レポートとテンプレートの管理

Vault 管理者は、検索レポートを作成したり、レポート テンプレートを作成して編集したり、収集されたデータの表示方法を最適化するためにデータのマッピングの出力設定を行うことができます。

検索レポートを作成する

[検索]ダイアログ ボックスにある[レポート]ボタンを使用して検索のレポートを生成します。検索レポートはカスタム テンプレートとともに保存することができます。

このアプリケーションではいくつかのテンプレートが提供されています。

テンプレート名

説明

ECO Average Close Rate(ECO 平均必要日数)

ECO を閉じるのに必要な平均日数を表示します。

ECO By State(状態別 ECO)

ECO の状態に基づいて、ECO をグループで表示します。

ECO Detail(ECO 詳細)

ECO の数、順序変更のプロパティ、状態、期日、送信情報を非表形式で表示します。

ECO Status Created on Month(月に作成された ECO の状態)

状態ごとに ECO の数を表示します。

ECO Table(ECO の表)

ECO の数、順序変更のプロパティ、状態、期日、送信情報を表形式で表示します。

File by Category(カテゴリ別のファイル)

ファイル名、履歴、状態、コメント、およびチェックイン情報のカテゴリ別円グラフを表示します。

File Detail(ファイルの詳細)

ファイル名、履歴、状態、チェックイン情報、およびコメントを非表形式で表示します。

File Table(ファイルの表)

ファイル名、履歴、状態、チェックイン情報、およびコメントを表形式で表示します。

Item By State(状態別の項目)

項目の情報を状態に基づいてグループで表示します。

Item Detail(項目の詳細)

項目名、履歴、状態、タイプ、単位、変更情報、コンプライアンスの状態、および説明を非表形式で表示します。

Item Table(項目の表)

項目名、履歴、状態、タイプ、単位、変更情報、コンプライアンスの状態、および説明を表形式で表示します。

[検索]ダイアログから検索レポートを作成するには

  1. [検索]をクリックします。[検索]ダイアログ ボックスが表示されます。
  2. 検索条件のタイプに応じて、[基本]タブまたは[詳細]タブをクリックします。
  3. このレポートの検索条件を指定します。
  4. [レポート]をクリックします。[レポート テンプレートの選択]ダイアログ ボックスが表示されます。
  5. 使用するテンプレートのパスを入力するか、[参照]ボタンをクリックして目的のテンプレートにナビゲートします。最後に選択したレポート テンプレートが既定で表示されます。
    注: レポート テンプレートは、ローカル フォルダまたは Vault に格納されます。ただし、検索結果または保存されている検索フォルダに対してレポートを実行する場合は、ローカル フォルダからレポート テンプレートを選択する必要があります。
  6. [OK]をクリックしてレポートを生成します。後から確認に設定されている検索条件がない場合は、自動的にレポートが作成されて表示されます。
  7. 後から確認に設定された値を持つ条件がある場合、[検索値の指定]ダイアログ ボックスが表示されます。表示されたプロパティの検索値を指定して、[OK]をクリックします。[レポート テンプレートの選択]が表示されます。
  8. [OK]をクリックしてレポートを生成し、表示します。レポートが自動的に Microsoft ReportViewer に表示されます。
  9. Microsoft Report Viewer で、[ページ設定]をクリックし、印刷設定を指定し、レポートを印刷します。
  10. レポートをエクスポートするには、[名前を付けて保存]コマンドをクリックし、Excel ファイルと PDF ファイルのどちらでレポートをエクスポートするか選択します。

保存されている検索フォルダから検索レポートを作成するには

  1. ナビゲーション ペインから保存した検索フォルダを右クリックして選択します。
  2. [レポート...]をクリックして、レポートの作成を実行します。 
    注: レポート テンプレートは、ローカル フォルダからのみ選択することができます。Vault から選択することはできません。

データのマッピング レポートを管理する

注: データのマッピング機能は、Autodesk Vault Workgroup、Collaboration、Professional に対応している Inventor Vault Add-in で使用可能です。

レポート管理機能を使用すると、管理者はレポート テンプレートの値に色を割り当てることができます。CAD アプリケーションでレポート生成機能によってテンプレートが使用される際、関連する値に色が自動的に割り当てられます。

また、ロールおよび許可は、使用されていない値または古い値をレポート テンプレートから削除することもできます。

色がまだ割り当てられていない値を返すレポートが生成されると、レポート コントロールは、定義済みの色の一覧から色を新しい値に割り当て、レポート テンプレートに新しい色の名前と値のペアをライトバックします。[色を割り当て]ダイアログに新しい値と既定の色割り当てが表示され、管理者は、色をこの新しい値に割り当てることでテンプレートを更新できるようになります。

