CommonBakeMap プラグインは、MAXScript ロールアウト定義構文を使用して独自の UI を定義します。この構文は、[テクスチャにベイク処理](Bake To Texture)ダイアログ ボックスの[マップ] (Maps)に表示されます。
この UI は基本となる表示テクノロジとして Qt を使用するため、extendedUI:true キーワードを使用して定義する必要があります。ロールアウト コントロールのサブセットは、対応する Qt ウィジェット(以下にリスト)にマップされます。他のコントロールは、CommonBakeMap の UI で使用しないでください。これらのコントロールには、標準プロパティに加えて、Qt プロパティにマップされた特定のプロパティがあります(以下にリスト)。Qt ウィジェットのプロパティは、基本タイプがブール、Bool、Int、Float、Double、Size、SizeF、および String である場合にも使用できます。これらのタイプの信号も使用できますが、同じ名前の MAXScript ハンドラを使用して呼び出す必要があります。
ツールチップ、表示、有効などの標準の自動マッピングされた Qt ウィジェット プロパティについては、このドキュメントでは説明しません。プロパティの詳細については、「Qt のドキュメント」を参照してください。
Button
このコントロールは、QPushButton にマップされます。
text : stringボタンに表示するテキストです。
iconName : stringボタンに表示する 3ds Max の組み込みマルチ解像度アイコン名。使用可能なアイコンの一覧については、3ds Max SDK ヘルプの「アイコン ガイド」を参照してください。
例:
button myButton iconName:"Common/Hand"MapButton
このコントロールは、QPushButton にマップされます。
map : TextureMapボタンに割り当てられたテクスチャ マップです。
MaterialButton
このコントロールは、QPushButton にマップされます。
material : Materialボタンに割り当てられたマテリアルです。
CheckBox
このコントロールは QCheckBox にマップされます。
checked : boolチェックボックスがオンになっているかどうかを示します。
iconName : stringボタンに表示する 3ds Max の組み込みマルチ解像度アイコン名。使用可能なアイコンの一覧については、3ds Max SDK ヘルプの「アイコン ガイド」を参照してください。
DropDownList
このコントロールは、QComboBox にマップされます。
items : array of stringコンボボックス リストに表示される項目であるテキスト文字列の配列です。
text : string編集ボックスのテキストです。
selection : int現在選択されているリスト内の項目番号。基数は 1 です。既定値は 1 です。
selected : string現在選択されている項目のテキストです。items 配列全体をリセットせずに個別の項目を置換するのに使用できます。項目リストが空の配列の場合、この値は undefined です。
Spinner
このコントロールは QSpinBox にマップされます。
type: #float | #integer | #worldunitsスピナーのタイプです。浮動小数、整数、またはワールド単位のいずれかです。既定値は #float です。
value: float or integerスピナーの値です。
scale : floatスピナーのスケールには増分の最小値を指定します。既定値は、浮動小数点の場合は 0.1、整数の場合は 1 です。
range : point3Point3 値で、それぞれ x、y、z にスピナーの最小値、最大値、初期値が入ります。既定値は [0,100,0] です。
Label
このコントロールは、QLabel にマップされます。
text : stringラベルの文字です。
[テクスチャにベイク処理](Bake To Texture) UI のコントロールをレイアウトするには、2 つの Qt レイアウトを使用できます。
GridLayout
GridLayout は、行と列のグリッドに UI コントロールを配置します。
このレイアウトは QGridLayout にマップされます。
レイアウト データ:
rowStretch : array of int単一の配列エントリによって定義される行のストレッチ係数を設定します。係数が大きな行では、使用可能なレイアウト空間が大きくなります。すべての行の既定のストレッチ係数は 0 で、ストレッチはまったくありません。
columnStretch : array of int単一の配列エントリによって定義される列のストレッチ係数を設定します。係数が大きな列では、使用可能なレイアウト空間が大きくなります。すべての列の既定のストレッチ係数は 0 で、ストレッチはまったくありません。
spacing : int互いに隣接して配置される UI コントロールの間隔です。水平間隔と等しくない垂直間隔が定義されている場合、間隔の値は -1 です。値は dpi スケールされます。
horzSpacing : int並べて配置される UI コントロールの間隔です。値は dpi スケールされます。
vertSpacing : int互いに重なって配置される UI コントロールの間隔です。値は dpi スケールされます。
レイアウ項目データ:
このセクションのプロパティは、GridLayout に埋め込まれる UI コントロール(Button など)に適用する必要があります。
row : intUI コントロールを配置する行です。インデックスの基数はゼロです。
column : intUI コントロールを配置する列です。インデックスの基数はゼロです。
rowSpan : intUI コントロールがスパンする行数です。既定値は 1 です。
columnSpan : intUI コントロールがスパンする列数です。既定値は 1 です。
align : #left | #center | #rightグリッド セルの UI コントロールの水平方向の位置合わせです。
valign : #top | #center | #bottomグリッド セルの UI コントロールの垂直方向の位置合わせです。
layoutParent: layout rollout controlネストされたレイアウトの場合、これは UI コントロールが属するレイアウトの親を定義します。
BoxLayout
BoxLayout は、UI コントロールをその方向(水平または垂直)に応じて一直線に配置します。
このレイアウトは QBoxLayout にマップされます。
レイアウト データ:
orientation: #vertical | #horizontalこのレイアウトで処理される UI コントロールのレイアウト方向です。
stretch : array of int単一の配列エントリによって定義される各レイアウト スロットのストレッチ係数を設定します。係数が大きなスロットでは、使用可能なレイアウト空間が大きくなります。すべてのスロットの既定のストレッチ係数は 0 で、ストレッチはまったくありません。
spacing : int互いに隣接して配置される UI コントロールの間隔です。値は dpi スケールされます。
レイアウ項目データ:
このセクションのプロパティは、BoxLayout に埋め込まれる UI コントロール(Button など)に適用する必要があります。
stretch : intボックス レイアウト スロットの UI コントロールのストレッチ係数です。ボックス レイアウト自体で定義されたストレッチ係数によって、レイアウト アイテムの個々の設定が破棄されることに注意してください。
align : #left | #center | #rightボックス レイアウト スロットの UI コントロールの水平方向の位置合わせです。
valign : #top | #center | #bottomボックス レイアウト スロットの UI コントロールの垂直方向の位置合わせです。
layoutParent: layout rollout controlネストされたレイアウトの場合、これは UI コントロールが属するレイアウトの親を定義します。