アクティビティ 3: プロセス シミュレーション スタディを解析する

このアクティビティでは、プロセス シミュレーション スタディを解析して、結果を解釈します。結果は、予測されるパーツの変位、パーツとマシンのリコータ ブレード間に十分なクリアランスがあるかどうか、および異なる構造タイプを示します。結果を解析した後、反りのある .stl ファイルを作成して実際のプリントと比較し、補正された .stl ファイルを作成して成形品の反りを自動的に修正します。

変位の結果、要素エッジなし

前提条件

手順

  1. プロセス シミュレーション スタディを解析します。

    1. [結果]コンテキスト環境で、[解析] 解析のアイコン をクリックします。

      コンテキスト環境が閉じ、[解析]ダイアログが開きます。

    2. 計算をクリックします。

    3. 「結果を無効にする」というメッセージが表示された場合は、[はい]をクリックして、アクティビティ 2 で生成されたメッシュを上書きします。

      [CAM タスク マネージャ]が開き、シミュレーションの進行状況が表示されます。完了すると、[結果]コンテキスト環境により、[製造]作業スペースの既存のタブがすべて置き換えられます。

      注: 解析の完了には数分かかることがあります。
    4. [CAM タスク マネージャ]で、進行状況が 100% になったら、[閉じる]をクリックします。

      [結果]コンテキスト環境のキャンバス上に、[変位]の結果が表示されます。

      変位の結果

      ヒント: 変位倍率の範囲を変更するには、色凡例の横にある[大きさ]を変更します。シミュレーションの各増分またはシミュレーション全体の最小値と最大値を表示するには、[ローカル][グローバル]を切り替えます。
  2. シミュレーションを再生し、結果を解析します。

    1. キャンバスの下部にあるシミュレーション プレーヤのコントロールで、[シミュレーションを開始] 開始アイコン をクリックして解析プロセスのアニメーションを確認し、ビルド内の最大変位と最小変位の点に注目します。

      シミュレーション プレーヤのコントロール

      注: その他のコントロールを使用すると、プロセスを段階的に進めることができます。
    2. キャンバスの下部で、タイムラインに沿ってポインタを配置すると、ビルドのさまざまなレイヤに関する注記が表示されます。

      タイムライン表示

      ヒント: 黒いスライダを前後にドラッグすると、プロセスをウォークスルーすることができます。
    3. 変位のカラー スペクトルをより明確に表示するには、[結果]コンテキスト環境で[要素エッジを切り替え] 要素エッジを切り替えのアイコン をクリックします。

      要素エッジを切り替え

      変位の結果、要素エッジなし

      ヒント: 視覚的な反りを変更するには、色凡例の横にある[尺度係数]を変更します。既定値の 1 では、予想される反りが表示されます。値を 0 にすると、すべての反りが削除されます。1 より大きい値にすると、拡大された反りが表示されます。
    4. 色凡例の横にあるメニューで、[グローバル リコータ リスク]を選択します。

      [結果]メニュー

      リコータへの衝突は、融合パーツの上部が粉末レイヤを通過してリコータ ブレードのパスまで歪む場合に発生します。リコータ リスクでは、リコータの詰まりの危険性がある領域が存在する場合に、その領域の視覚的なインジケータをすばやく表示することができます。

      リコータ クリアランス

      ヒント: サポートを追加したり、ビルド方向の変更を試すことで、リコータが詰まる可能性が軽減されることがあります。これは、追加のプロセス シミュレーションを使用してテストすることができます。
    5. 色凡例の横にあるメニューで、[構造のタイプ]を選択します。

      [構造のタイプ]は、シミュレーションのコンポーネントを表示する、もう 1 つのグローバル表示です。

      構造のタイプ

  3. 反ったパーツの .stl ファイルを作成して、解析されたプロセス シミュレーション スタディで予測された変位を反映します。

    1. [結果]コンテキスト環境で[反りのある STL をエクスポート] 反りのある STL をエクスポートのアイコン をクリックします。

    2. [STL ファイルの場所を選択してください]ダイアログで、[ファイル名]を入力し、[保存]をクリックします。

  4. 逆に反ったパーツの .stl ファイルを作成して、解析されたプロセス シミュレーション スタディで予測された変位を自動的に補正します。

    1. [結果]コンテキスト環境で[補正された STL をエクスポート] 補正されたものをエクスポートのアイコン をクリックします。

    2. [STL ファイルの場所を選択してください]ダイアログで、[ファイル名]を入力し、[保存]をクリックします。

  5. 完了したら、[結果]コンテキスト環境で[結果を終了] 結果を終了 をクリックします。

アクティビティ 3 のサマリー

このアクティビティでは、プロセス シミュレーション スタディを解析して結果を解釈し、反りのある .stl ファイルを作成して実際のプリントと比較し、次に補正された .stl ファイルを作成して成形品の反りを自動的に修正しました。