Arnold for Maya 5.5.2 は、シーンの初期化の高速化、USD の改善、サードパーティ コンポーネントのアップグレードが含まれた機能リリースです。
最近追加された機能とバグ修正の完全なリストについては、「Arnold for Maya リリース ノート」を参照してください。
全般的な機能強化
- ポリメッシュ ノードの初期化の高速化: 多数の CPU コアを搭載したマシン上で、多数のメッシュを同時に初期化する場合に、ポリメッシュ ノードの初期化に必要な時間が短縮されました。たとえば、Activision Caldera のシーンは、120 コアの Windows マシンで 63 秒から 8.7 秒に短縮されました。
- 並列インスタンサの初期化: 複数のインスタンサ ノードを同時に初期化できるようになりました。120 コアの Windows マシンで、Intel Jungle USD シーンのシーン初期化時間が 115 秒から 43 秒に短縮されました。
- イメージャのパフォーマンスの軽微な向上: イメージャ フレームワークの改善により、メモリ操作が高速化されました。これにより、ストレス テストの時間が短縮されます。ストレス テストでは、イメージャ チェーンあたり 60 ミリ秒の短縮が実証されています。
- Parallel_Init メタデータ: parallel_init メタデータがプロシージャルから欠落している場合に警告が出力されるようになりました。メタデータが見つからない場合は parallel_init プロシージャルが無効になり、並列初期化のメリットを安全に受けることができたはずのプロシージャルでシーンの初期化が遅くなる可能性があります。
USD の機能強化
- 非表示プリミティブの最適化: レンダー デリゲートを使用するときに、非表示プリミティブを Arnold に変換しなくなりました。これにより、使用されるシーン メモリが大幅に削減されます。
- 未使用の子ノードの最適化: Hydra プロシージャルの子ノードを無効にする代わりに破棄するようになりました。これにより、一部のシーンではメモリ フットプリントが削減されます。
- 既定のインタラクティブ FPS の更新: レンダー デリゲートの既定のインタラクティブ フレーム/秒(FPS)設定の改善により、最大 FPS を高速化し、最小 FPS を遅くできるようになりました。
- ディスプレイ ドライバの作成の最適化: レンダー デリゲートは、AOV ごとに 1 つのドライバを使用するのではなく、すべての AOV に対して単一のディスプレイ ドライバを使用するようになりました。これにより、初期化とレンダリングの時間が短縮されます。
- 角速度: ポイント インスタンサの角速度がレンダー デリゲートで機能するようになりました。