キャッシュされた再生(Cached Playback)を有効にすると、アニメーション再生時のパフォーマンスが向上します。ただし、使用している設定で最も効率的に動作するキャッシング モードを見つけることで、再生時のパフォーマンスをさらに最適化できます。
既定のキャッシング モードである 評価キャッシュ(Evaluation Cache)を使用すると、ほとんどの一般的なハードウェア構成でパフォーマンスが改善します。設定内容が不明な場合は、このモードをお勧めします。ただし、他のキャッシング モードを試して、さらにパフォーマンスが向上するかどうかを確認することもできます。
キャッシュされた再生(Cached Playback)に別のモードを設定するには
キャッシング モード | 説明 |
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評価キャッシュ(Evaluation cache) |
このモードはさまざまなハードウェア構成で適切に動作するため、既定のモードに設定されています。使用する設定の利点が不明な場合は、このモードをお勧めします。 評価キャッシング モードはレンダラに依存しません。また、ビューポート 1、ビューポート 2、他のレンダラ、またはベイク処理/書き出しスクリプトで機能する唯一のキャッシング モードです。 ただし、この方法ではデータがレンダラに依存しない方法で保存されるため、レンダラがデータにアクセスする際に変換手順が必要になり、動作が大幅に低速になります。
注: これは、イメージ プレーンで キャッシュされた再生(Cached Playback)をサポートする唯一のモードです。
ヒント: イメージ プレーンのキャッシングを利用するには、使用するすべてのイメージが 8 ビット形式であることを確認してください。8 ビットのイメージでは、各ピクセルのサイズは 1 バイトです。これは、各ピクセルが 0 から 255 までの 256 (2 の 8 乗) 通りの数値を持つことを意味します。したがって、8 ビットのイメージのカラー パレットには通常、0 から 255 のカラーを定義する 256 のエントリが含まれています。
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ビューポート ソフトウェア キャッシュ |
ビューポート ソフトウェア キャッシング モードはシーンのトランスフォームやジオメトリ データ(トランスフォーム、メッシュ、NURBS (カーブとサーフェス)、サブディビジョン、ベジェ カーブ、ラティス、および baseLattice シェイプ、ライト、カメラ、イメージ プレーンなど)を取得して、それをレンダラが読み取れるフォーマットで格納します。 評価キャッシング モードと異なり、キャッシュから復元するときに必要な変換手順を行わなくてすむため、高速に処理されます。VP2 ソフトウェア キャッシング モードは、メイン メモリ(RAM)にデータを格納するため、RAM を大量に使用するマシンに最適です。 |
ビューポート ハードウェア キャッシュ |
ビューポート ソフトウェア キャッシング モードと同様ですが、バッファは(CPU ではなく)GPU または VRAM にハードウェア バッファとして格納されます。 このキャッシング モードでは、GPU メモリが制限されている場合を除き、より高速な GPU にデータが直接格納されます。 |
「評価ツールキット (Evaluation Toolkit)」トピックの「キャッシング (Caching)」セクションに、キャッシュされた再生(Cached Playback)のトラブルシューティングおよび評価に役立つ他のキャッシング モードが掲載されています。