接続ワークグループを設定して、リモート サイトでの Microsoft SQL のパフォーマンスを高めます。
接続ワークグループがどのように機能するかを理解するには、複製を理解しておく必要があります。
複製とは、あるサーバから別のサーバにデータをコピーするプロセスです。通常、サーバは 2 つの異なる物理的な場所にあります。この設定では、Vault 環境を 2 つの場所に配置できるため、広域ネットワーク(WAN)を通じて、サイズの大きい CAD ファイルをダウンロードする必要がなくなります。
ワークグループは、ローカル ネットワーク経由でデータを共有するユーザのグループです。
接続ワークグループは、複数のデータベース サーバをサポートする Microsoft SQL パブリッシャ/サブスクライバ テクノロジを使用して、他のワークグループとデータを共有できるワークグループです。このテクノロジにより、複数の場所にある SQL データベースの複製が可能になります。
注: Vault Server には、NETBIOS 準拠でないコンピュータ名を使用しないことをお勧めします。Microsoft の記事「[Naming conventions for computer accounts](https://docs.microsoft.com/en-us/troubleshoot/windows-server/identity/naming-conventions-for-computer-domain-site-ou)」を参照してください。
サーバによって使用されているポートを見つける
1. SQL Server 構成マネージャを開く
2. SQL Server ネットワーク構成を展開する
3. AUTODESKVAULT のプロトコルを選択する
4. 右側のペインで、TCP/IP をダブルクリックします。
5. [IP アドレス]タブをクリックします。
6. リストの最後までスクロールして、[IPAll] > [TCP 動的ポート]でポートを見つけます。
7. 次に示すスクリプトの SQL AUTODESKVAULT 行でこのポート番号を使用して、Windows ファイアウォールで動的ポートを開きます。
次の行をバッチ ファイルにコピーして、必要なポートを開きます。
@echo ========= SQL Server Ports ===================
@echo Enabling SQLServer default instance port 1433
netsh advfirewall firewall add rule name="SQLServer" dir=in action=allow protocol=TCP localport=1433
pause
@echo Enabling Dedicated Admin Connection port 1434
netsh advfirewall firewall add rule name="SQL Admin Connection" dir=in action=allow protocol=TCP localport=1434
pause
@echo Enabling port for SQL Server Browser Service's 'Browse' Button
netsh advfirewall firewall add rule name="SQL Browser" dir=in action=allow protocol=UDP localport=1433
pause
@echo Enabling SQL Server Dynamic port
netsh advfirewall firewall add rule name="SQL AUTODESKVAULT" dir=in action=allow protocol=TCP localport=52404
pause
@echo ========= Misc Applications ==============
@echo Enabling HTTP port 80
netsh advfirewall firewall add rule name="HTTP" dir=in action=allow protocol=TCP localport=80
pause
トラブルシューティングのヒント
- リモート SQL サーバに接続可能であることを確認するには、SQL Management Studio を使用します。
- ポート 80 が開いていることを確認するには、Web ブラウザを使用します。
- 各サーバがスナップ ショットの共有にアクセスできることを確認するには、Windows Explorer および複製ユーザ クリデンシャルを使用します。
接続ワークグループとは、あるサイトから別のサイトに複製されたファイル ストアの設定であり、このファイル ストアは Microsoft SQL データベースで管理されます。一般的なワークグループ設定について、以下の図に示します。単一のワークグループにあるすべてのサイトで、同一の Microsoft SQL Server を共有します。
各サイトに独自のデータベース サーバを配置して SQL のパフォーマンスの向上を図るために、Vault は接続ワークグループを使用します。2 つの異なるサイトを持つワークグループと、単一のサイトを持つ 2 つ目のワークグループが接続されている様子を、以下の図に示します。
接続ワークグループ環境をインストールする際には、次に示すように、各コンポーネントを適切な順番でインストールして設定する必要があります。


注: このインストールでは、あらかじめ設定しておいた AutodeskVault という名前のインスタンスと、パブリッシャーと同じパスワードを使用します。

複製ユーザ アカウントを作成した場合は、[リモート複製資格情報]でこれらの資格情報を使用します。

バックグラウンド プロセスで、リモート SQL サーバがサブスクライバとして設定され、パブリッシャーから KVM データベースが複製されます。設定が終わったセカンダリ サーバは、Console の[ワークグループ]ツリーに追加されます。
ワークグループを追加する前に、ファイアウォールを介して SQL Server と Vault Server が通信できるようにしておく必要があります。これを行うには、SQL 実行ファイル sqlbrowser.exe および sqlserver.exe の例外を許可します。
パブリッシャーの設定が完了したら、サブスクライバに Vault Server Console をインストールして Vault の複製を有効にすることができます。




Vault の同期の頻度を示し、Vault が有効になったことを知らせる情報ダイアログ ボックスが開きます。