ジョブ サーバの管理

ジョブ サーバは、チェックイン処理中にエンジニアリング ワークステーションでのビジュアル化ファイル(DWF)のパブリッシュ処理の負荷を軽減する目的で使用する機能です。サイズの大きなアセンブリのビジュアル化ファイルをパブリッシュすると、設計のチェックインに時間がかかる場合があります。この処理の負荷を軽減することにより、ファイルを迅速にチェックインできます。また、ビジュアル化ファイルの作成の整合性も確保できます。ジョブ サーバは、ファイルのライフサイクルを変更した後にプロパティを同期化する目的でも使用できます。

リリース別の機能対応状況

ジョブ プロセッサ機能は、Autodesk Vault の特定のエディションで使用できます。ご使用のエディションがこの機能に対応しているかどうかについては、下の表を参照してください。 

  2012 2013 2014
Autodesk Vault Basic    
Autodesk Vault Workgroup
Autodesk Vault Collaboration
Autodesk Vault Professional

ジョブ サーバのコンポーネント

ジョブ サーバは次の 2 つのコンポーネントで構成されます。

  1. ジョブ キュー: クライアント(Inventor、AutoCAD、Vault、Autoloader)から送信され、処理を待機しているジョブのリスト(キュー)です。このキューは、Vault Server で保存および管理されます。
  2. ジョブ プロセッサ: キューに保存されているジョブを予約し、ジョブ サーバから取得して処理を実行する独立したアプリケーションです。ジョブ プロセッサは Vault Client とともにインストールされるので、Autodesk Vault Workgroup、Collaboration、または Professional が搭載されているどのワークステーションからでもジョブをパブリッシュすることができます。

動作

ジョブは次のような場合にジョブ サーバに送信されます。

ジョブ サーバを有効化する

ジョブ サーバを使用すると、ジョブをパブリッシュしてキューに追加し、後で処理を行うことができます。ジョブをパブリッシュするには、事前にジョブ サーバをアクティブにする必要があります。

注: ジョブ サーバを有効にするには、管理者である必要があります。ジョブ サーバを有効にする前にログインしていたユーザは、ログインし直してからジョブを送信する必要があります。
  1. Vault Client アプリケーションで、[ツール] [管理]を選択します。
  2. [管理]ダイアログ ボックスで、[ビジュアル化]タブをクリックします。
  3. ジョブ サーバをアクティブにするには、[ジョブ サーバを有効化]チェック ボックスをオンにします。

ジョブ サーバのマルチサイトのサポート

ジョブ サーバは、特定のサーバにログインし、そのサーバに関連付けられているジョブのみを処理することでマルチサイト環境をサポートします。次の図に示すように、サイト B にログインしているジョブ プロセッサはサイト B のジョブのみを処理します。サイト A のジョブ プロセッサの場合も同じです。