プリセットの定義と使用について学びます。
プリセットは、公差やブール演算出力の選択など、定義済みのフィーチャ プロパティのコレクションです。選択すると、プロパティ パネルでプリセットによりその値が設定されます。これにより、頻繁に使用されるプロパティ セットを再利用しやすくなります。
プリセットを使用すると、プロパティ パネルに使用する値を「シード」として設定し、それからフィーチャのニーズに合うように値を変更することができます。これらの値から新規のプリセットを作成することも、前の値を上書きして現在のプリセットとして保存することもできます。
フィーチャを作成するためにプリセットを使用すると、そのタイプのフィーチャを次回作成するときに、最近使用されたプリセットによって[プロパティ]パネルの値が設定されます。従来のフィーチャを編集すると、そのフィーチャの作成に使用された値がプロパティ パネルにロードされ、プリセット名が [プリセットなし] になります。
プリセットのドロップ ダウン リスト。
現在のパラメータから新しいプリセットを作成します。既定の名前が付けられますが、変更できます。
プリセット設定には以下が含まれます。
[現在の内容を保存] : 現在の設定を指定したプリセットに保存するか、既定の名前を使用します。
[現在の内容を名前変更] : 現在のプリセットに別の名前を指定します。プリセットの名前を変更するときは、[Esc]キーを使用してこのプロセスを終了し、前の名前に復元できます。
[現在の内容を削除] : 削除するプリセットを選択し、[現在の設定を削除]をクリックします。
[並べ替え順]
新しい(フィーチャ タイプ)の既定値
フィーチャ プロパティ パネルの既定値を設定します。
プリセットに [プリセットなし] が表示される場合、そのフィーチャは旧形式のフィーチャであるか、[最後に使用]の値で作成されたことを意味します。旧形式のフィーチャで値を変更し、その値が現在の[最後に使用]の値と異なる場合は、 [カスタム] プリセットという名前が付けられます。
[押し出し]、[回転]、[スイープ]、または[コイル]を使用する際に、[プリセットなし]の場合のブール演算出力は、最後に使用された選択肢になります([新規ソリッド]または[結合])。どちらのオプションも最後に使用されていない場合は、[結合]が既定の選択になります。
*Preset 1 などのプリセット名のアスタリスク( * )は、フィーチャ定義の値が保存されたバージョンから変更されたことを示します。変更したプリセットは、設定ドロップダウン を使用して以前のプリセットを置き換えて保存することも、
を使用して新しいプリセットに変更を保存することもできます。
プリセットとスタイルは別々に定義されるため、この 2 つの互換性がなくなる場合があります。互換性の問題が発生すると、プリセットにアクセスできなくなります。リストには表示されたままですが、無効になり、グレーの文字で表示されます。プリセットを有効にして互換性がないスタイルを使用するには、互換性がないプロパティまたは値を変更する必要があります。
組み込みプリセットは、特定のコマンドにあらかじめ定義されています。この値は、 [ドキュメントの設定] [単位] タブで指定した単位タイプに基づきます。プリセットは、メートルとインペリアルの 2 つの形式で保存され、読み取り専用です。既定として設定する場合、組み込みプリセットには特定のルールが適用されます。
[最後に使用] (既定のプリセット): [最後に使用]で組み込みプリセットが参照される場合、ドキュメントの単位設定が使用されます。値を変更すると、アスタリスクが表示され、すべての値が固定になり、そのアクションのドキュメントの単位設定に従わなくなります。
[現在のプリセットを使用] : [現在のプリセットを使用]を設定して既定としてプリセットを指定すると、組み込みプリセットの元の値が使用され、ドキュメントの単位設定の単位タイプを使用して表示されます。
[プリセットなし] : フィールドの値はドキュメントの単位設定に従います。最後に使用した値は、ドキュメントごとに保存されます。[適用]をクリックしてコマンドをコミットまたは再実行すると、プリセットは[プリセットなし]に戻り、最後に使用した値を使用します。ドキュメントの単位設定は適用されません。
[新しいカスタム プリセット] : カスタム プリセットのベースとして組み込みプリセットを使用できます。その後に必要な値のみを変更します。変更した値は、新しいプリセットとして保存されます。このプリセットでは、それ以外の値については組み込みプリセットが参照されます。カスタム プリセットは使用された単位の値を保持し、ドキュメントの単位設定では変更されません。ソリッドまたはサーフェスを生成できるフィーチャに対して新しいプリセットが作成されると、サーフェス モードの状態がプリセットに含まれます。
