レンダリングを行う場合、サーフェスの粗さが有効であるかどうかにかかわらず、半透明の X-Rite AxF マテリアルを使用できるようになり、新しいトーンマッパーとして AgX カラー スペースを設定できるようになりました。また、X、Y、Z 方向のボリューム散乱マテリアルの減衰をコントロールするフォールオフ アトリビュートを追加して、ボリューム散乱マテリアルをサポートできるようになりました。4K UHDTV は、[ファイル出力] > [イメージ]セクションにも追加されました。
ビデオ キャプション: 生産性と表示品質を向上させるための取り組みとして、AgX という新しいカラー スペースを実装しました。カメラ エディタからアクセスできます。sRGB はカラーを正しく出力しますが、あまりダイナミックではありません。ACES の方がダイナミックに見えますが、このシーンの赤と青の領域を見るとわかるように、一部の領域では色相シフトが発生します。AgX は、より優れたダイナミック カラー表現を備え、カラーを正しく出力します。また、このシーンの違いをはっきりと確認することもできます。AgX を使用すると、より一貫したカラーの外観が得られ、最終結果をより詳細に制御できます。
また、前回のバージョンの新しいボリューム レンダリング機能が改善され、OpenGL のパフォーマンスが 15 ~ 30% 向上しました。さらに、散乱ボリュームのフォールオフをコントロールし、別の方向にフェードできるようになりました。また、VRED 2025 の新機能として、半透明の AxF XRite マテリアルもサポートされるようになりました。これらの計測されたマテリアルを使用すると、あらゆる種類の半透明のプラスチックを正しく視覚化するさまざまな新しいオプションを使用できます。さらに、サブサーフェス スキャタリングに新しいサーフェスの粗さも実装しました。これは、光沢のあるプラスチックではなく、粗いサーフェスで半透明のプラスチックをレンダリングする場合に非常に便利です。インダストリアル デザインや自動車デザインに多くの例があり、前方ライトや内装部品など、半透明のマテリアルが非常に頻繁に使用されています。
以上でビデオを終わります。

VRED は、サーフェスの粗さが有効であるかどうかに関わらず、半透明の X-Rite AxF マテリアルをサポートするようになりました。これは、コンシューマ製品セクターのようなクリアな外観またはつや消しの外観を持つ色付き半透明プラスチックの場合、およびテールライトやヘッドライト、または自動車セクターの装飾要素の場合に特に便利です。このようにリアルな表現とシミュレーションを実現するのは特に困難です。カラー、反射、屈折、光の吸収、ボリューム散乱の効果は、芸術的な印象に基づくことが多く、標準マテリアルでは表現できないからです。半透明の AxF マテリアルがサポートされたことで、物理的により正確な結果を実現し、マテリアル生成パイプラインで誤った仮定を排除できるという、理想的な拡張が可能になります。
半透明の AxF マテリアルが正しく表示されるのは、レイトレーシング中のみであることに注意してください。AxF の計測値をスペクトルにすることもできます。そのためには、VRED でスペクトル レンダリングを行い、カラーを正確に表示する必要があります。

カメラ エディタに、新しいトーンマッパーとして AgX をカラー スペースに追加しました。これにより、色相の値がシフトして彩度が高くなりすぎる傾向がある ACES と比較して、明るい領域でのカラー処理が改善されます。AgX の明るいカラーは白に近くなり、実際のカメラの動作を再現するようになりました。

次に示す、VRED でレンダリングしたカラー スイープの例では、2 つのトーンマッパーの色相を異なる方法でカラー スペクトル全体にわたってシフトしています。


AgX は、[ラインハルト RGB]、[対数 RGB]、[フィルミック]、[物理的なカメラ]トーンマッパーにカラー スペース オプションとして追加されています。さらに、物理カメラのトーンマッパーに、AgX と AgX Punchy という 2 つの新しいオプションが追加されました。


X、Y、Z 方向のボリューム散乱マテリアルの減衰をコントロールするフォールオフ アトリビュートを追加して、ボリューム散乱マテリアルを改善しました。スケール値は、各方向のフォールオフの量を設定します。ゲインを設定すると、フォールオフ率が増大します。
[フォールオフを有効化]: ボリューム散乱マテリアルの減衰を有効にして、エッジ沿いの遷移をさらにスムーズにします。
| フォールオフなし | 既定のフォールオフ値 |
|---|---|
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[オフセット] : [フォールオフを有効化]がオンになっている場合のみ使用できます。 X、Y、Z フィールドを使用してフォールオフの原点の位置をコントロールする座標を設定します。値が -1 の場合は、指定した軸の最下部から開始します。値が 1 の場合は、指定した軸の最上部から開始します。
[スケール] : [フォールオフを有効化]がオンになっている場合のみ使用できます。 X、Y、Z フィールドを使用して、各次元のフォールオフ量を設定します。値が 1 の場合、フォールオフの量が大きくなり、表示されるボリューム散乱マテリアルの量が減ります。
| フォールオフなし | X/Y/Z のフォールオフ スケーリング = 0.50 |
|---|---|
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[ゲイン] : [フォールオフを有効化]がオンになっている場合のみ使用できます。 X、Y、Z フィールドを使用して、各次元のフォールオフ率を高くします。
4K オプションの UHDTV (3840 x 2160)を[レンダリング設定] > [ファイル出力] > [イメージ]セクションの[イメージ サイズのプリセット]に追加しました。
