[厚み/オフセット]コマンドは、パーツの厚みを追加または除去し、パーツの 面 または他の サーフェス からオフセット サーフェスを作成します。出力選択時には、ソリッド、サーフェス、または新規のソリッド ボディをフィーチャとして指定します。[サーフェス]を選択すると、結果はオフセット サーフェスになります。[ソリッド]を選択すると、結果は厚みフィーチャになります。[新しいソリッド]を選択すると、結果はマルチボディパーツ内の新規のボディになります。ブラウザでは、各フィーチャ タイプは一意のアイコンで表示されます。
次のイメージは、さまざまな厚みまたはオフセットのソリューションを示しています。
厚み付けによってモデルに材料が追加されたり除去されたりすると、マス プロパティが変更されます。サーフェスに厚みを追加すると、モデルはサーフェスからパーツに変換されます。
Autodesk Inventor には、既定で、正確なオフセット フィーチャが用意されています。正確なソリューションが存在しない場合には、近似値が試みられます。
面とサーフェスを一緒に選択できるか
いいえ。
厚みを付けた 面 とオフセット サーフェス は、同じフィーチャ上には作成できません。厚みフィーチャとオフセット フィーチャは、ブラウザでは別のアイコンで表示されます。
オフセット フィーチャを編集して厚みフィーチャに変換できるか
いいえ。[フィーチャ編集]を使用してオフセット サーフェス フィーチャを厚みフィーチャに変更することはできません(その逆も同じです)。フィーチャ タイプは、選択した出力タイプによって決まります。オフセットはサーフェス フィーチャ、厚み付けはパーツ フィーチャです。それぞれのフィーチャ タイプは、ブラウザでは別のアイコンで表示されます。
ただし、オフセット サーフェスに厚みを付けることはできます。この操作を行うと、ブラウザではオフセット サーフェスのアイコンの下に厚みのアイコンが表示されます。
オフセットできるサーフェス
オフセットには、Autodesk Inventor で作成した サーフェス またはインポートしたサーフェスを使用できます。インポートしたサーフェスは、パーツ環境に プロモート する必要があります。 コンストラクション環境 では、厚み付けまたはオフセットを行うことできません。
複数のサーフェスを同時にオフセットする場合は、それらのサーフェスが隣接している必要があります。オフセットの結果は選択したジオメトリ(面、フィレット、隣接する面など)のコピーになります。
垂直サーフェスは、 キルト の面の内部境界からのみ作成できます。
複雑なサーフェスをインポートする場合は、ファイル形式を試してみるとよいでしょう。たとえば、ベンダーから受け取ったモデルを変換する場合は、一般的に IGES ファイルと SAT ファイルの形式を使用します。
正確なソリューションと近似値ソリューションの違い
正確なソリューションでは、元のサーフェスの各点に対応する点が、オフセット サーフェス上に存在します。これら 2 つの点の距離は、指定された距離と等しくなります。近似値ソリューションでは、Autodesk Inventor が、指定された距離から偏差して、許容されるソリューションを探します。
近似の精度、および偏差の発生が許容される場所をコントロールできます。近似の精度が高いほど、計算時間が長くなることに注意してください。近似値ソリューションは、正確なソリューションが存在せず、近似値ソリューションが見つかった場合にだけ利用できます。近似値ソリューションが、許容範囲を満たさない場合は、このオプションをオフにできます。
近似値が使用されるたびに、偏差の公差がレポートされます。