複製は、2 つのサーバ間(通常は、それぞれ物理的な場所が異なる)でデータをコピーするプロセスを指します。この方法を使用すると、Vault 環境内に 2 つの異なる場所を設定できます。これにより、ユーザは、ワイド エリア ネットワーク(WAN)接続を経由しないで済むので、サイズの大きい CAD ファイルでも時間をかけずにダウンロードできます。
接続ワークグループ機能では、Microsoft SQL のパブリッシャー/サブスクライバ テクノロジを利用して、複数のデータベース サーバの使用をサポートしています。このテクノロジにより、複数の場所にある SQL データベースの複製が可能になります。
SQL データベースは、マルチサイト環境内の各サイトに存在するファイルとバージョンを追跡します。各サイトを同期することによって、新しいファイルとバージョンをサイト間で共有させることができます。サイトに存在する個々の Vault を複製することも、有効化されているすべての Vault を複製することもできます。また、複製をスケジューリングすることもできます。既定では、Vault が有効にされたときに複製が平日午前 12 時(深夜)に設定されます。
2012 | 2013 | 2014 | |
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Autodesk Vault Basic |
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Autodesk Vault Workgroup |
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Autodesk Vault Collaboration |
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Autodesk Vault Professional |
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フォルダおよびファイル複製には、Autodesk Data Management Server Console のナビゲーション ペインからアクセスできます。
Autodesk Data Management Server Console からフォルダおよびファイル複製のダイアログ ボックスにアクセスするには、次の手順を実行します。
右クリックして、[すべてチェック]、[すべてチェック解除]、[すべて展開]、[すべて折りたたむ]のいずれかを選択します。
複製資格情報を入力する
サブスクライバ コンピュータが別のドメインにある場合や複製アカウントがローカルの場合、パスワードを確認できないという警告メッセージが表示されます。[はい]をクリックして操作を続行します。
Vault データを複製する
ワークグループの複製を有効にする
接続ワークグループ環境を作成するには、ワークグループの複製を有効にする必要があります。ワークグループの複製を有効にするには、購読サイトをインストールする前に、公開者サイトから操作を実行する必要があります。
ワークグループの複製を無効にする
接続ワークグループ環境の使用を中止するには、ワークグループの複製を無効にする必要があります。ワークグループの複製を無効にする前に、すべてのワークグループを削除してください。
ワークグループの複製を設定する
ワークグループが接続ワークグループ環境に追加されると、新しいワークグループの各 Vault を複製の対象として設定する必要があります。別のワークグループからアクセスできるのは、ワークグループの 1 つから複製の対象として選択されている Vault のみです。
ワークグループの複製ステータスを表示する
購読サーバ コンソールのナビゲーション ペインで、特定のワークグループを右クリックし、[複製ステータス]を選択します。[複製ステータスの概要]ダイアログ ボックスに、Vault、ライブラリ、および現在のステータスが一覧で表示されます。
詳細情報を表示するには、[詳細]ボタンをクリックします。
ワークグループの複製の詳細を表示する
詳細情報を表示するには、特定のワークグループ ステータスを選択し、[詳細]ボタンをクリックします。
[コピー]ボタンをクリックすると、クリップボードにメッセージがコピーされます。これにより、その内容を別のドキュメントに貼り付けることができます。
複製優先度では、ファイル複製のためのサイトの優先一覧、または 1 つの選択したサイトをセットアップできます。複製優先度を使用すると、優先サイト一覧内のサイトが優先されます。
複製優先度を設定すると、その後のいかなるファイル複製(オンデマンドおよび予定されたもの両方)に対しても、優先サイト一覧が適用されます。
複製優先度を設定する
[優先度設定済み]セクションにあるサイトでは、リストの一番上にあるサイトが優先度が最も高いサイト、一番下にあるサイトが優先度が最も低いサイトになります。最も優先度の高いサイトでファイルが使用できない場合、または何らかの理由でそのサイトにアクセスできない場合、一覧で次に優先度の高いサイトがファイル複製のためアクセスされます。[優先度設定済み]セクションにあるサイトのいずれにもファイルが含まれていない場合や何らかの理由でアクセスできない場合、[優先度未設定]セクションのサイトがランダムに選択されます。
サイトの複製優先度は、どのサイトからも設定できます。サイトの複製優先度を設定するために、そのサイトにログインする必要はありません。
サイトの優先リストは、[ワークグループ]ノードの下でサイトをハイライト表示することで、右側の[複製優先度]テーブルですばやく確認できます。
すべてのサイトの複製優先度は XML ファイルに書き出すことができ、テキスト エディタを使用して編集し、Vault に読み戻すことができます。
複製優先度を書き出す
複製優先度を書き出す
複製優先度を読み込む
複製優先度を読み込む
データ複製は、日単位または指定間隔で実行されるようにスケジューリングできます。既定では、Vault が有効にされたときに複製が平日午前 12 時(深夜)に設定されます。