Revit エクスポートにプロパティを含める方法

Revit エクスポートに Inventor プロパティを共有パラメータとして含める方法について説明します。

新機能の紹介: 2026

AEC 業界で使用される製品の製造元として、エクスポートした RVT モデルに Revit の集計表で使用されるさまざまなプロパティを含める必要がある場合を想定します。[プロパティを含める]コマンドを使用すると、RVT ファイルでエクスポートできるプロパティへのアクセスと選択が可能になります。プロパティの選択は、Inventor ファイルとともに保持されます。

[プロパティを含める] コマンドでは、 4 つのグループから任意の数のプロパティを含めることができます。

各プロパティ グループについて、アクティブなファイル内のすべてのパーツおよびアセンブリからプロパティが収集され、アルファベット順に表示されます。エクスポートに含めるプロパティを選択します。

注: iProperty を修正または追加するには、モデリング環境に切り替えてから、コンポーネントを右クリックし、リストの下部付近にある[iProperty]を選択します。

プロパティ グループ ラベルには、エクスポート用に選択されたプロパティの数と、エクスポート可能なプロパティの総数が表示されます。たとえば、カスタム iProperty (3/18)は、18 個のカスタム iProperty の使用可能なリストから選択された 3 つのプロパティを示します。

個々のプロパティには、そのプロパティが使用されているインスタンスの数が表示されます。

Revit カテゴリ iProperty に<なし>が割り当てられているすべてのコンポーネントに適用する既定(Revit)カテゴリを指定できます。

Revit 共有パラメータ

Revit で Inventor プロパティに付加価値を与え、活用するには、いくつかの事前準備が必要です。たとえば、建築設計では、壁、ドア、窓などを指定するために集計表が使用されます。建築用途の機械設計を行う場合、集計表に含まれ、表示される重要なプロパティを提供する必要がある場合を想定します。Revit には [共有パラメータ] と呼ばれる機能があり、Revit テンプレートで使用すると、集計表にプロパティを表示することができます。Inventor RVT エクスポートなどのリンク ファイルのプロパティは、共有パラメータに入力されます。

建築会社(Revit ユーザの場合)は、設計集計表で使用される共有パラメータを含む Revit テンプレートを提供することができます。Inventor では、Revit テンプレート内の名前と一致する名前のプロパティを作成し、 [プロパティを含める] を使用してそれらのプロパティをエクスポートします。

Inventor プロパティから Revit 共有パラメータへのエクスポート ワークフロー

Inventor のすべてのプロパティは、 [簡略化 & エクスポート] で作成される RVT ファイルに Revit の [共有パラメータ] としてエクスポートされます。Inventor によってエクスポートされた同じ RVT ファイル内のすべてのプロパティを使用して、集計表を作成することができます。

注: エクスポートされた RVT ファイルでのみ集計表が必要な場合は、名前を一致させる必要はありません。

Inventor からエクスポートされた RVT にリンクされている別の RVT ファイルで、Inventor からエクスポートされたパラメータを使用して集計表を作成するには、次の操作を実行します。

  1. Revit を使用して、Revit テンプレートに共有パラメータを設定します。可能であれば、設計者のテンプレートをリクエストするのもよいでしょう。
  2. Inventor で、共有パラメータ名と一致するプロパティ名をコンポーネント内に作成します。
  3. [プロパティを含める] を使用して、エクスポートするプロパティを選択します。
  4. [簡略化 & エクスポート] コマンドを使用する際には、手順 1 から Revit テンプレートを選択することで、プロパティ値が使用中のマスター Revit プロジェクトの集計表に引き継がれるはずです。
  5. エクスポートされた RVT を別の Revit RVT(たとえば、建物を含む)にリンクすると、リンクされた Revit RVT は Inventor からエクスポートされた RVT の共有プロパティにアクセスできるようになります。