AutoCAD Vault Add-in を使用した外部参照パレットの詳細

外部参照パレットの操作

Vault のコマンドは、外部参照パレット内のファイルを右クリックすることで使用できます。 選択したファイルのステータスと種類によって、使用可能なコマンドが決定します。

以下の場合に外部参照パレットを使用できます。

• Vault でファイルをチェックインおよびチェックアウトする

  ファイルを編集するには、ローカル ドライブの作業フォルダにチェックアウトする必要があります。ファイルに対する作業が完了した際には、設計チームの他のメンバが更新内容を表示できるように、そのファイルを Vault に再度チェックインする必要があります。

  ヒント: 他のユーザにはファイルに加えた更新内容を表示できるようにしながら、そのファイルの修正を続ける場合は、[チェックイン]ダイアログ ボックスの[チェックアウトしたファイルを維持]オプションを選択します。 この操作により、ファイルに加えた更新内容がチェックインされますが、そのファイルはチェックアウトされた状態のままです。

  注: ホスト ファイルを編集するには、ホスト ファイルのすべての参照が作業フォルダにダウンロードされている必要があります。
• 設計のファイルのステータスを表示する

  Vault ステータス アイコンは、Vault 内の同一ファイルのマスター コピーと比較したローカル コピーのステータスを表します。Vault ステータス アイコンにより、ローカル コピーが Vault と同期している場合と、同期していない場合を区別することができます。ツールチップにアイコンの説明が表示されます。詳細説明を表示するには、カーソルをステータス アイコンの重ねます。ツールチップ ヘルプには、次に実行すべき手順が示されます。ローカル コピーが同期していない場合に特に有効です。

  注: Vault ステータス アイコンは一覧表示およびツリー表示でのみ使用可能で、ユーザが Vault にログインした場合にのみ表示されます。
• ファイルの最新バージョンを取得するには

  [ファイルを更新]コマンドを実行すると、ローカル ファイルのバージョンと Vault 内のバージョンの比較が行われます。ローカル ファイルのバージョンが Vault 内のバージョンよりも古い場合は、最新のバージョンが Vault からローカル 作業フォルダにコピーされ、現在の図面が再配置されます。

• 共通データを再利用または共有する

  [Vault からアタッチ]コマンドを実行すると、ファイルの新しいインスタンスが Vault からアタッチされます。インスタンスは、ライブラリ ファイルまたは共有ファイルとしてアタッチすることができます。

• アタッチ、アタッチ解除、ロード解除、バインド

  外部参照に関する標準的な操作は、外部参照パレットでも使用できます。 これらのコマンドの実行内容は、Vault にログインしていない場合と同様ですが、以下の追加操作が必要です。

  • アタッチ: 新しいファイルをアタッチするには、ホスト ファイルをチェックアウトする必要があります。 新たにアタッチしたファイルは、Vault へ自動的に追加されます。新しく追加されたファイル参照を、ホスト ファイルの従属ファイルとして追加するためには、まず Vault にチェックインする必要があります。
  • アタッチ解除、ロード解除、バインド: 操作を完了するにはホスト ファイルをチェックアウトする必要があります。
  注: 外部参照の標準的なコンセプトについては、AutoCAD ヘルプ トピックの目次から「Xrefs」を参照してください。

ライブラリ ファイル

ほとんどの組織は、締結部品、電子コンポーネント、空気圧系統コンポーネントなど、設計に共通して使用するパーツ ファイルおよびアセンブリ ファイルを作成または購入しています。これらのライブラリ ファイルは、通常変更されることはなく、組織内の標準としてさまざまな設計で繰り返し使用されます。

現在表示されている図面に、Vault から直接ライブラリ ファイルをアタッチすることができます。ファイルは、Vault のライブラリ フォルダにチェックインすることによりライブラリ ファイルとすることができます。

外部参照パレットの基本タスク

外部参照パレットの動作は、Vault にログインしている場合も Vault にログインしていない場合も同じです。外部参照の標準的なコンセプトや操作方法については、AutoCAD ヘルプ トピックの索引から「Xref」を参照してください。

AutoCAD Vault ARX がインストールされているシステムで[外部参照]パレットを使用する場合のワークフローは、AutoCAD Vault ARX がインストールされていないシステムで[外部参照]パレットを使用する場合のワークフローとは異なります。

外部参照パレットへのアクセス

[外部参照]パレットを使用すると、ほとんどの Vault タスクを実行できます。 [外部参照]パレットで Vault タスクを実行するには、Vault にログインしている必要があります。

外部参照のアタッチ

[アタッチ解除]、[再ロード]、[ロード解除]、[バインド]、[開く]コマンド

外部参照の詳細の表示

参照先ファイルの[サイズ]、[タイプ]、[日付]、[保存パス]を表示するには、[詳細]をクリックします。

[外部参照]パレットでの Vault コマンドの使用

• チェックイン、チェックアウト、チェックアウトの取り消し、ファイルの更新を行うには、[外部参照]パレットでファイルを右クリックします。
  注: 複数のファイルを選択するには、一覧表示で[Ctrl]キーを押したままファイルを １ つずつ選択するか、[Shift]キーを押したままファイルのグループを選択します。
• ボールトからの添付、ボールトへのログイン、ボールトからのログアウトを行うには、[外部参照]パレットの背景を右クリックします。