Vault でユーザ定義プロパティがどのように機能するかについて説明します。
ファイルを Vault にチェックインするとき、有効に設定されたファイル プロパティのみが自動的に抽出され、既定でインデックスされます。抽出されたすべてのプロパティは、Vault によって追跡管理されていますが、[プロパティ定義]ダイアログ ボックスを使用して管理することができます。[プロパティ定義]ダイアログ ボックスには、次が表示されます。
既存の Vault データベースを移行するとき、[有効]に設定されている既存のプロパティはすべて移行されます。ただし、新しいプロパティはすべて既定で[無効]に設定されます。インデックスのパフォーマンスを向上させるために、マッピングされていないプロパティはすべて、管理者によって指定されていなければ作成されません。
プロパティの表示名を変更して、わかりやすい名前にすることができます。[プロパティ定義]ダイアログ ボックスで[編集]を選択することにより、システム定義の名前とユーザ定義の名前の両方を変更できます。
プロパティのステータスによって、そのプロパティが Vault インデックスに入れられるかどうかが決まります。
ステータスを[有効]に設定すると、Vault に入れるプロパティを指定できます。管理者は、プロパティを[有効]に指定して、使用されていないプロパティを Vault から削除できます。無効の場合、プロパティはどのファイルにも関連付けられておらず、インデックスから削除されています。この結果、プロパティが少なくなるため、検索が全体的に効率化されます。未使用のプロパティを検索することはできません。また、未使用のプロパティをグリッド内の列として表示したり、プロパティを未使用のファイル プロパティにマッピングすることはできません。ステータスを[有効]に変更し、サーバ コンソールを使用してプロパティを再インデックスすると、未使用のプロパティをファイルに再度関連付けることが可能です。再インデックスに関する詳細は、Autodesk Server Console のヘルプを参照してください。
プロパティの使用数は、Vault 全体でプロパティがどの程度使用されているかを示します。[使用状況]列の数値は、プロパティが関連付けられているファイルの数です。プロパティが[無効]になっていると、その使用数は 0(ゼロ)に設定されます。
プロパティの使用数を表示するには、[プロパティ定義]ダイアログで[使用数を取得]ボタンを選択します。
プロパティの基本検索設定によって、基本検索を実行するときにそのファイル プロパティが検索されるかどうかが決まります。基本検索設定は、基本検索にのみ適用されます。クエリ ビルダや[検索]ダイアログを使用した検索には適用されません。文字列タイプ ファイル プロパティのみが[検索済み]に設定されます。
[検索済み]に設定された文字列タイプ ファイル プロパティは基本検索に利用できます。[未検索]に設定されたプロパティは、現時点では、基本検索に利用できません。未使用のファイル プロパティを[未検索]に設定すると、検索のパフォーマンスを向上させることができます。[許可されていません]に設定されたプロパティは、文字列タイプ プロパティではなく、基本検索に利用できません。[許可されていません]に設定されたプロパティは、他の設定に変更することができません。
プロパティのステータスが[無効]に設定されているとき、基本検索設定は自動的に[未検索]に設定されます。そのプロパティが後で[有効]に設定された場合でも、基本検索設定は[未検索]のままになります。プロパティを基本検索で利用可能にするには、管理者は、手動でプロパティを[検索済み]に設定する必要があります。
プロパティ値の表示を編集して、ハイパーリンクにすることができます。
次の操作を実行できます。
複数のファイルを選択し、テキスト型のデータ タイプを持つ任意のユーザ定義プロパティを選択します。たとえば、[説明]などです。
プロパティ パネルの[プロパティを編集]をクリックします。
[プロパティ編集]ダイアログが表示されます。
プロパティ値を入力し、各行をフォーマットしてハイパーリンクにします。設定可能なプロパティ値とフォーマットは次のとおりです。
値 | 形式 |
---|---|
ヘルプへのリンク https://help.autodesk.com/ | ヘルプへのリンク https://help.autodesk.com/ |
リンクを開くにはここをクリック | リンクを開くには [here](https://help.autodesk.com/) をクリック |
testemail@example.com | testemail@example.com |
電子メールを自分に送信 | [email](testemail@example.com) を自分に送信 |
[OK]をクリックします。
新しい値が保存されます。プロジェクト エクスプローラ内のメイン グリッドに戻るには、[閉じる]をクリックします。
メイン グリッドと[プロパティ]パネルに青い下線付きのテキストでハイパーリンクが表示されます。