング画面からサンプル ファイルを直接開くこともできるようになりました。また、基本設定メニューが改善されました。ご覧のように、エントリの配置と分類を変更しました。さらに、基本設定で特定のエントリを検索していて、そのエントリの場所がわからない場合のために、必要なエントリに直接アクセスできる検索バーを追加しました。これにより、エントリの検索時間が大幅に短縮され、作業が高速化されます。
また、UV エディタなどのモジュールの UI も改善され、ウィンドウをより動的にスケールできるようになりました。また、[レンダー レイヤ]ダイアログ ボックスがよりスケーラブルになり、スケールダウンするときに、テキストのみのダイアログ ボックスではなくアイコン化できるようになりました。このウィンドウを小さな領域に収める必要がある場合などに便利です。
さらに、一部のモジュールに 1 行編集機能を実装し、名前フィールドを 1 回クリックするだけで名前を変更できるようになりました。これにより、処理速度が大幅に向上します。また、Stream App でユーザ インタフェースの変更をいくつか行い、そこから NVIDIA のディープ ラーニング スーパー サンプリングをアクティブ化する機能を実装しました。さらに、さまざまな表示モードが追加され、ニーズや使用しているデバイスに合わせてユーザ インタフェースを柔軟に調整できるようになりました。
生産性と表示品質を向上させるための取り組みとして、AgX という新しいカラー スペースを実装しました。カメラ エディタからアクセスできます。
sRGB はカラーを正しく出力しますが、あまりダイナミックではありません。ACES の方がダイナミックに見えますが、このシーンの赤と青の領域を見るとわかるように、一部の領域では色相シフトが発生します。AgX は、より優れたダイナミック カラー表現を備え、カラーを正しく出力します。また、ここでこのシーンの違いをはっきりと確認することもできます。AgX を使用すると、より一貫したカラーの外観が得られ、最終結果をより詳細に制御できます。
また、前回のバージョンの新しいボリューム レンダリング機能が改善され、OpenGL のパフォーマンスが 15 ~ 30% 向上しました。さらに、散乱ボリュームのフォールオフをコントロールし、別の方向にフェードできるようになりました。
また、VRED 2025 の新機能として、半透明の AxF XRite マテリアルもサポートされるようになりました。これらの計測されたマテリアルを使用すると、あらゆる種類の半透明のプラスチックを正しく視覚化することができます。さらに、サブサーフェス スキャタリングに新しいサーフェスの粗さも実装しました。これは、光沢のあるプラスチックではなく、粗いサーフェスで半透明のプラスチックをレンダリングする場合に非常に便利です。インダストリアル デザインや自動車デザインに多くの例があり、前方ライトや内装部品など、半透明のマテリアルが非常に頻繁に使用されています。
Ultraspheres の新しい Web ショップが追加され、ユーザ インタフェースから直接Ultraspheres HDRI イメージとバックプレートにアクセスできるようになりました。つまり、ダウンロードが完了すると、ダウンロードしたコンテンツがシーンに表示されます。
また、Ultraspheres による新しい自由環境アセットが追加されました。このアセットは、VRED ライブラリから直接アクセスできます。ここからダウンロードして解凍し、基本設定にパスを追加してアセット マネージャ内で直接表示し、シーン内ですぐに使用できます。
さらに、USD ファイルの読み込みと書き出し機能が実装されました。これにより、自分のパイプライン内だけでなく、さまざまなプラットフォームやチームと連携する場合にも、豊富なオプションと機能を利用できます。たとえば、Maya などの異なるアプリケーションとデータを交換することができます。USD 形式のオプションの詳細については、ドキュメントを参照してください。
以上でビデオを終わります。
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