アクティブ アセンブリを使用して、[簡略化]コマンドは、代替モデル状態または派生パーツとしてソリッドまたは複合サーフェス モデルを作成します。
新機能の紹介: 2022、2023、2024、2024.2、2025
[簡略化]コマンドを使用することにより、コンポーネントとフィーチャを削除してアセンブリ内のコンテンツを削減し、簡略化パーツ ファイルを出力します。コマンドが開始されると、アクティブなモデル状態、デザイン ビュー、および位置ビューが[初期状態]グループに設定されます。ここから、簡略化モデルを定義するパラメータを調整します。オプションを選択すると、無効な他のオプションは非表示になります。
[簡略化]コマンドは、簡略化パーツの作成と編集の両方に使用します。従来のシュリンクラップ パーツは、編集時に[簡略化]プロパティ パネルを使用します。
[簡略化]コマンドは、モデルが簡易モードの場合はアクセスできません。
このトピックでは、建築以外の用途での簡略化について説明します。建築プロジェクトでのコラボレーションに[簡略化]を使用するには、「RVT (Revit 形式)にエクスポートするには」を参照してください。
[アセンブリ]タブ [簡略化]パネルで、
[簡略化]をクリックします。[簡略化]プロパティ パネルが表示されます。
必要に応じて、使用する組み込みプリセットを選択します。4 つの組み込みプリセットが用意されており、さらに独自のプリセットを作成することもできます。プリセットは、プロパティ パネル内のさらに多くのフィールドに値を割り当てます。任意の値をオーバーライドすることができます。
最小限の詳細を削除 (小さいパーツとフィーチャ): 小さいパーツとフィーチャを削除するように設計されており、最も詳細なモデルになります。
中程度の詳細を削除 (中サイズのパーツとリストされたすべてのフィーチャ): 中程度の量の詳細を削除するように設計されています。
ほとんどの詳細を除去(最上位コンポーネントをエンベロープに置換): 最も基本的なシェイプとなる最も多くの詳細を削除するように設計されています。
簡易表示なし: 簡略化されたバージョンは、アセンブリ モデルに完全に一致します。すべての詳細がモデルに表示されます。
同じ方法を使用して、独自のプリセットを作成できます。詳細については、「プリセットを使用するには」を参照してください。
[入力] グループのフィールドにアセンブリの現在の状態が設定されます。必要に応じて変更できます。
モデル状態: コンポーネントの寸法、フィーチャの省略、またはコンポーネントの省略を定義できます。省略されているコンポーネントは含まれません。
** 表示**: デザイン ビューでは、コンポーネントの表示設定を定義できます。非表示のコンポーネントは含まれません。
[関連付け]オプションをクリックして、簡略化モデルをデザイン ビューにリンクします。このオプションは、マスター デザイン ビューでは使用できません。
位置: 移動するアセンブリの相対位置を定義できます。Revit モデルに表示するポジション リプレゼンテーションを選択します。
[エンベロープに置き換え] : コンポーネントを単純な形状に置換できます。オプションをクリックすると、プレビューにはパーツがエンベロープとして表示されます。
置換の選択肢は、以下のとおりです。
置換オプションのいずれかを選択した場合、次のタイプを指定することができます。
[コンポーネントを除外] : 簡略化パーツで追加または除外するコンポーネントを選択するオプションが使用できます。個々のコンポーネントまたはコンポーネントのすべてのオカレンスを選択します。
選択によってパーツを除外します(既定)。[サイズによってパーツを除外する]オプションがオフになり、[除外]セレクタがアクティブになります。
サイズによってパーツを除外
[サイズによってパーツを除外] オプションを選択します。
境界領域の最大対角線の値を指定します。境界領域内に収まるパーツまたはコンポーネントは除外されます。次のいずれかの方法で、サイズを指定します。
使用する選択の優先順位をクリックします。次の中から選択します。
[パーツ優先]
[コンポーネント優先]
選択した項目のすべてのオカレンスを選択するには、 [すべてのオカレンス] オプションをクリックします。
自動検出を使用すると、コンポーネントを検出してハイライト表示できます。
必要に応じて残りのコンポーネントを継続して選択し、簡略化パーツから除外します。
[除外を表示]をクリックして、簡略化モデルに含まれないコンポーネントを表示するか、
[追加を表示]をクリックして、簡略化モデルに追加するコンポーネントを表示します。どちらのモードで表示しても、編集フィールドに表示される数値はラベルが基準になります。
[フィーチャを除去] では、簡略化パーツで追加または除外するフィーチャをタイプおよびサイズによって選択できます。フィーチャのリストには、穴、フィレット、面取り、ポケット(切削)、エンボス(積層)、トンネル(単一/複数エントリ)が含まれます。内部空間は自動的に削除されます。
[ポケット] は、押し出し、回転、スイープなどの切削フィーチャを認識します。
[エンボス] は、さまざまなフィーチャ タイプの積層または正の突起を認識します。
トンネルは、モデル内に含まれ、外側面から領域への入口が 1 つまたは複数ある開口部を定義する一連の面を認識します。
