ERP(Engineering Resource Procurement)システムは、製造工程にリリースされた後の BOM を追跡します。ERP システムはすべての購買資材の情報を追跡します。
Vault Professional は、CAD 設計開発の追跡と ERP 管理ツールとのギャップを埋めるために利用します。ERP システムを Vault Professional に統合すると、Autodesk Vault Professional とその他の製品との間で、アイテムと BOM 情報を交換できるようになります。
ERP に関する作業はアイテム マスタ内で実行します。
- ERP へエクスポート: ERP システムに 1 つまたは複数のアイテムをエクスポートします。
- ERP として保存: Vault Professional からローカル コンピュータに 1 つまたは複数のアイテムを保存します。
- ERP からインポート: ERP システムから Vault Professional に .dwf ファイルをインポートします。ERP システム内に存在するアイテムは、.dwf ファイルとしてエクスポートしてから、Vault Professional にアイテムとしてインポートできます。ERP インポート ウィザードを使用すると、アイテムのインポート処理時に発生の可能性がある重複を解決できます。
Vault Professional は設計データに重点を置き、ERP は財務と在庫データに重点を置いているため、専門システム内の製造工程のデータ管理が可能になり、ERP システムの精度と最新情報を維持することも可能になります。
ルール
ERP インテグレータ ロールを割り当てられたユーザのみが、ERP に関する作業を実行できます。
「リリース済」または「廃番」のステータスにあるアイテムのみをエクスポートできます。
注: アセンブリは子をリリースできない場合はリリースできません。
アイテムを ERP システムにエクスポートまたは保存する場合、そのアイテムは「リリース済」または「廃番」のステータスでなければなりません。ERP 関連の作業を実行できるのは、ERP マネージャと管理者のみです。
ERP としてアイテムを保存する
- アイテム マスタのアイテムを右クリックします。
- 右クリック メニューから[ERP として保存]を選択します。
- [名前を付けて保存]ダイアログ ボックスに、名前を入力します。アイテムは、.dwf ファイルとして保存する必要があります。
- 正常に処理されたことを示すダイアログ ボックスに、.dwf ファイルの保存先パスが表示されます。
.dwf ファイルは、電子メールや FTP などの電子通信手段を使用して ERP ユーザに送信できます。
ERP としてアイテムをエクスポートする
- アイテム マスタのアイテムを右クリックします。
- 右クリック メニューから[ERPとしてエクスポート]を選択します。
- 正常に .dwf がエクスポートされたことを示すダイアログ ボックスが表示されます。
注: アイテムは、ERP サーバ上の指定されたキューに .dwf としてエクスポートされます。自動的にユーザに通知されることはありません。アイテムが ERP サーバにエクスポートされたことを ERP ユーザに通知する必要があります。