ユーザ エクスペリエンスの改善点

2025.2 で、[注釈]モジュールと[コネクタ]モジュール、新しく名前が変更された[GPU 情報][バージョン情報]、[ライセンス]のダイアログ ボックス、および基本設定エディタで、レイアウトが変更、更新、改善されました。また、浮動小数点値の精度が 6 に変更されました。

ビデオ キャプション: 継続的なユーザ エクスペリエンス開発により、たとえば注釈モジュールが改善されました。注釈を多用するユーザには、今回追加した高度な検索機能が役に立つでしょう。これにより、特に注釈の数が多い大規模なシーンで、特定の注釈の検索と選択を非常に簡単に実行できるようになります。さらに、概要をより正確に把握するために、注釈をグループにまとめることができるようになりました。また、VRED の他のモジュールと同様に、ツリーを簡単に展開するためのスライダも実装しました。

[GL 情報]ウィンドウの名前が[GPU 情報]に変更され、ドライバのバージョンやメモリ使用量など、重要な情報の概要をすばやく確認できるように UI が刷新されました。

シーングラフには、検索領域に新しいボタンを追加しました。これにより、シーン ファイル全体ではなく選択した階層に検索を制限することができるようになりました。これはキーボードの[Ctrl]+[F]を押したときにも機能します。これにより、特定のノードを検索するときのワークフローが高速化されます。

注釈モジュール

[注釈]モジュールを改善するために、グループ作成(Ctrl + G)が導入されました。グループ作成を使用すると、注釈をグループにドラッグ アンド ドロップして整理することができます。注釈グループが不要な場合は、注釈グループの前にあるチェックボックスをオフにすることで注釈グループを非表示にして、可視性をコントロールできます。

[注釈]モジュールでグループ化する方法、およびツリーの展開/折りたたみにスライダを使用する方法を示すデモ

検索を改善する次のツールも追加しました。

浮動小数点値の精度

これまでは、浮動小数点の精度が不正確であるため、数値入力フィールドに入力した値が表示されない場合がありました。たとえば、123.1 を入力すると、123.099998 になりました。

2025.2 では、浮動小数点値の精度が 6 になっています。つまり、1000.123 は 1000.12 と表示され、1000.129 は 1000.13 と表示されます。この変更は、 [グロー]/[グレア] コントロールなどで確認できます。

[GPU 情報]ダイアログ ボックス

[ヘルプ]メニュー の[GL 情報]の名前を [GPU 情報] に変更し、スタイルを調整しました。また、コンテンツを合理化して、ユーザに最も関係する内容に焦点を当てるようにしました。さらに、使用している各グラフィックス カードの GPU 統計情報(グラフィックス カードの種類、ドライバ、使用しているビデオ メモリの最小値と最大値、メモリ共有の有無など)が表示されるようにしました。OpenGL の場合、イメージの単位、結合されたイメージの単位、および配列レイヤと次元の最大テクスチャ制限が表示されます。この情報が表示されている場合も、VRED を操作できます。この情報は、[ヘルプ] > [GPU情報]に表示されます。

[GPU 情報]ダイアログ ボックス

[バージョン情報]および[ライセンス]ダイアログ ボックス

[ライセンス] および [バージョン情報] ダイアログ ボックスのレイアウトが改善され、読みやすくなりました。また、文字の背景色が VRED の他の UI と一致するようになりました。

コネクタ レイアウト

コネクタのレイアウトは、現在の最新化標準に従うように修正されました。

2025 のレイアウト 2025.2 のレイアウト
2025 のコネクタ レイアウト 2025.2 のコネクタ レイアウト

基本設定の改善点

基本設定の検索バーに [選択した階層]アイコン が追加されました。これにより、検索対象が選択した階層に制限されます。

検索の基本設定: [選択した階層]アイコンが有効

選択したブランチで、検索フィールド文字列を含むノードを検索します。ショートカット Ctrl + F (検索)を使用すると、検索バーにフォーカスが設定され、[選択した階層]アイコン が有効になります。使用するには、こちらのリンクをクリックします。

また、[エクステンデッド リアリティ] > [HMD] 基本設定の名前を [ XR オプション ]に変更しました。