建築プロジェクトと構築プロジェクトの使用の概要

Revit モデルのインポート、参照としての使用、または製品での使用のための変換の方法について説明します。また、Inventor モデルを Revit RVT または RFA 形式にエクスポートするための準備方法についても説明します。

新機能の紹介: 2021、2026

製造された AEC 製品

AEC 業界で使用される製品の製造者であれば、建築設計者とのコラボレーションは非常に重要です。Inventor は Revit と Inventor 間のデータの使用を可能にします。これにより、製品設計が AEC 環境を反映し、Revit モデルを使用して設計を行うことができるため、設計が使用される建築環境を確実に反映することができます。

Inventor と Revit の相互運用性:

Autodesk Revit などの BIM ソフトウェアのユーザは、購入したコンポーネントの簡略化されたモデルを求めています。コンポーネント メーカーは、Autodesk Inventor を使用して詳細なモデルを作成し、Revit やその他の建築設計ソフトウェアとのコラボレーション用に簡略化された製品リプレゼンテーションを作成することができます。

通常のワークフローでは、AEC データは、Autodesk Construction Cloud プロジェクトや社内共有ドライブを介して、または電子的に提供されることがあります。Inventor の BIM コンテンツ環境は、Revit で使用する拡張モデルの作成を迅速化するように設計されています。

リボンで、 [環境] [BIM コンテンツ] をクリックして環境に入ります。

BIM コンテンツ環境

カーソルを各アイコンの上に置くと、コマンドの詳細が表示されます。拡張ツールチップが表示されたら、F1 キーを使用してコマンドの学習コンテンツにアクセスします。

Inventor アセンブリで実行する操作

  1. 非常に詳細で、設定可能な Inventor 製品モデルを作成します。

  2. リボンで、[環境]の[BIM コンテンツ]をクリックして環境に入ります。

  3. [座標系]パネルのツールを使用して、Revit で使用するモデルの方向を指定します。

    • UCS で、設計に固有のユーザ座標系を作成します。
    • 配置で、Revit で使用されるモデルの方向と挿入点を定義します。
  4. RVT 出力の場合は、[RVT]パネルのツールを使用します。

    • [プロパティを含める] を使用して、Inventor プロパティを選択的に共有し、Revit に BIM メタデータを追加します。RVT ファイルに含めるプロパティを選択します。

      • エクスポート時には、すべてのコンポーネントに iProperty Revit カテゴリ([iProperty プロジェクト]タブ)が設定されますが、これは既定では<なし>です。[プロパティを含める] では、iProperty [Revit カテゴリ] が<なし>に設定されているすべてのコンポーネントに適用する既定の(Revit)カテゴリを選択できます。
    • [簡略化 & エクスポート]を使用して、RVT 形式に出力します。

  5. RFA 出力の場合は、[MEP コネクタ]と[RFA]パネル ツールを使用して、モデルを準備します。

    • MEP コネクタを使用して、必要な BIM コネクタをモデルに追加します。

      詳細については、次を参照してください。

      • ケーブルラック コネクタ
      • 配管コネクタ
      • 導管コネクタ
      • 電気コネクタ
      • パイプ コネクタ
    • オーサリング プロパティを使用して、次のことを行います。

      • ご使用の製品の BIM のメタデータを追加します。Inventor は以下へのアクセスを提供します。

        • Revit 用語集に製品を指定するための、検索可能な Revit カテゴリ リスト。

        • エクスポートするモデル プロパティ。

          • 推奨: "RevitFamilyTypeName" という名前の iProperty を作成することをお勧めします。値は、Revit のファミリ タイプ名として使用されます。このプロパティの値が静的文字列またはプログラムによって指定されたパラメータ値に対して一意になるようにするには、iLogic のルールを使用して割り当てます。
        • モデルの方向と挿入点を指定します。

        • さらに編集が必要な場合は、[OK]または[適用]をクリックします。

    • エクスポートした BIM モデルで表示されるコンテンツのみを含む代替モデルを作成するには、[代替を簡略化]コマンドを使用します。

      次のコンポーネントを除外する必要があります。

      • コンシューマ、つまり、Revit ユーザ、設計者などに表示されないコンポーネント
      • 知的財産の表示
      • 締結部品のような小さなパーツや、そのほかサイズや機能などについて指定する必要のないものにはビジュアル リプレゼンテーションに影響しません。
      • 必要に応じて、フィーチャと内部空間を削除して、残りのコンポーネントを簡略化することができます。
    • [ビルディング コンポーネントをエクスポート]を使用して、RFA ファイルを作成します。コンポーネント用の .IFC ファイルや .ADSK ファイルを作成することもできます。