シート メタルの面にフランジを追加する

[フランジ]コマンドを使用し、既存のシート メタル面にシート メタル面と曲げを追加します。フランジの高さと角度、またフランジを既存の面の内側と外側のいずれに作成するかを指定できます。また、新しいフランジの幅やオフセットも指定できます。

エッジに沿ってシート メタル フランジを作成する
  1. リボンで、 [シート メタル]タブ [作成]パネル [フランジ] の順にクリックします。
  2. [フランジ]コマンドが実行されて[エッジ選択モード]がアクティブになり、エッジを選択するよう求められます。入力した値を使用して形成する 1 つまたは複数のエッジを選択できます。

    選択したエッジに沿って、既定のパラメータを使用してフランジのプレビューが表示されます。

  3. [距離]でフランジの高さを設定するか、[高さ]オプションとして[終了位置]を選択し、フランジの高さを定義するジオメトリを選択します。

    [方向反転]をクリックすると、フランジを作成するシート メタルの面が変更されます。

  4. フランジの角度を指定します(既定の 90 度を使用しない場合)。
  5. [曲げ半径]の既定を使用するか、別の値を入力します。
  6. 高さを計測するときの基準となるデータムを指定します(2 つの外面の交差を使用しない場合)。
  7. 選択したエッジを基準にした曲げの位置を指定します(曲げの外面と選択したエッジの位置を合わせない場合)。
  8. 必要に応じてダイアログ ボックスのタブを選択してパラメータを変更することで、シート メタル スタイルによって定義されている[展開オプション]、[曲げ]、[コーナー]の各設定の値を変更することができます。
  9. [適用]をクリックしてフランジの追加を続けるか、[OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。
注: 必要に応じて、[距離]、[角度]、または[曲げ半径]のフィールドで右向き矢印をクリックして、[計測]､[寸法を表示]、または[パラメータを一覧表示]を使用して適切な値を設定します。

エッジ ループにシート メタル フランジを作成する
  1. リボンで、 [シート メタル]タブ [作成]パネル [フランジ] の順にクリックします。
  2. [フランジ]コマンドが実行されて[エッジ選択モード]がアクティブになり、エッジを選択するよう求められます。代わりに、[ループ選択モード]を選択します。次に、ループを選択するよう求められます。シート メタル スタイルで指定したコーナー オプションを使用して入力した値で、または[コーナー]タブで必要に応じて変更して、エッジ ループに沿ってフランジが作成されます。

    選択したループに沿ってフランジのプレビューが表示されます。

  3. [距離]でフランジの高さを設定するか、[高さ]オプションとして[終了位置]を選択し、フランジの高さを定義するジオメトリを選択します。

    [方向反転]をクリックすると、フランジを作成するシート メタルの面が変更されます。

  4. フランジの角度を指定します(既定の 90 度を使用しない場合)。
  5. [曲げ半径]の既定を使用するか、別の値を入力します。
  6. 高さを計測するときの基準となるデータムを指定します(2 つの外面の交差を使用しない場合)。
  7. 選択したエッジを基準にした曲げの位置を指定します(曲げの外面と選択したエッジの位置を合わせない場合)。
  8. 必要に応じてダイアログ ボックスのタブを選択してパラメータを変更することで、シート メタル スタイルによって定義されている[展開オプション]、[曲げ]、[コーナー]の各設定の値を変更することができます。
  9. [適用]をクリックしてフランジの追加を続けるか、[OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。
注: 必要に応じて、[距離]、[角度]、または[曲げ半径]のフィールドで右矢印をクリックして、[計測]､[寸法を表示]、または[パラメータを一覧表示]を使用して適切な値を設定します。
ヒント: 複雑なループを選択してからエッジを個別に選択解除する方が、必要なエッジを手動で選択するよりも簡単な場合があります。そのためには、ループを選択し、フランジのプレビュー後に[エッジ]を選択し、[Ctrl]キーを押しながら、キャンセルするエッジを選択します。

自動マイタを使用して複数のエッジを含むシート メタル フランジを作成する
  1. リボンで、 [シート メタル]タブ [作成]パネル [フランジ] の順にクリックします。
  2. [フランジ]コマンドが実行されて[エッジ選択モード]がアクティブになり、エッジを選択するよう求められます。入力した値を使用してフランジを受け取る複数のエッジを選択します。

    既定のパラメータを使用して選択されたエッジに沿ってフランジのプレビューが表示されます。コーナーを共有するフランジには、必要に応じて完全または部分的なマイタが自動的に表示されることに注目してください。

    注: マイタ コーナー付きの隣接するフランジのプレビューが表示されない場合は、[フランジ]ダイアログ ボックスの[コーナー]タブにある[自動マイタを適用]チェック ボックスがオンになっていることを確認します。
  3. 必要に応じて、フランジのパラメータを変更します。これらのパラメータは、作成したそれぞれのフランジに適用されます。
  4. 代替パラメータによるフランジの追加を続けるには、[適用]をクリックします。プレビューが表示されているフランジを作成してダイアログ ボックスを閉じるには、[OK]をクリックします。
 
