Vault Professional では、設計および設計変更の管理とリリースの方法をコントロールできます。変更管理を作成して設計の変更内容を記述したり、変更管理の進行状態(レビュー済み、承認済み、再検討など)を管理したりできます。変更管理には、変更がなぜ、どのようにして、いつ行われたかについての履歴情報が示されます。
操作を開始する前に、次の内容について確認してください。
[変更管理]ダイアログ ボックスの概要
[変更管理]ダイアログ ボックスには次の 6 つのタブがあります。
- 一般: 変更管理の属性が含まれます。
- レコード: 変更管理に関連付けられているファイルおよびアイテムの一覧が表示されます。ファイルまたはアイテムごとのレコードの詳細には、タイトル、説明、リビジョン、ステータスが含まれます。
- コメント: 変更管理に関する決定事項が、「コメント、添付、マーク」の形式でまとめられています。また、電子メールの通知をカスタマイズすることもできます。
- ファイル: その変更管理に対するすべてのファイルと関連アイテムが一覧表示されます。添付とマークアップも表示されます。
- プロセス割り当て: 現在の変更管理に関連する関係者が一覧表示されます。
- ステータス: 変更管理の現在のステータスがグラフィカルに表示されます。
ツールバーでは変更管理に対して次の操作を行えます。
- 上書き保存: すべての変更を反映して変更管理を保存します。
- 更新: [レコード]タブで選択したレコードを更新します。
- 更新: 表示内容を更新します。
[変更管理]ツールバーには、以下に応じて、実行可能なアクティビティが示されます。
ファイルの変更管理のルール
通常は、変更管理にアセンブリのすべての子を追加することをお勧めします。こうすると、作業者と承認者は、すべての影響するファイルを認識することができます。
一般に、設計変更の影響を受けるすべてのファイルを変更管理に追加するのが便利です。たとえば、Autodesk Inventor では、パーツを変更すると親アセンブリも変更されます。アセンブリがリリースされると自動的にリリースされるため、親のアセンブリとともに、これまでにリリースされていない子もすべて追加することを推奨します。こうすると、作業者と承認者は変更管理を承認したときにリリースされるすべてのファイルを認識することができます。
一般ルール
- 管理者または変更管理編集者のセキュリティ権限を持つユーザのみが変更管理を操作できます。
- 1 つのファイルは、一度に 1 つのアクティブな変更管理に対してのみ関連付けることができます。変更管理を閉じるかキャンセルすると、そのファイルは新規の変更管理または現在アクティブな変更管理に関連付けることができます。
- 変更管理によって、ファイルのステータスは変更されません。ただし、変更管理のステータスによっては、さらに変更管理へのリンクがファイルのライフスタイルの変更の条件として追加されている場合は、変更管理がファイルの一部のライフサイクル ステータスの変更を妨げることもあります。
変更管理を完了するときのルール:
- 変更管理は[承認済]ステータスになっていなくてはなりません。
- 変更管理に関連付けられたすべてのファイルがリリースされます。[有効日を設定]ダイアログ ボックスを使用して[有効日]の日付が設定および編集されます。
関連付けられたファイルをリリースするときのルール
- 変更管理上にあるアセンブリで、リリースされていない子(変更管理上にない)を持つものをリリースしたり有効日を設定したりすると、その子についてもリリースされたり有効日が設定されたりします。
- 以前にリリースされていない子が別の変更管理上にある場合、この子ファイルが関連付けられている変更管理が閉じられるかキャンセルされるまでは、その親ファイルを含む変更管理を閉じることはできません。
アイテムの変更管理のルール
通常は、変更管理にアセンブリのすべての子を追加することをお勧めします。こうすると、作業者と承認者は、すべての影響するアイテムを認識することができます。
一般に、設計変更の影響を受けるすべてのアイテムを変更管理に追加するのが便利です。たとえば、Autodesk Inventor では、パーツを変更すると親アセンブリも変更されます。アセンブリがリリースされると自動的にリリースされるため、親のアセンブリとともに、これまでにリリースされていない子もすべて追加することを推奨します。こうすると、作業者と承認者は変更管理を承認したときにリリースされるすべてのアイテムを認識することができます。
一般ルール
- 管理者または変更管理編集者のセキュリティ権限を持つユーザのみが変更管理を操作できます。
- 1 つのアイテムは、一度に 1 つのアクティブな変更管理に対してのみ関連付けることができます。変更管理を閉じるかキャンセルすると、そのアイテムは新規の変更管理または現在アクティブな変更管理に関連付けることができます。
- 変更管理者は、アイテムがキャンセルされたり、閉じられたりした場合以外は、あらゆるステータスでアイテムを編集可能にすることができます。変更作業者は、ライフサイクル ステータスを変更して、作業ステータスでアイテムを編集可能にすることができます。詳細については、「アイテムとライフサイクル スタータスのルール」を参照してください。アイテムを右クリックして、[ステータスを変更]を選択し、一覧からライフサイクル ステータスを選択します。
- 項目編集者(レベル 2)は、変更管理に関連付けられているアイテムのうち、[作業中]ステータスのアイテムを編集できます。ただし、次の操作は実行できません。
- ステータスを変更
- 有効日を変更
- 変更管理を新規作成
アイテムとライフサイクル ステータスに変更管理を使用するときのルール
- [リリース済]アイテムが変更管理に追加され、変更管理者がアイテムのステータスを[作業中]に変更した場合、そのアイテムのステータスは[作業中]に変更されます。さらに、[ライフサイクル ルール]ダイアログ ボックスで指定されるバンプ リビジョンのアクションに従って、新しいリビジョンが作成されます。バンプ リビジョンのアクションが[なし]に設定されている場合、新しいリビジョンが作成されません。
- アイテムのステータスは変更管理に添付されたときには変更されません。
新しいリビジョンが作成されると、変更管理者は、[アイテム]タブの[変更管理]ダイアログ ボックスの右クリック メニューから利用できる[ステータスを変更]コマンドを使用して、アイテムの編集可能と編集不可を切り替え、アイテムのライフサイクル ステータスを変更することができます。右クリック メニューに利用できるライフサイクル ステータスが表示されます。
変更管理を完了するときのルール:
- 変更管理は[承認済]ステータスになっていなくてはなりません。
- 変更管理に関連透けられたすべてのアイテムがリリースされます。[有効日を設定]ダイアログ ボックスを使用して[有効日]の日付が設定および編集されます。
関連付けられたアイテムをリリースするときのルール
- 変更管理上にあるアセンブリで、リリースされていない子(変更管理上にない)を持つものをリリースしたり有効日を設定したりすると、その子についてもリリースされたり有効日が設定されたりします。
- 以前にリリースされていない子が別の変更管理上にある場合、この子アイテムが関連付けられている変更管理が閉じられるかキャンセルされるまでは、その親アイテムを含む変更管理を閉じることはできません。