[組み込みプリセットを表示] : 既定では、組み込みプリセットが表示されます。使用しない場合は、非表示にできます。
パラメータの公差を指定できます。これらはプリセットに保存されます。フライアウト矢印をクリックして、[公差...]を選択し、公差のタイプと範囲を指定します。プリセットに識別できる名前を付けて保存します。
公差をオフにするには、[公差のタイプ]を[既定]に設定して、設定を保存します。公差が設定された値は色付きのインジケータで容易に識別できます。
プリセットと作成されるファイルを作成、保存、編集、管理する方法を以下に説明します。プリセットに保持されているパラメータと値は、コマンドによって異なる場合があります。
コマンドがアクティブになると、プロパティ パネルが表示されます。
[最後に使用] プリセットは、そのタイプの最後に配置されたフィーチャに使用されるパラメータで構成されます。[最後に使用] は、新しく作成されたフィーチャにプリセットが保存されていない場合に表示されます。[最後に使用] プリセットは、そのまま使用することも、値を変更することもできます。 [新しいプリセットを作成する] をクリックして、既定の名前を採用するか名前を指定することで、変更したプリセットをいつでも新しいプリセットに保存できます。[最後に使用]の設定は、セッション全体で持続します。
フィーチャを編集する際、そのフィーチャを作成するときに使用されたプリセットがダイアログにロードされます。プリセットに [プリセットなし] が表示される場合、そのフィーチャはプリセットのない旧形式のフィーチャであるか、[最後に使用]の値で作成されたことを意味します。旧形式のフィーチャで値を変更し、その値が現在の[最後に使用]の値と異なる場合は、 [カスタム] プリセットという名前が付けられます。
プリセットに付いたアスタリスク( * )(たとえば *Preset 1)は、フィーチャ定義の値が保存されたバージョンから変更されたことを示します。変更したプリセットは、設定ドロップダウン を使用して以前のプリセットを置き換えて保存することも、
を使用して新しいプリセットとして保存することもできます。
寸法パラメータに使用された公差の値は、プリセットに保存されます。
ブール演算出力の選択は、[押し出し]、[回転]、[スイープ]、[コイル]のプリセットに保存されます。[押し出し]および[回転]の場合、[高度な設定]の[ブール演算と方向を予測]が、モデル内のプロファイルとソリッドに基づいてブール演算の選択を提案するようにソフトウェアに指示します。この設定は、プリセットのブール演算の選択をオーバーライドします。
フィーチャを編集すると、[プリセット]フィールドには以下が入力されます。
フィーチャの作成に使用された名前付きプリセットとその値
[プリセットなし] : フィーチャが旧形式のフィーチャであるか、[最後に使用]の値で作成された場合。旧形式のフィーチャで、値を現在の[最後に使用]の値と異なるものに変更する場合は、 [カスタム] プリセットという名前が付けられます。
[プリセットなし]で作成されたフィーチャは、編集プロセス中に「プリセットなし」と表示されます。必要に応じて、他のプリセットに変更したり、[最後に使用]に変更できます。
プリセットはそのまま使用するか、ニーズに合わせてパラメータを修正します。新規のプリセットを作成し、変更されたパラメータ値を保持することができます。
ユーザごとにプリセット ファイルが %USERPROFILE%\AppData\Roaming\Autodesk\Inventor xxxx\Presets フォルダにあります。このファイルには、その %USERPROFILE% としての作業中に作成したすべてのフィーチャ プリセットが含まれます。
[最後に使用] プリセットは、親フォルダ %USERPROFILE%\AppData\Roaming\Autodesk\Inventor xxxx に PresetSettings.xml.2019bak というファイル名で保存されます。
すべてのユーザが 1 つのプリセット ファイルを使用するようにする場合は、位置を変更できます。ファイル パスは、[アプリケーション オプション]に保存されます。変更するには、[アプリケーション オプション] [ファイル]タブから新しい位置に移動します。このパスは、[プロジェクト]ダイアログ ボックスの下部のセクションである[フォルダ オプション]にも表示されます。
プリセットは、1 つのリリースから次のリリースにマイグレーションすることができます。詳細については、「アプリケーション オプションおよびカスタマイズ設定をマイグレーションするには」を参照してください。
次の旧形式の図面コマンドでは、プリセット機能を使用します。