[色を割り当て]ダイアログ

[色を割り当て]ダイアログでテンプレートが開かれると、テンプレートに含まれるチャート要素が、要素ごとに現在割り当てられている色とともに一覧表示されます。テンプレートに複数のチャートが含まれている場合、チャート要素はチャート単位でグループ化されます。

テンプレートは、ローカル フォルダからでも Vault からでも開くことができます。レポートが生成済みの場合にのみ、[値]列にチャート要素の名前が入ります。レポートが生成されていない場合、[値]列のフィールドは空白です。

既定では、[色を割り当て]ダイアログに 8 色の既定パレットが表示されます。テンプレートで指定した場合を除き、色は以下の順序でチャート要素に割り当てられます。

[値]フィールドに正確なチャート要素名を入力し、色を選択すると、その色がチャート要素に割り当てられます。

テンプレートを保存して変更を確定します。

レポートを管理する

  1. [ツール] > [管理] > [Vault 設定]の順にクリックします。
  2. [Vault 設定]ダイアログ ボックスで、[動作]タブを選択します。
  3. [レポート管理]の[定義]をクリックすると、[色を割り当て]ダイアログが表示されます。
  4. [ファイル]メニューで、Vault またはローカル フォルダからレポート テンプレートを開きます。
    注: テンプレートが Vault に格納されており、管理者が現在のファイルに対する書き込み権限を持っている場合、テンプレートは Vault からチェックアウトされます。

    テンプレートにカスタム色プロパティが含まれていない場合、規定の色パレットが表示されます。

    カスタム色プロパティがテンプレートに追加されている場合、値の名前が抽出され、割り当てられた色とともにダイアログに表示されます。色を割り当てていない新しい値は、既定の一覧で次に使用可能な色とともに表示されます。

  5. [カラー]フィールドで新しい色を選択し、既存のプロパティの新しい色割り当てを指定します。

    または

    • 新しいプロパティの正しい値の名前を[値]フィールドに入力します。
    • [カラー]フィールドからプロパティに割り当てる色を選択します。
  6. [ファイル][レポート テンプレートを保存]を選択して変更を確定します。

    テンプレートが Vault からチェックアウトされている場合、保存後に再びチェックインされます。

レポート テンプレートを作成する

注: Autodesk レポート テンプレート ユーティリティは、XML および RDLC オーサリング アプリケーションを使い慣れている上級ユーザが対象に想定されています。

レポート テンプレートのオーサリング ユーティリティは、Vault Client と一緒にインストールされます。このユーティリティを使えば、検索データ保管用の簡易クライアント レポート定義ファイル(.rdlc)を簡単に作成することができます。このユーティリティによって提供されるのは、カテゴリ化を目的とする未加工のテンプレート構造のみです。視覚的なレイアウトのカスタマイズには、高度なテンプレート オーサリング ツールが必要です。クライアント レポート定義ファイルおよび推奨されるオーサリング ツールの詳細については、MSDN ライブラリを参照してください。

ReportTemplateAuthoritingUtility.exe ファイルの格納場所は C:\Program Files¥Autodesk¥<Autodesk Vault エディション> <年>¥Explorer フォルダです。ここで、<Autodesk Vault エディション> は、ご使用の Autodesk Vault エディションの名前(たとえば、Autodesk Vault Professional)です。

レポート テンプレートを作成する

  1. Windows エクスプローラを開きます。
  2. C:¥Program Files¥Autodesk¥<年>¥Explorer フォルダに移動します。ここで、<Audodesk Vault エディション> はご使用の Autodesk Vault エディションの名前(たとえば、Autodesk Vault Professional)、<年> はリリースの年です。
  3. ReportTemplateAuthoringUtility.exe ファイルを起動します。[ログイン]ダイアログが表示されます。
  4. ログイン データを入力し、[OK]をクリックします。[Autodesk レポート テンプレート ユーティリティ]ダイアログ ボックスが表示されます。
  5. [Report Type]ドロップダウンメニューから、作成するレポート テンプレートのタイプを選択します。
  6. [レポート プロパティ]一覧から、レポート テンプレートに取り込むレポート プロパティを選択します。
  7. [名前を付けて保存]をクリックします。[テンプレートを保存]ダイアログが表示されます。
  8. レポート テンプレート ファイルの保存先となるローカル フォルダまたは Vault フォルダにナビゲートし、[ファイル名]フィールドにファイル名を入力します。
  9. [保存]をクリックし、ファイルを保存します。
注: フォルダ タイプ内のレポート テンプレートには、すべてのオブジェクト(ファイル、フォルダ、アイテム、および CO)のプロパティが含まれています。