Stingray エンジンには「環境設定」という 3 つの異なるフレーバーがあります。
実際は、配布するゲームを作成するときに release 環境設定を必ず使用することだけ覚えておけば十分です。
それ以外の場合、これらの環境設定で異なるのは、エンジン内で実行されるデバッグ機能と、パフォーマンスや速度の最適化のバランスの取り方です。
release
release 環境設定は、最小かつ最速の、最も高度に最適化されたバージョンのエンジンです。この環境設定では、エラー報告、コンソールとエディタの接続、パフォーマンス HUD など、プロジェクトの設計フェーズや開発フェーズでのみ役立つコードを多数省略することにより、最適化を実現します。組織またはチームの外部に配布するゲームを作成する場合は、常にこの環境設定を使用してください。
development
dev または development 環境設定は、プロジェクトの作業をアクティブに行っている場合に最も使用します。速度および最適化の面では release とほぼ同じですが、エディタとの双方向通信など、開発フェーズで重要となる多くの機能が提供されます。さらに、この環境設定は、release と比べて若干制約が緩く、コンパイルに関する警告が含まれている場合も、プロジェクトを配布することができます。
注: ソースのアクセス権を持つ開発者は、Visual Studio などの外部デバッガをアタッチして、エンジン内で実行される C++ コードで関数の呼び出しやデータ値をトレースできる、3 番目の環境設定、debug を使用して Stingray を構築することもできます。「Stingray のビルド環境設定について」を参照してください。
Deployer パネルを使用してターゲット プラットフォームに対応するプロジェクトのスタンドアロン ビルドを作成すると、配置に使用するエンジン環境設定を選択できるようになります。
「Deployer パネルを使用する」も参照してください。
場合によっては、エンジン アプリケーションを直接起動しなければならない場合があります。この場合、選択する環境設定は実行する作業の内容に応じて異なります。一般に、デバッグ可能なバージョンや、release 環境設定を最終的に最適化したものがすべて含まれているバージョンが必要な場合を除き、development を使用するのが最も安全です。
たとえば、iOS デバイスで実行されているエンジンのインスタンスに Stingray エディタを接続するには、そのデバイスにエンジンの iOS バージョンをコピーして、起動する必要があります。この場合は通常、エンジンの development 環境設定を使用します。「iOS で開始する」も参照してください。