チューブ&パイプ図面に注釈を付ける

チューブ&パイプ図面を作成し、注釈を付けるには、Autodesk Inventor の AIP 固有の図面テンプレートを使用します。チューブ&パイプの図面テンプレートでは、注記、記号、チューブ&パイプ コンポーネントに注釈を付ける際のチューブ&パイプ スタイルなど、チューブ&パイプに固有の設定が行われています。

より適切なチューブ&パイプの図面注記スタイルを使用するために、新しい図面テンプレートを作成したり、既定の図面テンプレートを修正することができます。ただし、 設計チーム の一員として作業している場合は、図面注記の形式を設定する際に、プロジェクト ファイル内のスタイル ライブラリを関連付けることをお勧めします。

図面テンプレートをカスタマイズする

新しいテンプレートを作成(既存の図面テンプレートを修正するか、新規の図面テンプレートを作成)して、チューブ&パイプ固有のフィーチャを取り込むことをお勧めします。新しいテンプレートを作成するには、図面ドキュメントを作成し、必要な図面スタイルと形式を追加してから、図面テンプレートがインストールされたフォルダにそれを保存します。

カスタム図面スタイルと形式を図面テンプレートに追加するための作業手順を以下に示します。ローカル図面テンプレート カテゴリ内の図面テンプレート ファイルを使用して手順を開始します。

  1. 図面テンプレート ファイルを開きます。
  2. リボンで、 [管理]タブ [スタイルと規格]パネル [スタイルおよび規格エディタ] の順にクリックします。
  3. [スタイルおよび標準エディタ]ダイアログ ボックスで、[パーツ一覧]を展開し、適切な規格のパーツ一覧のスタイルをクリックします。Inventor に付属している<規格>-AIP (たとえば ANSI-AIP)という名称の標準テンプレート ファイル スタイルには、AIP 固有のパーツ一覧が含まれています。ただし、このパーツ一覧は既定のパーツ一覧スタイルではありません。
  4. 必要に応じて、新しいパーツ一覧スタイルを作成するには、右側のペインに表示される[新規作成]をクリックし、パーツ一覧スタイル名を入力します。
  5. [グループ化]をクリックします。[グループ設定]ダイアログ ボックスで、必要に応じて、次のオプションを設定します。
    • 特定の連続したキーに基づいてパーツがグループ化されるかどうかを決定するには、[グループ]チェック マークをオンかオフにします。
    • [グループ]チェック マークをオンにした場合、STOCK NUMBER または任意のプロパティに最初のキーを設定し、必要に応じて 2 番目、3 番目のキーを設定します。
    • グループ化された行にグループ交差コンポーネントを表示するかどうかを決定します。
    • パーツ一覧に項目番号を表示するかどうかを決定します。
  6. [列選択]をクリックし、パーツ一覧に必要な列を追加または削除します。
    注: チューブ&パイプ図面で、ルートと配管をドキュメント化するためには、Stock Number プロパティと Base QTY プロパティが重要です。
  7. 必要に応じて、パーツ一覧の見出し、テーブルの設定、テキストのスタイル、項目の並べ替え順などについて、適切な編集を行います。
  8. [保存]をクリックします。
  9. モデル ブラウザで、[図面リソース]を展開し、チューブ&パイプ スタイルの新しいプロパティの設定を追加します。
  10. さらに多くのパーツ一覧スタイルを作成および修正するには、手順 4 から 8 を繰り返します。
  11. カスタマイズを完了するには、[完了]をクリックします。
注: 特定の図面ドキュメント内のパーツ一覧を編集することもできます。パーツ一覧を右クリックし、[パーツ一覧を編集]を選択し、変更を適用します。

チューブ&パイプ スタイルを使用して図面に注釈を付ける

チューブ&パイプ スタイルで定義した情報を使用してチューブ&パイプ図面に注記を付けることができます。プロパティのリファレンスをテキストで挿入するには、[テキスト]コマンドを使用します。プロパティ値が変更された場合、プロパティを含むテキストは新しい値を使用して更新されます。

注: 必要なカスタム スケッチ記号が既に存在する場合、パイプ スタイルを使用した図面の表示に注釈を付けるには、手順 8 から開始します。
  1. 図面ドキュメントまたは AIP 固有の図面テンプレートを開きます。
  2. モデル ブラウザで、[図面リソース]を展開します。[スケッチ記号]を右クリックし、[新規記号を定義]を選択します。
  3. リボンで、 [スケッチ]タブ [作成]パネル [文字] の順にクリックします。
  4. グラフィックス ウィンドウで任意の場所をクリックして、最初のプロパティを配置します。

    [文字をフォーマット]ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. テキストのフォーマットの設定を指定し、[タイプ]リストから _Piping Style を選択していることを確認し、[プロパティ]リストから特定のパイプ スタイル プロパティを選択し、[文字パラメータを追加]コマンドをクリックして、選択を設定します。
    注: [プロパティ]リストで使用できるすべてのパイプ スタイル プロパティは、チューブ&パイプ スタイルで決定されます。
  6. 選択リストにパイプ プロパティを追加するには、手順 5 を繰り返します。
  7. [文字をフォーマット]ダイアログボックスを閉じるには、[OK]をクリックします。
    注: 選択したパイプ スタイル プロパティのすべての文字列は、図面ドキュメントでプレビューされます。
  8. グラフィックス ウィンドウ内で右クリックし、[完了]を選択します。
  9. 必要に応じて、プロパティの設定を編集するには、プレビュー文字列の上にカーソルを移動して右クリックし、[文字を編集]を選択します。
  10. もう一度右クリックして、[スケッチ記号を保存]を選択します。[スケッチ記号]ダイアログ ボックスに名前を入力し、[保存]をクリックします。

    新しいスケッチ記号がモデル ブラウザ、[図面リソース]、[スケッチ記号]リストに追加されます。

  11. 記号を配置してチューブ&パイプ パーツに注釈を付けるには、 [注釈]タブ [記号]パネル [ユーザ] の順にクリックし、必要な記号を選択して、チューブまたはパイプ パーツのエッジを選択します。
    注: カスタム パイプ スタイルのスケッチ記号を配置している間に、配管パーツまたは継手のエッジを選択していることを確認します。終了するために、右クリックして[続行]を選択します。もう一度右クリックし、[完了]を選択します。