注: 同一平面上にないフランジにも、必要に応じて自動マイタが適用されます。
 
注: 選択したエッジが同一平面上にあって平行ではない場合は、フランジのマイタが作成されます。
  • フランジの範囲が十分に小さい(値はマイタ ギャップによって異なる)場合は、完全なコーナーが作成されます。
  • フランジが交差する場合は、部分的なマイタが作成されます。
  • エッジが共通の曲げに集まり、3 つの曲げがすべて内側に面している場合は、3 コーナーの曲げが作成されます。

指定した幅のシート メタル フランジを作成する

  1. リボンで、 [シート メタル]タブ [作成]パネル [フランジ] の順にクリックします。
  2. [フランジ]コマンドが実行されて[エッジ選択モード]がアクティブになり、エッジを選択するよう求められます。(複数のエッジを選択するのが一般的ですが、幅指定フランジを作成する場合、エッジは 1 本しか選択できません)。

    選択したエッジに沿って、最初に既定のパラメータを使用してフランジのプレビューが表示されます。

  3. [距離]でフランジの高さを設定するか、[高さ]オプションとして[終了位置]を選択し、フランジの高さを定義するジオメトリを選択します。

    [方向反転]をクリックすると、フランジを作成するシート メタルの面が変更されます。

  4. ダイアログ ボックスの右下にある[>>]をクリックします。
  5. [範囲タイプ]ドロップダウン リストから[幅]を選択します。
  6. [幅]フィールドに幅の値を入力します。

    選択したエッジを中心にしてフランジを作成する場合は、次の操作に進みます。そうでない場合は、ダイアログ ボックスの[オフセット]オプションを選択し、選択したエッジ上でフランジをオフセットする始点を選択します。選択した点からのオフセットの値を入力し、必要に応じてオフセットの方向を反転させます。

  7. ダイアログ ボックスのメインの(上側)領域で、フランジの角度を指定します(既定の 90 度を使用しない場合)。
  8. [曲げ半径]の既定を使用するか、別の値を入力します。
  9. 高さを計測するときの基準となるデータムを指定します(2 つの外面の交差を使用しない場合)。
  10. 選択したエッジを基準にした曲げの位置を指定します(曲げの外面と選択したエッジの位置を合わせない場合)。
  11. 必要に応じてダイアログ ボックスのタブを選択してパラメータを変更することで、シート メタル スタイルによって定義されている[展開オプション]、[曲げ]、[コーナー]の各設定の値を変更することができます。
  12. [適用]をクリックしてフランジの追加を続けるか、[OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。
注: 必要に応じて、[距離]、[角度]、または[曲げ半径]のフィールドで右向き矢印をクリックして、[計測]､[寸法を表示]、または[パラメータを一覧表示]を使用して適切な値を設定します。

オフセット幅シート メタル フランジを作成する

  1. リボンで、 [シート メタル]タブ [作成]パネル [フランジ] の順にクリックします。
  2. [フランジ]コマンドが実行されて[エッジ選択モード]がアクティブになり、エッジを選択するよう求められます。(複数のエッジを選択するのが一般的ですが、オフセット幅フランジを作成する場合、エッジは 1 本しか選択できません)。

    選択したエッジに沿って、最初に既定のパラメータを使用してフランジのプレビューが表示されます。

  3. [距離]でフランジの高さを設定するか、[高さ]オプションとして[終了位置]を選択し、フランジの高さを定義するジオメトリを選択します。

    [方向反転]をクリックすると、フランジを作成するシート メタルの面が変更されます。

  4. ダイアログ ボックスの右下にある[>>]をクリックします。
  5. [範囲タイプ]ドロップダウン リストから[オフセット]を選択します。
  6. エッジの始点と終点が自動的に選択されます。
  7. 開始参照を変更するには、[オフセット1]をクリックし、フランジのオフセットの基準となる作業点、作業平面、または面を選択します。1 つ目のオフセット距離の値を入力します。
  8. 終了参照を変更するには、[オフセット2]をクリックし、フランジのオフセットの基準となる作業点、作業平面、または面を選択します。2 つ目のオフセット距離の値を入力します。
  9. ダイアログ ボックスのメインの(上側)領域で、フランジの角度を指定します(既定の 90 度を使用しない場合)。
  10. [曲げ半径]の既定を使用するか、別の値を入力します。
  11. 高さを計測するときの基準となるデータムを指定します(2 つの外面の交差を使用しない場合)。
  12. 選択したエッジを基準にした曲げの位置を指定します(曲げの外面と選択したエッジの位置を合わせない場合)。
  13. 必要に応じてダイアログ ボックスのタブを選択してパラメータを変更することで、シート メタル スタイルによって定義されている[展開オプション]、[曲げ]、[コーナー]の各設定の値を変更することができます。
  14. [適用]をクリックしてフランジの追加を続けるか、[OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。
注: 必要に応じて、[距離]、[角度]、または[曲げ半径]のフィールドで右向き矢印をクリックして、[計測]､[寸法を表示]、または[パラメータを一覧表示]を使用して適切な値を設定します。
ヒント: 範囲を定義する場合、基準面のエッジと交差する既存の平面を選択できます。

