Fusion Manage に関する次の概念と用語を把握しておくと、Fusion Manage でのワークフローの実装方法を学習および理解する上で役立ちます。
ワークフローとは、プロセスを完了するために実行される、一連の遷移のことです。各遷移内の特定の時点におけるワークフローは、ある一定のステータスにあります。ワークフローの例として、承認プロセスが挙げられます。簡単な例を挙げると、ワークフローの遷移が承認の場合、ステータスは承認待ち(遷移が行われる前)と承認済み(遷移が行われた後)のいずれかになります。
Fusion Manage では、ワークフローがあるワークスペースに作成されたインタラクティブなワークフロー マップを使用して、ワークフローを実装します。ワークスペースのマップは、 [ワークフローのアクション] タブに表示されます。ユーザは、マップを使用してアクションを実行し、ワークフロー内でワークスペースのアイテムを遷移できます。ユーザごとにワークフローの特定のアクションを実行できます。ユーザが実行できる遷移は、権限を設定することで指定できます。アクションまたは遷移が実行され、あるステータスに切り替わるプロセスは、ワークフローで実行するアクションがなくなり、プロセスが完了するまで続けられます。

ステータスとは、ワークフロー内における、ある時点の状態のことです。ワークフローを使用するワークスペース内のすべてのアイテムは、どの時点でも特定のステータスにあります。

遷移とは、ワークフローの特定のステータスから別のステータスへのワークスペース アイテムの変化のことです。開始時の遷移を除き、ワークフローのすべての遷移には、変更前のステータスと変更後のステータスがあります(「ワークフローについて」を参照)。

ワークフロー内のすべての遷移には、ワークフローの権限が関連付けられています。特定の遷移を実行するには、権限をユーザに関連付ける必要があります。

ワークフローのどの遷移にも、任意で 1 つの必須条件管理と 1 つの検証管理を関連付けることができます。
必須条件管理は、特定の遷移をユーザが実行できるようにする(表示/非表示)前に、条件を確認します。検証管理は遷移が実行される前に指定の要件を確認します。また、遷移が許可されなかった理由を示すフィードバックもユーザに通知します。

ワークフローの任意の時点で、ユーザは 1 つまたは複数の遷移を実行できます。実行可能な遷移は、現在のワークフロー ステータス、関連付けられたワークフローの権限、および関連付けられた必須条件管理と検証管理に基づいて決まります。

特定のステータスから別のステータスにワークスペース アイテムを遷移するには、 [ワークフローのアクション] タブに表示されるインタラクティブなワークフロー マップのワークフローのアクションを実行します。

ワークフローのアクションが実行されると、アイテムが新しいステータスに到達し、1 つまたは複数の後続の遷移を実行できるようになります。一連の遷移の実行権限があるユーザ、およびアイテムの所有者には、実行可能な遷移および完了した遷移を通知する電子メールが送信されます。アイテムの所有者と許可されたユーザへの遷移通知の設定は、いずれもワークフロー エディタで設定します。

このような組み込みの通知に加え、特定のワークスペースのワークフローについて、 [通知動作] タブでカスタム電子メール通知を設定することもできます。これらの通知は、ワークフロー内の特定のステータスまたは遷移別にトリガして、特定のユーザまたはユーザ グループに送信することができます。
ユーザがアイテムに対してワークフローのアクションを実行できない場合、または利用できるワークフローのアクションがない場合、アイテムはそのユーザに対してロックされており、[ワークフローのロック]に従うように設定されているすべてのセクション、およびその他のタブで編集することができません。
どのワークフローでも、ステータスをロック ステータスとして指定できます。アイテムがロック ステータスになると、そのアイテムはロックされて編集できなくなります。ユーザが、[ワークフローのロック]に従うように設定されているすべてのセクション、およびその他のタブに対して必要な権限を持っている場合でも同様です。
