セットアップ間の取残し加工

セットアップ間の取残し加工を続行するのは、あるセットアップからストックを移動して、別のセットアップで使用する 1 つの方法です。これは、あるセットアップでパーツの上側を加工してから、別のセットアップで下側を加工する場合に一般的に行われます。主な利点は、特にシミュレーション時に、2 番目のセットアップでより正確なストック表現が得られることです。ストックの移動は、[前の設定から]モードと[取残し加工を続行]チェックボックス オプションを使用して、[セットアップ]ダイアログから実行されます。

セットアップ間の取残し加工

注: 現在、セットアップ間のストックの移動は、フライス加工タイプのセットアップに対してのみ機能します。

下の画像では、左側のパーツが最初のセットアップを示しており、パーツの上側を加工しています。右側のパーツは 2 番目のセットアップを示しており、パーツの下側を加工しています。最初のセットアップの最後のストックが、2 番目のセットアップの開始ストックとして使用されます。

セットアップ間の取残し加工

ストック移動の仕組み

ストックをセットアップ間で正確に移動するには、両方のセットアップが単一の同一コンポーネントを参照する必要があります。

ボディではなく、単一の同一コンポーネントを参照する必要があるのは、コンポーネントにボディと原点が含まれているためです。ジオメトリ上では、コンポーネントに含まれるボディがそれぞれの原点から参照できる場合にのみ、あるセットアップから別のセットアップにストックを移動することができます。

STL ファイルを使用したセットアップ間のストック移動

また、最初のセットアップのシミュレーション結果から STL ファイルを生成して、あるセットアップから別のセットアップにストックを移動することもできます。その方法については、「Fusion で旋盤のセットアップを作成する」のビデオをご覧ください。

次の場合には、 [取残し加工を続行] ではなく、STL 方式によるストックの移動の方がセットアップ間のストック移動に適しています。