ファイル圧縮をオンまたはオフにする

Vault 2013 では、クライアントとサーバ間および複数のサーバ間で送受信されるデータのサイズ(ファイル ビット)を減少する目的で、ファイル圧縮が導入されました。

既定では、ファイル複製(サイト間)のファイル圧縮はオン、ファイル転送(クライアントとサーバ間のアップロードとダウンロード)のファイル圧縮はオフに設定されています。ただし、次のセクションで説明するように、ファイル圧縮を手動で設定することができます。

リリース別の機能対応状況

この機能は、Vault の特定のエディションで使用できます。ご使用の Vault のエディションが対応しているかどうかについては、次の表を参照してください。

  2012 2013 2014
Autodesk Vault Basic  
Autodesk Vault Workgroup  
Autodesk Vault Collaboration  
Autodesk Vault Professional  

ファイルの複製(サイト間)

サイト間複製のファイル圧縮をオンまたはオフにするには、次の手順を実行します。

  1. Web.config ファイルを見つけます。

    既定の場所は、C:¥Program Files¥Autodesk¥ADMS <edition> <year>¥Server¥Web¥Services です。

  2. Web.config ファイルを開いて、appSettings セクションに次のキーを追加します。
    <addkey="CompressReplicatedFiles"value="true"/>
  3. 注: 既定では、Web.config ファイルにキーは存在しませんが、サイト間ファイル複製のファイル圧縮は既定でオンになっています。
  4. ファイル圧縮をオフにするには、値を false に設定します。

    この値を true に設定して、いつでもファイル圧縮を再度有効にすることができます。

ファイルの転送(クライアントとサーバ間)

クライアントとサーバ間のファイル転送のファイル圧縮をオンまたはオフにするには、次の手順を実行します。

  1. ファイル圧縮を設定する Vault クライアントの構成ファイルを特定します。

    たとえば、Vault Professional Client を送信元または受信先とするアップロードとダウンロードの圧縮を設定する場合は、構成ファイル Connectivity.VaultPro.exe を修正します。

    Vault クライアントの構成ファイルの既定の場所は、C:¥Program Files¥Autodesk¥Vault <エディション> <年>¥Explorer です。

  2. ファイルを開いて、AppSettings セクションに次のキーを追加します。
     <addkey="CompressFileTransfers"value="false"/>
    注: 既定では、構成ファイルにキーは存在しませんが、ファイル転送のファイル圧縮は既定でオフになっています。
  3. ファイル圧縮を有効にするには、値を true に設定します。
    注: ファイル転送の圧縮をオンにすると、サーバのメモリの使用量が増加する可能性があります。
    ヒント: クライアントとサーバを低帯域幅の WAN 経由で接続している場合、ファイル圧縮をオンにすると、クライアントとサーバ間のファイル転送速度を向上できます。

    将来、ファイル圧縮を無効にするには、値を false に設定します。

各アプリケーションについて、アプリケーションとサーバ間で実行するファイル転送の圧縮を個別に設定する必要があります。Inventor の場合、CompressFileTransfers キーを Inventor.exe.config の appSettings セクションに追加する必要があります(既定の場所は C:¥Program Files¥Autodesk¥Inventor <エディション> <年>¥Bin)。AutoCAD の場合は、CompressFileTransfers キーを acad.exe.config の appSettings セクションに追加する必要があります(既定の場所は C:¥Program Files¥Autodesk¥AutoCAD 2013)。