オートデスクは、Stingray を最も使いやすく、拡張が容易なゲーム エンジンにするためことをお約束します。このプラグイン SDK は弊社の将来の計画において重要な役割を担っています。
この SDK はまだ完全ではありません。今回のリリースは SDK の「アルファ」リリースと呼んでいます。
残念なことに、この SDK はいくつかの面で荒削りであり、改善や仕上げが必要な点、および独自にカスタマイズするためのフックを追加する余地が多く残っています。
この SDK のメリットは、早期に導入した熱心なユーザが、このプロジェクトの継続方法を具体化する作業に参加できることです。アルファ リリースの使用方法、必要な機能、Stingray プラグインの開発を簡易化する方法に関するフィードバックをお送りください。
このページでは、SDK の現在の制限事項をいくつか示します。制限事項を恐れて、使うのをためらわないでください。これらの制限事項をお知らせするのは、オートデスクがこれらの制限事項を認識していて、改善に向けて取り組んでいることをみなさんにお伝えするのが目的です。
Stingray の今後の リリースで API を変更する必要がまだあります。API が変更された場合でも、新しいバージョンのエンジンおよびエディタで古いプラグインのサポートを維持できるようにするメカニズムがいくつか用意されていますが、まだ API の公式な「最終」バージョンを初めて提供するに至っていません。最終バージョンにたどり着くまでに、わずかな変更が継続的に発生する可能性があります。
現在のところ、今回のバージョンの Stingray 用に記述されたプラグインを次のバージョンで使用した場合、その動作を 100% 保証することはできません。
上記の他に、Stingray プラグインには、機能させるために必要な特定の従属関係が存在する場合があります。特定のバージョンのエンジンまたはエディタが必要であったり、特定のバージョンの異なるプラグインをインストールして使用できるようにする必要があったり、特定のプラットフォームでのみ作業できることがあったりします。
プラグインにより .stingray_plugin ファイルでこれらの従属関係を Stingray に伝える方法を提案します。ただし、エディタは現在、ベース Stingray アプリケーションが、プラグインによって必要なバージョンを満たしているかのみを検証します。プラットフォームまたはその他のプラグインの存在は検証されません。
この SDK で作成するスタンドアロンのプラグインは、現在 Windows プラットフォームでのみ動作します。モバイル(iOS と Android)およびコンソール(PlayStation 4 と Xbox One)ではまだ機能しません。
Stingray エディタは Windows 専用であるため、エディタ プラグインはその定義上、常に Windows 専用となります。
この SDK を使用して作成されたエンジン プラグインは動的にリンクされ、起動時にエンジンが自動的に検索してロードする独立した .dll ファイルにパッケージ化されます。ただし、エンジンが現在この動的リンクを実行できるのは、Windows 上のみです。その他のプラットフォームで起動時間を短縮するには、もう少し時間が必要です。
ランタイム エンジン用のプラグインを開発し、このプラグインをモバイル デバイスまたはコンソールで動作させる必要がある場合は、Stingray のソース コードへのアクセス権を取得し、プラグインへの静的リンクを使用してエンジンを再コンパイルすると、このプラグインの機能を使用できるようになります。残念ながら、このシナリオの場合、プラグインを独自に再配布することはできません。ソースから再ビルドするときにプラグインがゲーム エンジンにバンドルされるためです。したがって、この方法が役立つのは、プラグインを組織の外部に配布する必要がない場合に限られます。
プラグインの開発、配布、インストール、配置のプロセス全体は、まだ完全にスムーズではありません。「プラグインの配布とインストール」ページに記載されているような「コツ」が少しあり、プラグインを使用しているユーザが自動化を必要とする手順をいくつか実行しなければならないことがあります。このセクションをよく読んで、プラグインを特定のバージョンの Stingray にインストールし、一緒にプロジェクトを配置し、プラグインのユーザに要件を通知するプロセス全体を試してください。