VRED 2025.2

VRED のこのリリースの新機能と改善点について説明します。技術的な詳細やバグ修正に関する情報は、「2025.2 リリース ノート」を、Autodesk VRED 製品を確実に、かつ最大限に活用するには、「Autodesk VRED 2025.2 製品の動作環境」を参照してください。

2025.2 の新機能

ビデオ キャプション: VRED 2025.2 では、ユーザ エクスペリエンス、レンダリング、XR 機能を強化する多くの新機能、ツール、改善が実装されました。さっそく見ていきましょう。

継続的なユーザ エクスペリエンス開発により、たとえば注釈モジュールが改善されました。注釈を多用するユーザには、今回追加した高度な検索機能が役に立つでしょう。これにより、特に注釈の数が多い大規模なシーンで、特定の注釈の検索と選択を非常に簡単に実行できるようになります。さらに、概要をより正確に把握するために、注釈をグループにまとめることができるようになりました。また、VRED の他のモジュールと同様に、ツリーを簡単に展開するためのスライダも実装しました。

[GL 情報]ウィンドウの名前が[GPU 情報]に変更され、ドライバのバージョンやメモリ使用量など、重要な情報の概要をすばやく確認できるように UI が刷新されました。

シーングラフには、検索領域に新しいボタンを追加しました。これにより、シーン ファイル全体ではなく選択した階層に検索を制限することができるようになりました。これはキーボードの[Ctrl]+[F]を押したときにも機能します。これにより、特定のノードを検索するときのワークフローが高速化されます。

また、カメラも改善されました。物理カメラでの作業を楽にするために、自動 ISO 適合を有効にできるようになりました。これにより、シャッター スピードや F ストップを変更したときに ISO 値が自動的に変更されるため、カメラの設定がはるかに簡単になります。たとえば、シーン内の被写界深度をさらに深くした場合に、イメージ全体の輝度が変化することはなくなります。

また、AgX カスタムと呼ばれる新しいセンサー応答ドロップダウンにより、指数と彩度の両方をコントロールする際の作業が楽になりました。通常の SRGB カラー スペース外のカラーを処理し、より広い色域を使用する場合は、[レンダリング設定]内で別のレンダリング カラー スペースに切り替えることができます。これにより、たとえばハイ ダイナミック レンジの出力コンテンツを処理する場合などに、柔軟性が大幅に向上します。

また、Substance マテリアルを扱う場合に、「メタリックの粗さ - コーティング」ワークフローを操作できるようになりました。ここでは、Substance Designer 内のコート レイヤ ノードを使用しています。また、VRED 内でこのコート レイヤを個別に制御できるようになりました。これにより、マテリアルの作成の自由度がはるかに高まり、画質が向上します。さらに、Substance テクスチャをインライン化する必要があるかどうかを指定するオプションもあります。これを使用すると、シーン ファイルのサイズを小さくすることができます。

また、大規模なシーンを操作していて、メモリの問題が発生した場合は、基本設定でメモリ消費量を最適化できます。これにより、シーンで実際に表示されているジオメトリのみがアップロードされます。表示設定の切り替えが少し遅くなる可能性がありますが、より大きなシーンをレンダリングできます。

ワークフローを持つ異なるチーム間の相互運用性を高めるために、3D プリントの業界標準である 3MF ファイル内のテクスチャのサポートを追加しました。さらに、カラーが添付されたプリント ファイルを VRED で直接視覚化できるようになりました。たとえば、このスキャンは私自身のものです。また、このエンジニアリング パーツのシミュレーション結果を使用したこのようなスキャンもあります。

また、プラグイン開発者向けに、シーングラフやその他の分離されたモジュールからのドラッグ アンド ドロップ機能を可能にする MIME データもサポートされるようになりました。サンプルのプラグイン UI もあり、VRED UI からノードをドラッグ アンド ドロップして、ターミナルに結果を表示することができます。

また、VRED Library から直接ダウンロードできる新しい環境もご覧ください。ここには、エキサイティングで新しい、非常に詳細なライト トンネル環境があり、無料でご利用いただけます。

最後に重要なこととして、OpenXR モードで HTC Vive XR Elite にカメラをパススルーする機能を実装しました。

以上でビデオを終わります。

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