対称のタイプ
次のように、有限要素解析では、モデリングの利点をもたらす 3 つのタイプの対称があります。
完全対称: すべてのジオメトリ、拘束、物理的荷重、熱荷重が、1 つまたは複数の対称平面について対称になります。完全対称の平面に沿って配置された面で、次の自由度(DOF)を拘束します。
- 対称面に対する法線方向への移動
注: 対称平面が全体平面(XY、YZ、または XZ)に沿っていない場合は、摩擦なし拘束を適用して、法線方向のみ移動できないようにすることができます。
次の図は、3 つすべての全体平面について完全対称となっている別のモデルの例です。
図 2a: シャックルの完全なモデル。
図 2b: 同じシャックルの 1/8 対称モデル。
注: (X)、(Y)、(Z)のラベルは、X、Y、Z の各グローバル方向の移動に対して拘束されるべき面を示します。この拘束スキームにより、完全なモデルと同じ挙動が得られます。1/8 対称モデルは静的に安定していますが、一方で完全なモデルは正しく拘束することが困難です。運動を拘束するための対称平面に沿ったエッジを提供するためには、完全な CAD アセンブリの面を多数分割する必要があります。