ハッチング パターンと塗り潰しの概要

ハッチング オブジェクトは、標準的な線と点のパターンを表示し、それによって領域を強調表示したり、鉄やコンクリートなどの材料を識別することができます。ハッチング オブジェクトは、ソリッド塗り潰しやグラデーション塗り潰しを表示することもできます。

ハッチングおよび塗り潰しを作成するには、HATCH[ハッチング]コマンドを使用します。次の図には、ソリッド塗り潰し、グラデーション塗り潰し、およびハッチング パターンが含まれています。ハッチング パターンには、ハッチングの背景色が割り当てられています。

ハッチングおよび塗り潰しは、境界で囲む必要はありません。次の図では、コンクリートの部分のハッチングは境界で囲まれていますが、土の部分のハッチングには境界がありません。

既定では、境界のあるハッチングは「自動調整」です。つまり、ハッチング オブジェクトはハッチング境界オブジェクトに関連付けられており、境界オブジェクトを変更すると、その変更が自動的にハッチングに適用されます。

自動調整を維持するには、ハッチングを境界オブジェクトで完全に囲む必要があります。

ハッチング パターンの位置合わせおよび方向は、ユーザ インタフェースのコントロールに加えて、ユーザ座標系の現在の位置および方向によって決まります。

UCS の移動または回転は、ハッチング パターンをコントロールする別の方法です。

注: 既定では、囲まれた領域の上にカーソルを移動すると、ハッチングのプレビューが表示されます。大きな図面で応答時間を改善するには、システム変数 HPQUICKPREVIEW を使用してハッチング プレビュー機能をオフにするか、システム変数 HPQUICKPREVTIMEOUT を使用してプレビューが一時的にキャンセルされるまでの時間を短くします。

または、以下を使用してソリッド塗り潰し領域を作成することができます。