干渉および一致した面を検出する

[干渉]ツールを使用して、Fusion で干渉および一致する面を検出する方法について学習します。

  1. ツールバーで、 [検査] > [干渉] 干渉のアイコン を選択します。

  2. 干渉の有無を評価するボディまたはコンポーネントを選択します。

    [干渉]ダイアログが表示されます。

  3. 省略可能: ボディ間の一致する面を検出するには、[一致した面を含める]をオンにします。

  4. [計算] 干渉のアイコン をクリックします。

    次の 3 つのうちいずれかの結果になります。

    • 干渉は検出されませんでした。」というポップアップ メッセージが表示されます。干渉が存在せず、次のいずれかの条件が成り立つ場合はこの結果になります。

      • [一致した面を含める]オプションをオンにしていない。
      • [一致した面を含める]オプションをオンにしているが、評価対象のボディ間に一致した面が存在しない。
    • [干渉の解析結果]ダイアログ ボックスが表示されますが、コンポーネントの[グループ]の体積はゼロです。[一致した面を含める]オプションをオンにしていて、評価対象のボディ間に一致した面が存在し、評価したボディの重なりがない場合は、通常はこの結果になります。

    • [干渉の解析結果]ダイアログ ボックスが表示され、ゼロでない正の干渉の[体積]を持つコンポーネントまたはボディの[グループ]が 1 つまたは複数リストに表示されます。[一致した面を含める]オプションをオンにした場合は、既に説明したように、一致した面(体積がゼロの結果)がリストに含まれる場合もあります。

      注: [干渉の解析結果]ダイアログ ボックスの[すべての干渉を表示]チェック ボックスは、干渉の表示を切り替えます。既定では、このオプションはオンになっています。1 組の色が循環しながら、複数の異なる干渉グループがハイライト表示されます。一致した面には輪郭線が付きますがハイライト表示はされません(ただし[一致した面を含める]オプションをオンにした場合のみ)。[すべての干渉を表示]がオフの場合は、表の行をクリックすると干渉グループが一度に 1 つずつハイライト表示されます。
  5. 干渉が検出され、すぐに干渉を除去する場合は、次のセクションの手順 6 に進んでください。それ以外の場合は、[キャンセル]をクリックして[干渉]ダイアログ ボックスを閉じます。

干渉を除去する(サポートされている場合)

要件: 次の条件が成り立つ場合は、ボディ間またはコンポーネント間の干渉について自動除去がサポートされます。

次の手順は、ダイレクト モデリング モード(任意のモデリング作業スペース内)の場合、および[単純化]作業スペース内のすべてのモデルの場合に適用されます。干渉の除去手順は、前の干渉の検出手順からの続きになります。

  1. 干渉が 2 つ以上[グループ]に表示されていて、それらのすべての除去を望まない場合は、現時点で修正を望まない干渉に対応する[ボリュームを削除]チェック ボックスをオフにします。
  2. 表には[ターゲット(切り取り)]列と[ツール(保持)]列が含まれています。これらの列は、どのコンポーネントから干渉マテリアルが除去され、どのコンポーネントで干渉体積が保持されるのかを示しています。必要に応じて、入れ替えボタン 切削コンポーネントとツール コンポーネントの入れ替えのアイコン をクリックして、ツール コンポーネントとターゲット コンポーネントを入れ替えます。
  3. [OK]をクリックすると干渉の除去が完了します。
重要: 製造用モデルのエラーが原因で干渉が生じる場合は、モデリング作業スペースの 1 つでジオメトリを修正する方が望ましいかどうかを検討してください。たとえば、ボディの寸法や拘束が正しくない可能性があります。ただし、場合によっては干渉が正常となることもあります。2 つのフランジのアセンブリで間にガスケットをはさむことを検討してください。ガスケット パーツを、元の非圧縮の厚さを使用して(ガスケットの詳細図面が正しくなるように)モデリングすることもできます。ただし、ガスケットはアセンブル時に圧縮され寸法が薄くなります。フランジ間で想定どおりの正しいギャップがモデリングされている場合は、公称ガスケットとフランジの間に干渉が生じます。その場合は、製造用ジオメトリをそのままにし、[単純化]作業スペースで干渉を除去してください。[単純化]のツールで加えた変更は、製造用モデルには影響を与えず、シミュレーションに固有になります。