固定自動ルート

固定パイプまたはパイプ ルートには、複数の 自動ルート領域 スケッチ ルート セグメント を含めることができます。自動ルート領域は、開始ルート ポイントおよび終了ルート ポイントとして有効なジオメトリを選択することによって作成されます。自動ルート領域には、自動ルート ポイントによってコントロールされる連続した自動ルート セグメントをいくつでも収容できます。

自動ルート領域はスケッチ ルート セグメントに変換できます。後の編集作業でスケッチ拘束を配置できます。

有効な末端自動ルート ポイントの選択

自動ルート選択の順次表示の仕組み

自動ルート解析は、セグメントの長さと数に基づいて評価され、優先順位が決定されます。選択した複数の点をベースとする 1 つのルートに利用できる解析が複数存在する場合、[他を選択]ツールが表示されます。長さとセグメントの情報は、利用できる手段について考慮するときにツールチップに表示されます。次のセクションに進む前に、各セクションの中の解析が順次表示されます。選択を行うには、中央の緑の領域をクリックしてください。

通常、解析はルートの作成時に選択します。自動ルート領域の右クリック メニューの[解析したルートを変更]コマンドを使用して、後から解析を変更することもできます。

自動ルート領域内の拘束の仕組み

自動ルート セグメントは、特定の記号で表されるクライアント拘束により、近接するセグメントや関連する末端ジオメトリに自動的に拘束されます。クライアント拘束記号を表示するには、[ルート]タブの[拘束を表示]か、右クリック メニューの[すべての拘束を表示]を使用します。

クライアント拘束は、通常の 3D スケッチ拘束や寸法をすべてブロックします。スケッチ拘束または寸法拘束は自動ルート セグメントに適用できません。自動ルート領域は独自のロジックを使用して、アセンブリの変更時にジオメトリをダイナミックに変更します。

拘束や寸法を含む自動ルート セグメントを直接コントロールする場合は、自動ルート領域をスケッチ ルート セグメントに変換するか、個々のセグメントのクライアント拘束を削除します。[スケッチに変換]コマンドを自動ルート領域に適用すると、手動でスケッチした領域と同様の拘束が自動ルート領域内のセグメントに作成されます。クライアント拘束を手動で削除すると、次のような結果になります。

モデル ブラウザでの自動ルート領域と自動ルート ポイントの命名規則

自動ルート ポイントの既定の命名規則は、Route Point <n>です。<n>はアクティブな自動ルート領域内で 1 から順に自動的に 1 ずつ増えていく番号です。この番号は、新しいパイプ配管の一意のパイプ ルート内で 1 にリセットされます。自動ルート領域およびルート ポイントの名前はモデル ブラウザで変更できます。

通常、末端ルート ポイントは 共有ルート ポイント です。末端ルート ポイントは自動ルート ポイントの命名規則に従い、自動ルート領域とルート スケッチの両方に含まれます。

既存のジオメトリを利用したルート デザイン

頂点、線分ジオメトリ、平面、作業フィーチャ(作業点、作業軸、作業平面)など、チューブ&パイプ アセンブリ内の既存のジオメトリがルート システムのナビゲートに役立つ場合は、これらのジオメトリを参照ジオメトリとして追加します。その後、適切なスケッチ拘束と寸法拘束を適用してデザインを定義することができます。

通常、ルートは特定の有効なジオメトリ上で開始および終了します。その結果、参照ジオメトリが自動的に作成されて、作業フィーチャ フォルダにグループ化されます。たとえば、作業点は通常、円形状エッジを選択することから求められ、円形状エッジの中心点に一致します。ルート ポイントやセグメントを含むルート ジオメトリを削除した場合、基となる参照ジオメトリはそのまま残ります。

自動ルート領域とスケッチ ルート セグメントのアセンブリ変更に対する反応の違い

関連するジオメトリが変更されるたびに、自動ルート領域内のセグメントはダイナミックに更新されます。システムが新しい自動ルート領域解析を自動的に計算するため、セグメントが追加または削除される場合があります。

スケッチ ルート セグメントは手動で編集または削除する必要があります。セグメントが完全に拘束されていない場合、システムがセグメントの長さと方向をダイナミックに調整します。ただし、セグメントが追加または削除されることはありません。