始点と終点を指定してシート メタル フランジを作成する
  1. リボンで、 [シート メタル]タブ [作成]パネル [フランジ] の順にクリックします。
  2. [フランジ]コマンドが実行されて[エッジ選択モード]がアクティブになり、エッジを選択するよう求められます。複数のエッジを選択するのが一般的ですが、始点と終点を指定してフランジを作成する場合、エッジは 1 本しか選択できません。

    選択したエッジに沿って、最初に既定のパラメータを使用してフランジのプレビューが表示されます。

  3. [距離]でフランジの高さを設定するか、[高さ]オプションとして[終了位置]を選択し、フランジの高さを定義するジオメトリを選択します。

    [方向反転]をクリックすると、フランジを作成するシート メタルの面が変更されます。

  4. ダイアログ ボックスの右下にある[>>]をクリックします。
  5. [範囲タイプ]ドロップダウン リストから[始点/終点]を選択します。
  6. ダイアログ ボックスの[オフセット1]を選択し、フランジの開始位置を定義するモデル ジオメトリを選択します。
  7. ダイアログ ボックスの[オフセット2]を選択し、フランジの終了位置を定義するモデル ジオメトリを選択します。
  8. ダイアログ ボックスのメインの(上側)領域で、フランジの角度を指定します(既定の 90 度を使用しない場合)。
  9. [曲げ半径]の既定を使用するか、別の値を入力します。
  10. 高さを計測するときの基準となるデータムを指定します(2 つの外面の交差を使用しない場合)。
  11. 選択したエッジを基準にした曲げの位置を指定します(曲げの外面と選択したエッジの位置を合わせない場合)。
  12. 必要に応じてダイアログ ボックスのタブを選択してパラメータを変更することで、シート メタル スタイルによって定義されている[展開オプション]、[曲げ]、[コーナー]の各設定の値を変更することができます。
  13. [適用]をクリックしてフランジの追加を続けるか、[OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。
注: 必要に応じて、[距離]、[角度]、または[曲げ半径]のフィールドで右向き矢印をクリックして、[計測]､[寸法を表示]、または[パラメータを一覧表示]を使用して適切な値を設定します。
ヒント: 範囲を定義する場合、基準面のエッジと交差する既存の平面を選択できます。

既定のシート メタル スタイルの設定をオーバーライドする

既定の曲げ、コーナー、曲げの設定が適切でない場合は、必要に応じて[展開オプション]、[曲げオプション]、[コーナー オプション]の各タブで個々のフランジ フィーチャの値を指定変更します。

[展開オプション]タブの詳細については、「シート メタルの既定のオプション リファレンス」のリファレンスを参照してください。

[曲げ]タブの詳細については、「シートメタルの曲げオプションのリファレンス」のリファレンスを参照してください。

[コーナー]タブの詳細については、「シート メタルのコーナー オプション リファレンス」のリファレンスを参照してください。

3 曲げコーナー

上の図に示すような 3 つの曲げコーナーを作成するには、[フランジ]ダイアログ ボックスの[コーナー]タブにある[自動マイタ]オプションを使用します。

  1. リボンで、 [シート メタル]タブ [作成]パネル [フランジ] の順にクリックします。
  2. 仮想コーナーを共有する同一平面上のエッジを 2 つ選択します。[フランジ]ダイアログ ボックスの[コーナー]タブにある[自動マイタを適用]がオンになっていることを確認してください。
  3. フランジのパラメータを指定して[OK]をクリックします。
  4. 選択したエッジに沿ってフランジが作成され、コーナーにマイタが適用されます。
注: フィーチャの[コーナー]タブで指定したコーナー レリーフ タイプと半径のサイズは、フラット パターンを作成するときに適用され、曲げモデルには表示されません。
注: マルチエッジ コンター フランジのエッジを選択した状態で、グラフィックス ウィンドウに曲げと一緒に編集記号が表示されます。ここでは、作成されたフランジによってコーナーが共有されています。これらの記号が表示されている場合、[曲げ編集]または[コーナー編集]機能を使用して、曲げ幅パラメータとコーナー パラメータをフィーチャの既定とは異なる値に変更できます。曲げ幅パラメータおよびコーナー パラメータもすべて既定のフィーチャ スタイルにリセットするには、[すべての曲げをリセット]または[コーナーをすべてリセット]機能を使用します。
親トピック: シート メタルのフランジ