このトピックには、Stingray のビルド システムで提供される、さまざまなビルド設定に関する開発者向けの情報が記載されています。
既定により、make.rb は dev 設定のみを構築します。
make.rb スクリプトを呼び出すときに、コマンド ラインに --config オプションを追加と、構築する設定を指定できます。たとえば、次のようになります。
> make.rb --config release
設定 | コンパイラの最適化 | ゲーム作成コード | フル デバッグ オプション |
---|---|---|---|
dev | はい | はい | いいえ |
debug | いいえ | はい | はい |
release | はい | いいえ | いいえ |
これは、Stingray Editor で機能するエンジンの唯一のビルド モードで、ゲーム コンテンツとコンパイル データの作成に必要なすべての機能が含まれています。ゲーム制作サイクル中のほとんどのタスクに、このビルド モードを使用します。
このビルド モードは、アサートなどの内部エラー チェック機能をオンにします。ただし、これはすべてのコンパイラの最適化を無効にするため、通常、dev 設定より大幅に遅い速度で実行されます。したがって、必要な場合にのみ使用することをお勧めします。たとえば、エンジン コードをデバッグする必要がある場合には、debug 設定でエンジンを実行する方がよい場合があります。
このビルド モードは、ゲームやアプリケーションの最終ビルドでの使用を意図したものです。このモードを使用すると、コンソールのコミュニケーションやデータのコンパイルなど、制作サイクルのみで使用することを意図したすべてのコードをエンジンから除去できます。これにより、ゲームができる限り効率的に実行されます。
既定では、すべての設定で .pdb ファイルが生成されます。これによって、ソースへのアクセスが可能なユーザ(およびオートデスクのサポート チーム)が、どの設定を使用してバイナリを構築したかに関係なく、エンジンおよびツールで発生する可能性があるクラッシュの原因を容易に追跡できます。
make.rb を呼び出すときにコマンド ラインに --nodebug オプションを追加することで、これらの .pdb ファイルの生成を無効にすることができます。