回転平行加工ストラテジー

Fusion Manufacturing Extension

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[回転平行]ストラテジーは、連続的な回転動作が役立つ場所では工作機械の第 4 軸を使用してパーツを切削する仕上げ操作です。この加工法は、回転パーツや中心線軸を持つパーツを加工する場合に最適です。一般的に回転平行ストラテジーは360°の動作を作成しますが、角度範囲を指定してパーツの一部を加工することもできます。パーツおよび工作機械に応じて、**[渦巻き][線]、または[円形]**の回転ツールパス スタイルを選択します。

ロータリー ポンプ上の回転ツールパス

ツールパス スタイルを選択する

選択するスタイルは、モデルによって異なります。次の例では、ボトルの上部からネックに遷移するところで、パーツに大きいステップがあります。

回転円ツールパス側面図

そのステップがある領域に対して**[円形]または[渦巻き]スタイルのツールパスを選択すると、1 つの加工パスから別の加工パスに移動する際に、工具が大きいステップのサーフェスを切削しない可能性があります。ステップの開始からステップの終了へのモデル遷移は工具の[切削ピッチ]**距離より短い距離であるため、工具はそのサーフェスを加工しません。

円形ツールパスでステップが加工されない

円形スタイルのツールパスでステップが加工されない

代わりに、このシナリオでは、**[線]**スタイルのツールパスを選択すると、より良い結果が得られます。

線スタイルのツールパスがモデル全体をカバー

渦巻き

渦巻きスタイルのツールパスを使用して、連続切削でパーツを加工します。確実に仕上げるため、両端で完全な円を加工します。渦巻きスタイルのツールパスは、連続するツールパスを生成するため、同時 4 軸加工に適しています。これにより、**[円形]**に比べてサーフェス仕上げが向上します。

回転渦巻きツールパスの側面図

**[渦巻き]**スタイルの側面図

1: 切削ピッチの距離

2: 2 つの端点間で渦巻きスタイルを使用した円形切削

線スタイルのツールパスを使用して、2 軸動作で回転軸に沿って工具を移動します。回転軸は、パス間の短いリンク上で増分されます。

回転線ツールパスの側面図

1: 角度切削ピッチ

ご使用の工作機械が同時 4 軸加工に対応していない場合は、3.5 軸加工用に**[線]**スタイルのツールパスを使用することができます。たとえば、4 軸マシンでは、主軸として X 軸と Y 軸と Z 軸、および A 軸として指定された割り出しテーブルが使用されます。割り出しテーブルはパーツの位置決めに使用されますが、主軸のモーションと同時に回転させることはできません。

回転テーブルが同時動作に対応している場合、回転テーブルに必要な割り出し精度がない場合でも、**[線]スタイルのツールパスを使用することができます。各加工パスの最後に、[線]スタイルは回転テーブルに角度切削ピッチ**の量でインデックス(小さい角度の移動)を付けます。

注: 角度切削ピッチの量は、回転割り出しテーブルが対応する、最小回転移動より大きくなければなりません。

円形

円形スタイルのツールパスを使用し、工具の位置を固定してパーツを回転させ、断面を効果的に加工します。次に、工具は次の断面を加工するために切削ピッチの距離だけ移動します。パーツの周囲 360° 全体を超えて加工しない場合は、渦巻きスタイルではなく円形スタイルを選択します。

回転円ツールパスの側面図

1: 切削ピッチの距離

工具オフセット

ボール状の工具などの切削工具を使用する場合、工具の中心での切削速度は工具の外側エッジでの速度よりかなり遅くなるため、工具の中心を使用した切削を避けたい場合があります。

工具の中心ではなくエッジで加工すると工具の寿命が長くなり、切削するパーツの表面仕上げが改善されます。