磁気式モーション キャプチャ デバイスは、アルミニウムの暖房ダクト、金属製配管固定具、鉄筋コンクリートなど金属物による磁気的な干渉に敏感です。これら金属物は、キャプチャしたデータに著しい歪みを生じます。
歪みを最小限にするために、キャプチャする領域からすべての金属物を除去します。また、キャプチャ領域を持ち上げるための高い舞台を構築して、スタジオの床下からの干渉を除外することもできます。
これらの予防措置を講じても、スタジオが依然として特定の磁気歪みを帯びている場合があります。残留歪みを補正するために、MotionBuilder ではモーション キャプチャ デバイスとのキャリブレーション処理の一部として内部の 3D ディスターション グリッドを作成します。
3D ディスターション グリッドは、キャプチャした領域の異なる地点でセンサーが受ける歪みの量を示します。3D ディスターション グリッドを作成する一方で、それぞれの四角形の角にキャリブレーション ポールが物理的に配置され、センサーの位置が記録されます。ディスターション グリッドは、すべての記録された角からのデータを利用して作成されます。
キャリブレーション ポールを持ってスタジオを歩き回り、ポール上でセンサーの位置をキャプチャして、フロア グリッドで最適の場所を探します。
スタジオの床でキャプチャする領域を示すフロア グリッドを作成します。そのグリッドは四角形で、それぞれの四角形の辺が、1 平方フィードまたは 30.5cm のように同じ寸法である必要があります。通常 6 枚または 12 枚で構成する、リノリウム製の四角形のタイル パターンが一般的に適しています。
これは推奨しませんが、環境をキャリブレーションせずにモーション キャプチャを行うと決めることもできます。この決定は、作品のタイプ同様にキャプチャする環境の磁気歪みの量によります。