リストの各フィーチャ タイプに対して、削除するフィーチャ タイプと、それらの削除方法を指定します。
[なし] (既定): このタイプのフィーチャは削除されません。
[すべて] : このタイプのすべてのフィーチャが削除されます。
[範囲] : 指定したパラメータ以下のフィーチャがすべて削除されます。削除する最大サイズを定義する値を指定します。
[保持] : セレクタをクリックし、削除しないで残すフィーチャを選択します。
[ハイライト表示] : 削除するフィーチャに色を適用します。
出力
[タイプ] : 選択肢は、コマンドへのアクセス方法によって異なります。
[アセンブリ]タブまたは[モデル状態]ブラウザ ノードからアクセスした場合は、標準の Inventor アセンブリ モデルで使用されます。
[新しいパーツ ファイル] : 選択したテンプレートに基づいて Inventor パーツを出力します。
[代替] : 代替モデル状態を設定する Inventor 簡略化パーツを出力します。
[テンプレート] : 新しいパーツ ファイルの出力に使用するパーツ テンプレート ファイルを設定します。シート メタルまたは標準テンプレートから選択するか、カスタム テンプレートに移動します。テンプレート フィールドが空の場合、フィールドの横に警告が表示されます。
[名前] : 既定のファイル名を使用するか、ユーザ独自の名前を指定します。既定では、アセンブリ名が使用され、接尾辞が追加されます。
[場所] : 新しいファイルの場所を設定します。アセンブリを開いたときにパーツを検索するには、そのアセンブリに使用するプロジェクトでパスを設定したフォルダを指定します。
[部品表構成] : コンポーネントの部品表構成を設定します。既定は[標準]です。
[スタイル] : IPT 出力に使用され、最大 4 つのオプションがあります。
選択肢:
[高度なプロパティ] には、簡略化の出力を管理するのに役立つその他の設定があります。
以下が一般的な設定です。
[リンクを解除] : 親アセンブリと簡略化されたパーツとの間のリンクを解除します。
[リンクを省略] : 親アセンブリと簡略化されたパーツとの間のリンクを省略します。
[名前変更] : 簡略化コンポーネントの名前を変更します。次の項目の名前が変更されます。
選択されたブラウザ ノードおよびすべての子ブラウザ ノード。パーツの名前変更は「Part[シーケンス番号]:[インスタンス番号]」というパターンに従います。これにより、「Part1:1」、「Part2:1」などの名前が生成されます。パーツ インスタンスの場合は、インスタンス番号が繰り返され、「Part1:1」、「Part1:2」などの名前が生成されます。
[ソリッド ボディ]フォルダまたは[サーフェス ボディ]フォルダの下にある要素。要素の名前変更は、次のパターンに従います。サーフェス ボディ ノードは「Srf1」、「Srf2」などの名前に変更され、サーフェス フィーチャ ノードは「Surface1」、「Surface2」などの名前に変更されます。
アセンブリ ノードの名前は Assembly1 に変更されます。
簡略化したソリッド ボディ パーツ内のすべての内部空間シェルを塗り潰すには、 [内部空間を塗り潰し] を選択します。
[内部パーツを削除] : 既定で選択されています。Inventor は、14 種類の標準方向(6 つの正投影方向と 8 つのアイソメ方向)からモデルを調べて、パーツの表示状態を判定します。表示されないとみなされたパーツは削除されます。
[ソース コンポーネントから面の色をリンク] をオンにして、ソース コンポーネントの色をターゲット パーツにリンクします。オフにすると、外観はターゲット パーツの既定の外観に設定されます。
[ブール演算の失敗で独立ボディを作成] : 単一ソリッド ボディ スタイル オプションのいずれかでブール演算が失敗したときにマルチボディ パーツを作成します。[スタイル]が単一ボディで、平面間に表示されるエッジがない場合、または平面間に表示されるエッジがある場合にのみ使用できます。
[OK] をクリックして、指定した基準から簡略化パーツを作成します。
代替は、簡略化モデルに基づいたモデル状態です。アセンブリに追加され、[モデル状態]の[代替]フォルダに配置されます。簡略化した代替を編集するには
ブラウザで、[モデル状態] [代替] フォルダを展開します。
編集する代替を右クリックし、 [アクティブ化] をクリックします。モデルが更新され、代替が表示されます。
ブラウザで、代替モデルを右クリックし、 [編集] をクリックします。
ブラウザで、項目を右クリックして [簡略化したアセンブリを編集] を選択します。
プロパティ パネルで、必要に応じて次のいずれかを修正します。
[OK] をクリックします。代替が更新されます。
パーツまたはアセンブリが代替コンポーネントとして作成されると、そのコンポーネントのコンテキスト メニューに「代替」と呼ばれる読み取り専用ステータスが表示されます。[代替]チェックボックスをオンにすると、そのパーツまたはアセンブリは代替モデルになります。したがって、すべてのパーツ ファイルに代替ステータスが設定されます。コンポーネントが代替コンポーネントとして作成された場合にのみオンになります。